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公開番号2024127423
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036569
出願日2023-03-09
発明の名称監視システム、電気電子機器収納用箱及び監視方法
出願人日東工業株式会社
代理人弁理士法人クスノキ特許事務所
主分類G01H 3/00 20060101AFI20240912BHJP(測定;試験)
要約【課題】センサや計測機器の数を抑制しながら電気電子機器収納用箱内に生じる異常の検出範囲を広げられるようにすること。
【解決手段】筐体31内に電気電子機器を収納する電気電子機器収納用箱3の状態を監視する監視システムであって、検知対象として特定された一部の電気電子機器の近傍に設置され、前記電気電子機器に関する事象を検知可能な第一センサ部と、筐体内に音響信号を出力可能な出力部と、出力部が出力した音響信号が筐体若しくは電気電子機器で反射することで形成された反射信号若しくは、出力部が出力した音響信号により筐体内部に形成された音場に関する音場信号を測定可能な測定部と、第一センサ部の検知結果、測定部が測定した反射信号、測定部が測定した音場信号の少なくとも一つに基づいて、筐体若しくは電気電子機器の状態を判定可能な判定部と、を備えた構成とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
筐体内に電気電子機器を収納する電気電子機器収納用箱の状態を監視する監視システムであって、
検知対象として特定された一部の電気電子機器の近傍に設置され、前記電気電子機器に関する事象を検知可能な第一センサ部と、
筐体内に音響信号を出力可能な出力部と、
出力部が出力した音響信号が筐体若しくは電気電子機器で反射することで形成された反射信号若しくは、出力部が出力した音響信号により筐体内部に形成された音場に関する音場信号を測定可能な測定部と、
第一センサ部の検知結果、測定部が測定した反射信号、測定部が測定した音場信号の少なくとも一つに基づいて、筐体若しくは電気電子機器の状態を判定可能な判定部と、
を備えた監視システム。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
判定部は、測定部が測定した反射信号若しくは音場信号を周波数スペクトルに変換可能であり、
かつ、
反射信号若しくは音場信号の周波数スペクトルと、記憶部に比較対象として記憶された基準周波数スペクトルと、を比較することにより、筐体若しくは電気電子機器の状態を判定可能な請求項1に記載の監視システム。
【請求項3】
判定部は、測定部が測定した音場信号に基づいて、筐体や電気電子機器の全体的な監視を行った後に、第一センサ部の検知結果若しくは測定部が測定した反射信号に基づいて、筐体若しくは電気電子機器の状態を判定する請求項1又は2に記載の監視システム。
【請求項4】
筐体内に電気電子機器を収納する電気電子機器収納用箱であって、
検知対象として特定された一部の電気電子機器の近傍に設置され、前記電気電子機器に関する事象を検知可能な第一センサと、
筐体内に音響信号を出力可能な出力部を備えた第二センサを備え、
第二センサは、
出力部が出力した音響信号が筐体若しくは電気電子機器で反射することで形成された反射信号若しくは、出力部が出力した音響信号により筐体内部に形成された音場に関する音場信号を測定可能な測定部と、
第一センサの検知結果、測定部が測定した反射信号、測定部が測定した音場信号の少なくとも一つに基づいて、筐体若しくは電気電子機器の状態を判定可能な判定部と、
を備えた電気電子機器収納用箱。
【請求項5】
筐体内に電気電子機器を収納する電気電子機器収納用箱の状態を監視する監視方法であって、
検知対象として特定された一部の電気電子機器の近傍に設置された第一センサ部により、前記電気電子機器に関する事象を検知するステップと、
第二センサ部により、筐体内に音響信号を出力するステップと、
第二センサ部が出力した音響信号が筐体若しくは電気電子機器で反射することで形成された反射信号若しくは、出力部が出力した音響信号により筐体内部に形成された音場に関する音場信号を測定するステップと、
第一センサ部の検知結果と、反射信号の測定結果と、音場信号の測定結果の少なくとも一つに基づいて、筐体若しくは電気電子機器の状態を判定するステップと、
を備える監視方法。
【請求項6】
音場信号の測定結果に基づいて、筐体若しくは電気電子機器の状態を判定するステップと、
その結果、筐体若しくは電気電子機器の状態が異常と判定した場合に、第一センサ部の検知結果若しくは反射信号の測定結果に基づいて、筐体若しくは電気電子機器の状態を判定するステップと、
