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公開番号2024117531
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-29
出願番号2023023669
出願日2023-02-17
発明の名称熱電対温度測定装置
出願人キオクシア株式会社
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類G01K 7/026 20210101AFI20240822BHJP(測定;試験)
要約【課題】 温度測定精度の低下を抑制しながら、熱電対が正常な動作環境にあるか否かを判定する。
【解決手段】 実施形態の熱電対温度測定装置は、温度に応じて2端子間電圧が疑似線形的に変化する熱電対と、前記熱電対に供給する交流電圧信号を発生する交流信号発生回路と、前記熱電対の出力信号に前記交流電圧信号が含まれるか否かを判定する検知回路と、前記熱電対の出力信号をデジタル信号に変換して出力する機能を備えた出力回路と、を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
温度に応じて2端子間電圧が疑似線形的に変化する熱電対と、
前記熱電対に供給する交流電圧信号を発生する交流信号発生回路と、
前記熱電対の出力信号に前記交流電圧信号が含まれるか否かを判定する検知回路と、
前記熱電対の出力信号をデジタル信号に変換して出力する機能を備えた出力回路と、
を有する熱電対温度測定装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記交流電圧信号を前記熱電対の出力信号から除去するフィルタ回路
を更に具備する請求項1に記載の熱電対温度測定装置。
【請求項3】
前記交流信号発生回路が発生する前記交流電圧信号は、振幅が100mV以下で、周波数が1Hz以上である
請求項1に記載の熱電対温度測定装置。
【請求項4】
前記検知回路は、
前記交流信号発生回路を制御する制御回路と、
前記熱電対の出力信号から特定周波数成分を抽出するロックインアンプ機能部と、を具備し、
前記ロックインアンプ機能部による特定周波数成分の抽出結果から前記熱電対の出力信号に前記交流信号発生回路が発生した前記交流電圧信号の成分が含まれるか否かを検出し、前記検出の結果に基づいて前記熱電対に断線が生じているか否かを示す断接情報を出力する
請求項1に記載の熱電対温度測定装置。
【請求項5】
前記制御回路は、
前記交流信号発生回路により前記熱電対に前記交流電圧信号が重畳される期間には、前記出力回路の出力を停止させる
請求項4に記載の熱電対温度測定装置。
【請求項6】
前記検知回路は、
前記熱電対の特性又はタイプを検出する熱電対特性検出回路、を更に具備し、
前記制御回路は、前記熱電対の特性又はタイプに基づいて、前記交流信号発生回路に発生させる交流電圧信号の周波数、振幅、波形及び発生時間の少なくとも1つを設定する
請求項4に記載の熱電対温度測定装置。
【請求項7】
前記熱電対特性検出回路は、
前記熱電対に供給する前記交流電圧信号を変化させながら、前記熱電対の出力信号に含まれる前記交流電圧信号の成分を取得することで、前記熱電対の特性を検出する
請求項6に記載の熱電対温度測定装置。
【請求項8】
前記熱電対特性検出回路は、
前記熱電対のコネクタ部に設けられたIDタグの情報を読み出すことで、前記熱電対のタイプを検出する
請求項6に記載の熱電対温度測定装置。
【請求項9】
前記交流電圧信号を前記熱電対の出力信号から除去するフィルタ回路、を更に具備し
前記制御回路は、前記熱電対の特性又はタイプに基づいて、前記フィルタ回路のフィルタタイプ及びカットオフ周波数の少なくとも1つを設定する
請求項6に記載の熱電対温度測定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、熱電対温度測定装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、温度センサーとして熱電対を用いた温度測定装置が採用されることがある。熱電対は、2種類の金属の先端同士を接触させて接合点に熱起電力を発生させ、温度の検知を可能にするものである。
【0003】
例えば、熱電対温度測定装置は、ヒータの発熱制御等に利用されることもある。
【0004】
しかしながら、熱電対による温度測定が正常に行えない場合がある。例えば、熱電対を構成する2つの金属の接合部分が断線状態(オープン状態)となる故障が生じる可能性がある。また、熱電対とコネクタ部との間で接触不良が生じる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2020/145183号
特開2004ー031099号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本実施形態は、温度測定精度の低下を抑制しながら、熱電対が正常な動作環境にあるか否かを判定することができる熱電対温度測定装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の熱電対温度測定装置は、温度に応じて2端子間電圧が疑似線形的に変化する熱電対と、前記熱電対に供給する交流電圧信号を発生する交流信号発生回路と、前記熱電対の出力信号に前記交流電圧信号が含まれるか否かを判定する検知回路と、前記熱電対の出力信号をデジタル信号に変換して出力する機能を備えた出力回路と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1の実施形態に係る熱電対温度測定装置を含むヒータ装置を示すブロック図。
比較例における熱電対のオープン検知を説明するための説明図。
横軸に温度をとり縦軸に熱電対Thの出力に基づく検出電圧差又は電位誤差をとって、熱電対Thの特性を示すグラフ。
図1中の熱電対T1,T2及び熱電対読取部TR1,TR2の具体的構成の一例を示すブロック図。
第1の実施形態の他の例における構成を示すブロック図。
温度測定開始時における動作を説明するためのフローチャート。
第2の実施形態を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は本発明の一実施形態に係る熱電対温度測定装置を含むヒータ装置を示すブロック図である。本実施形態は、熱電対(Thermocouple)に対して交流信号(交流電圧信号)を供給する交流信号発生回路を採用し、熱電対の出力(電圧信号)の検出に際して交流信号の除去を行うと共に、交流信号の周波数成分を検出することにより、温度測定精度の低下を抑制しながら熱電対が正常な動作環境にあるか否かを判定可能にするものである。例えば、熱電対がコネクタ部と適切に接続されており、かつ、熱電対における2つの金属の接合部分に断線などが生じていない場合、熱電対は正常な動作環境にあると言える。また、例えば、熱電対がコネクタ部と適切に接続されていない場合、または、熱電対における2つの金属の接合部分に断線などが生じている場合、熱電対は正常な動作環境にないと言える。
(【0011】以降は省略されています)

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