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公開番号2024127539
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036753
出願日2023-03-09
発明の名称メモリシステム
出願人キオクシア株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類G06F 12/00 20060101AFI20240912BHJP(計算;計数)
要約【課題】特定のデータのセキュアイレーズを行うことができ、且つ特定のデータのセキュアイレーズが正しく実行されたか否かを確認可能なメモリシステムを実現する。
【解決手段】コントローラは、第1の論理領域識別子に関連付けられているセキュアイレーズ対象データのセキュアイレーズを要求するコマンドを受信したことに応じ、第1の論理領域識別子に対応するマッピング情報の複製を保持する。コントローラは、セキュアイレーズ対象データが格納されている一つ以上の第1のブロックに対するデータ消去動作を実行する。コントローラは、データ消去動作の実行後、第1の論理領域識別子を指定するリードコマンドを受信したことに応じて、マッピング情報の複製において第1の論理領域識別子にマッピングされている物理アドレスに対応する記憶位置からデータを読み出す。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
各々がデータ消去動作の単位である複数のブロックを含む不揮発性メモリと、
前記不揮発性メモリに電気的に接続されたコントローラと、を具備し、
前記コントローラは、
一つ以上の論理領域識別子の各々と前記不揮発性メモリの一つ以上の物理アドレスの各々との間のマッピングを示すマッピング情報を保持する第1のテーブルを管理し、
第1の論理領域識別子に関連付けられているセキュアイレーズ対象データのセキュアイレーズを要求する第1のコマンドをホストから受信したことに応じ、
前記第1のテーブルに含まれる前記マッピング情報のうちの前記第1の論理領域識別子に対応する第1のマッピング情報の複製を保持し、
前記複数のブロックのうちの、前記第1の論理領域識別子に関連付けられているセキュアイレーズ対象データが格納されている一つ以上の第1のブロックを特定し、
少なくとも前記一つ以上の第1のブロックに対して少なくとも前記データ消去動作を実行し、
前記一つ以上の第1のブロックに対するデータ消去動作の実行後、第1のモードに遷移し、
前記第1のモードにおいて、前記第1の論理領域識別子を指定するリードコマンドを前記ホストから受信したことに応じ、前記第1のマッピング情報の前記複製において前記第1の論理領域識別子にマッピングされている第1の物理アドレスに対応する前記不揮発性メモリ内の記憶位置からデータを読み出す、
ように構成されている、
メモリシステム。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記コントローラは、
前記第1のコマンドを前記ホストから受信したことに応じ、
前記一つ以上の第1のブロックに格納されている有効データのうち、前記第1の論理領域識別子に関連付けられているセキュアイレーズ対象データを無効化し、
前記一つ以上の第1のブロックに格納されている前記有効データのうち、前記第1の論理領域識別子に関連付けられているセキュアイレーズ対象データ以外の有効データを、前記複数のブロックのうちの一つ以上のコピー先ブロックにコピーするコピー動作を実行し、
前記コピー動作の実行後、前記一つ以上の第1のブロックに対して前記データ消去動作を実行する、
ようにさらに構成されている、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項3】
前記コントローラは、
前記第1のモードにおいて、
前記第1の論理領域識別子とは異なる第2の論理領域識別子を指定するリードコマンドを前記ホストから受信したことに応じ、前記第1のテーブルに含まれる前記マッピング情報において前記第2の論理領域識別子にマッピングされている第2の物理アドレスに対応する前記不揮発性メモリ内の記憶領域からデータを読み出し、前記読み出したデータを前記ホストに送信する、
ようにさらに構成されている、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項4】
前記コントローラは、
前記第1のモードの終了を要求するコマンド、または前記第1の論理領域識別子を指定するライトコマンド、を前記ホストから受信したことに応じ、前記第1のモードから抜ける、
ようにさらに構成されている、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項5】
前記コントローラは、
前記第1のコマンドによって指定される前記第1の論理領域識別子を保持し、
前記第1のモードの終了を要求するコマンド、または前記第1の論理領域識別子を指定するライトコマンド、を前記ホストから受信したことに応じ、前記第1の論理領域識別子を破棄する、
ようにさらに構成されている、
請求項4に記載のメモリシステム。
【請求項6】
前記コントローラは、
