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公開番号2025053983
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023163134
出願日2023-09-26
発明の名称積層コイル部品
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01F 17/00 20060101AFI20250331BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】実装時の応力によるクラックを抑制できる積層コイル部品を提供する。
【解決手段】Y軸方向から見た断面において、Z軸方向における素体2の大きさに対する、コイル10と実装面MFとの間のZ軸方向における第1のギャップG1の割合は、12~30%である。この場合、素体2のうち、応力で歪みやすい実装面MFとコイル10との間において、クラックを抑制するための距離を確保することができる。以上より、実装時の応力によるクラックを抑制できる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1の方向に対向する一対の第1の側面、及び前記第1の方向と直交する第2の方向に対向する一対の第2の側面を有する素体と、
前記素体の内部に配置されていると共に、前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する第3の方向にコイル軸が延びるコイルと、を備え、
一対の前記第1の側面の一方が実装面であり、
前記第3の方向から見た断面において、前記第1の方向における前記素体の大きさに対する、前記コイルと前記実装面との間の前記第1の方向における第1のギャップの割合は、12~30%である、積層コイル部品。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記第3の方向から見た断面において、前記第1のギャップは、前記コイルと前記第2の側面との間の前記第2の方向における第2のギャップよりも大きい、請求項1に記載の積層コイル部品。
【請求項3】
前記第2のギャップに対する前記第1のギャップは、1.2~6.0倍である、請求項2に記載の積層コイル部品。
【請求項4】
前記素体における前記実装面と前記コイルとの間の第1の領域には、前記実装面を構成する表層領域と、前記表層領域よりも内側の内部領域と、が形成され、
前記表層領域は、前記内部領域に比して、平均結晶粒径が大きい、請求項1~3の何れか一項に記載の積層コイル部品。
【請求項5】
前記表層領域は、前記第1の領域における2~25%である、請求項4に記載の積層コイル部品。
【請求項6】
第1の方向に対向する一対の第1の側面、及び前記第1の方向と直交する第2の方向に対向する一対の第2の側面を有する素体と、
前記素体の内部に配置されていると共に、前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する第3の方向にコイル軸が延びるコイルと、を備え、
一対の前記第1の側面の一方が実装面であり、
前記第3の方向から見た断面において、前記コイルと前記実装面との間の前記第1の方向における第1のギャップは、前記コイルと前記第2の側面との間の前記第2の方向における第2のギャップより大きい、積層コイル部品。
【請求項7】
前記第2のギャップに対する前記第1のギャップは、1.2~6.0倍である、請求項6に記載の積層コイル部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層コイル部品に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
素体と、素体の内部に配置されているコイルとを備えている積層コイル部品が知られている(たとえば、特許文献1)。特許文献1において、コイルは、所定方向に延在するコイル軸を有している。コイル軸が延びる方向から見たときに、コイルは矩形状の形状をなしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-060049号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような構成を有する積層コイル部品は、コイル軸が実装基板に沿って延びるような配置にて、実装基板に実装される。積層コイル部品は、素体の一の側面を基板と対向する実装面として実装される。ここで、積層コイル部品を実装基板に実装するとき、実装面側に応力が加わることにより、素体にクラックが発生する可能性があった。
【0005】
本発明の一態様は、実装時の応力によるクラックを抑制できる積層コイル部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る積層コイル部品は、第1の方向に対向する一対の第1の側面、及び第1の方向と直交する第2の方向に対向する一対の第2の側面を有する素体と、素体の内部に配置されていると共に、第1の方向及び第2の方向に直交する第3の方向にコイル軸が延びるコイルと、を備え、一対の第1の側面の一方が実装面であり、第3の方向から見た断面において、第1の方向における素体の大きさに対する、コイルと実装面との間の第1の方向における第1のギャップの割合は、12~30%である。
【0007】
この積層コイル部品は、素体の内部に配置されていると共に、第1の方向及び第2の方向に直交する第3の方向にコイル軸が延びるコイルを備える。また、第1の方向に対向する一対の第1の側面の一方が実装面である。そのため、積層コイル部品は、コイル軸が実装基板の表面に沿って延びるような配置で実装される。このとき、積層コイル部品の実装面には、実装基板の導体層の膨張・収縮などの影響により応力が加わる。これに対し、第3の方向から見た断面において、第1の方向における素体の大きさに対する、コイルと実装面との間の第1の方向における第1のギャップの割合は、12~30%である。この場合、素体のうち、応力で歪みやすい実装面とコイルとの間において、クラックを抑制するための距離を確保することができる。以上より、実装時の応力によるクラックを抑制できる。
【0008】
第3の方向から見た断面において、第1のギャップは、コイルと第2の側面との間の第2の方向における第2のギャップよりも大きくてよい。この場合、素体のうち、応力で歪みやすい実装面とコイルとの間において、クラックを抑制するための距離を確保することができる。
【0009】
第2のギャップに対する第1のギャップは、1.2~6.0倍であってよい。この場合、素体のうち、応力で歪みやすい実装面とコイルとの間において、クラックを抑制するための距離を確保することができる。
【0010】
素体における実装面とコイルとの間の第1の領域には、実装面を構成する表層領域と、表層領域よりも内側の内部領域と、が形成され、表層領域は、内部領域に比して、平均結晶粒径が大きくてよい。この場合、平均結晶粒径が大きい表層領域にて、実装面でのクラックの発生を抑制することができる。一方、実装面でクラックが発生した場合も、平均結晶粒径が小さくポアを有する内部領域が、クラックの内部への進行を抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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