前記第1のモードの終了を要求するコマンド、または前記第1の論理領域識別子を指定するライトコマンド、を前記ホストから受信したことに応じ、前記第1のマッピング情報の前記複製を破棄する、
ようにさらに構成されている、
請求項4に記載のメモリシステム。
【請求項7】
前記コントローラは、前記一つ以上の第1のブロックが複数の第1のブロックを含む場合に、
前記複数の第1のブロックのうちの一つである第2のブロックに対して前記データ消去動作を実行し、
前記複数の第1のブロックのうちの前記第2のブロックとは異なる第3のブロックから前記データ消去動作が実行された第2のブロックに、前記第3のブロックに格納されている有効データのうち、前記第1の論理領域識別子に関連付けられているセキュアイレーズ対象データ以外の有効データをコピーするコピー動作を実行する、
ようにさらに構成されている、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項8】
前記コントローラは、
前記第1のコマンドを前記ホストから受信したことに応じ、前記第1の論理領域識別子に関連付けられているセキュアイレーズ対象データを無効化し、
前記複数のブロックのうちの、前記第1の論理領域識別子に関連付けられているセキュアイレーズ対象データが無効化される前から有効データを格納していないブロックであって、前記第1の論理領域識別子に関連付けられているセキュアイレーズ対象データのうちの無効データを格納している一つ以上のブロック、に対して少なくとも前記データ消去動作を実行する、
ようにさらに構成されている、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項9】
前記コントローラは、複数のネームスペース識別子によってそれぞれ識別される複数のネームスペースを管理するように構成され、
前記第1の論理領域識別子は、セキュアイレーズ対象ネームスペースを識別するネームスペース識別子である、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項10】
前記第1の論理領域識別子は、一つ以上のセキュアイレーズ対象セクタを識別する一つ以上の論理アドレスを含む、
請求項1に記載のメモリシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、不揮発性メモリを制御する技術に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、不揮発性メモリを備えるメモリシステムが広く普及している。このようなメモリシステムの一つとして、NAND型フラッシュメモリを備えるソリッドステートドライブ(SSD)が知られている。
【0003】
SSDに格納されたデータを安全且つ確実に消去するセキュアイレーズ方法として、オーバーライト、ブロックイレーズ、クリプトグラフィックイレーズが知られている。セキュアイレーズ方法は、記憶されているデータを物理的に且つ不可逆的に読み出し不能にするイレーズ方法である物理的セキュアイレーズ方法と、記憶されているデータを論理的に読み出し不能にするイレーズ方法である論理的セキュアイレーズ方法とに分類される。オーバーライトおよびブロックイレーズの各々は、物理的セキュアイレーズ方法の例である。クリプトグラフィックイレーズは、論理的セキュアイレーズ方法の例である。
【0004】
クリプトグラフィックイレーズでは、SSDに格納されたデータが暗号化される時に使用された暗号鍵が物理的セキュアイレーズ方法により消去される。これにより、そのデータは復号できなくなり、論理的に消去されることになる。
【0005】
最近では、物理的セキュアイレーズ方法により、SSDのようなメモリシステムに格納されたデータのうちの特定のデータのセキュアイレーズを行いたいという要望がある。
【0006】
さらに、特定のデータのセキュアイレーズが正しく実行されたか否かを確認したいという要望もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
米国特許第10,403,369号明細書
米国特許第10,353,612号明細書
米国特許出願公開第2016/0274800号明細書
特開2022-007376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の一実施形態は、物理的セキュアイレーズ方法で特定のデータのセキュアイレーズを行うことができ、且つ、特定のデータのセキュアイレーズが正しく実行されたか否かを確認可能なメモリシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態によれば、メモリシステムは、各々がデータ消去動作の単位である複数のブロックを含む不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに電気的に接続されたコントローラとを具備する。前記コントローラは、一つ以上の論理領域識別子の各々と前記不揮発性メモリの一つ以上の物理アドレスの各々との間のマッピングを示すマッピング情報を保持する第1のテーブルを管理する。前記コントローラは、第1の論理領域識別子に関連付けられているセキュアイレーズ対象データのセキュアイレーズを要求する第1のコマンドをホストから受信したことに応じ、前記第1のテーブルに含まれる前記マッピング情報のうちの前記第1の論理領域識別子に対応する第1のマッピング情報の複製を保持する。前記コントローラは、前記複数のブロックのうちの、前記第1の論理領域識別子に関連付けられているセキュアイレーズ対象データが格納されている一つ以上の第1のブロックを特定する。前記コントローラは、少なくとも前記一つ以上の第1のブロックに対して少なくとも前記データ消去動作を実行する。前記コントローラは、前記一つ以上の第1のブロックに対するデータ消去動作の実行後、第1のモードに遷移する。前記コントローラは、前記第1のモードにおいて、前記第1の論理領域識別子を指定するリードコマンドを前記ホストから受信したことに応じ、前記第1のマッピング情報の前記複製において前記第1の論理領域識別子にマッピングされている第1の物理アドレスに対応する前記不揮発性メモリ内の記憶位置からデータを読み出す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態に係るメモリシステムを含む情報処理システムの構成例を示すブロック図。
第1実施形態に係るメモリシステムにおいて用いられる論理物理アドレス変換テーブル(L2Pテーブル)の構成例を示す図。
第1実施形態に係るメモリシステムにおいて管理される複数のネームスペースの一例を示す図。
第1実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される、ライト動作と物理的セキュアイレーズ動作の概要を示す図。
第1実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される物理的セキュアイレーズ動作の手順を示すフローチャート。
第1実施形態に係るメモリシステムにおいて各ブロックに書き込まれるデータ構造の例を示す図。
第1実施形態に係るメモリシステムにおいて実行されるAudit機能に関する処理の一部の手順を示すフローチャート。
第1実施形態に係るメモリシステムにおいて実行されるAudit機能に関する処理の残りの手順を示すフローチャート。
第1実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される、第1の特定コマンドが受信される前に受信されたI/Oコマンドに対する処理の手順を示すフローチャート。
第1実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される、第1の特定コマンドの実行中に受信されたI/Oコマンドに対する処理の手順を示すフローチャート。
第1実施形態に係るメモリシステムにおける、物理的セキュアイレーズ動作の開始前における各アクティブブロックの内容の一例を示す図。
第1実施形態に係るメモリシステムにおける、物理的セキュアイレーズ動作の開始前における各フリーブロックの内容の一例を示す図。
第1実施形態に係るメモリシステムにおける、アンマップ動作が実行された後における各アクティブブロックの内容の一例を示す図。
第1実施形態に係るメモリシステムにおける、ガベージコレクション動作が実行された後における各アクティブブロックの内容の一例を示す図。
第1実施形態に係るメモリシステムにおける、ガベージコレクション動作が実行された後における各フリーブロックの内容の一例を示す図。
第2実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される物理的セキュアイレーズ動作の手順を示すフローチャート。
第3実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される物理的セキュアイレーズ動作の手順を示すフローチャート。
第3実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される、アンマップ動作およびガベージコレクション動作の手順を示すフローチャート。
第3実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される、アンマップ動作およびガベージコレクション動作の他の手順を示すフローチャート。
第3実施形態に係るメモリシステムにおいて実行されるAudit機能に関する処理の一部の手順を示すフローチャート。
第3実施形態に係るメモリシステムにおいて実行されるAudit機能に関する処理の残りの手順を示すフローチャート。
第4実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される物理的セキュアイレーズ動作の手順を示すフローチャート。
第4実施形態に係るメモリシステムにおいて実行されるアンマップ動作およびガベージコレクション動作の手順を示すフローチャート。
第4実施形態に係るメモリシステムにおいて実行されるアンマップ動作およびガベージコレクション動作の他の手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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