を備える請求項5に記載の監視方法。
【請求項7】
筐体内に電気電子機器を収納する電気電子機器収納用箱の状態を監視する監視システムであって、
検知対象として特定された一部の電気電子機器の近傍に設置され、前記電気電子機器に関する事象を検知可能な第一センサ部と、
筐体内に音響信号を出力可能な出力部と、
出力部が出力した音響信号が筐体若しくは電気電子機器で反射することで形成された反射信号若しくは、出力部が出力した音響信号により筐体内部に形成された音場に関する音場信号を測定可能な測定部と、
測定部が測定した反射信号、測定部が測定した音場信号の少なくとも一つに基づいて、筐体若しくは電気電子機器の状態を判定可能な判定部と、を備え、
第一センサ部は、電気電子機器に関する事象を検知した場合に、反射信号若しくは音場信号に変化を与える挙動をする監視システム。
【請求項8】
筐体内に電気電子機器を収納する電気電子機器収納用箱の状態を監視する監視方法であって、
検知対象として特定された一部の電気電子機器の近傍に設置された第一センサ部により、前記電気電子機器に関する事象を検知するステップと、
第二センサ部により、筐体内に音響信号を出力するステップと、
第二センサ部が出力した音響信号が筐体若しくは電気電子機器で反射することで形成された反射信号若しくは、出力部が出力した音響信号により筐体内部に形成された音場に関する音場信号を測定するステップと、
第一センサ部が前記電気電子機器に関する事象を検知した場合に、反射信号若しくは音場信号に変化を与える挙動をするステップと、
反射信号の測定結果と、音場信号の測定結果の少なくとも一つに基づいて、筐体若しくは電気電子機器の状態を判定するステップと、
を備える監視方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、監視システム、電気電子機器収納用箱及び監視方法に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されているように、電気電子機器収納用箱内に収納される電気電子機器の異常を検知するために、筐体内に複数のセンサや計測機器を設置することは知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-020619号公報
【0004】
ところで、電気電子機器の異常の種類は多数存在する。しかしながら、生じ得る異常の種類ごとに、各電気電子機器などに一対一で対応するように専用のセンサや計測機器を設置すれば、大きなコストが必要となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本件の発明者は、この点について鋭意検討することにより、解決を試みた。本発明が解決しようとする課題は、センサや計測機器の数を抑制しながら電気電子機器収納用箱内に生じる異常の検出範囲を広げられるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、筐体内に電気電子機器を収納する電気電子機器収納用箱の状態を監視する監視システムであって、検知対象として特定された一部の電気電子機器の近傍に設置され、前記電気電子機器に関する事象を検知可能な第一センサ部と、筐体内に音響信号を出力可能な出力部と、出力部が出力した音響信号が筐体若しくは電気電子機器で反射することで形成された反射信号若しくは、出力部が出力した音響信号により筐体内部に形成された音場に関する音場信号を測定可能な測定部と、第一センサ部の検知結果、測定部が測定した反射信号、測定部が測定した音場信号の少なくとも一つに基づいて、筐体若しくは電気電子機器の状態を判定可能な判定部と、を備えた監視システムとする。
【0007】
また、判定部は、測定部が測定した反射信号若しくは音場信号を周波数スペクトルに変換可能であり、かつ、反射信号若しくは音場信号の周波数スペクトルと、記憶部に比較対象として記憶された基準周波数スペクトルと、を比較することにより、筐体若しくは電気電子機器の状態を判定可能な構成とすることが好ましい。
【0008】
また、判定部は、測定部が測定した音場信号に基づいて、筐体や電気電子機器の全体的な監視を行った後に、第一センサ部の検知結果若しくは測定部が測定した反射信号に基づいて、筐体若しくは電気電子機器の状態を判定する構成とすることが好ましい。
【0009】
また、筐体内に電気電子機器を収納する電気電子機器収納用箱であって、検知対象として特定された一部の電気電子機器の近傍に設置され、前記電気電子機器に関する事象を検知可能な第一センサと、筐体内に音響信号を出力可能な出力部を備えた第二センサを備え、第二センサは、出力部が出力した音響信号が筐体若しくは電気電子機器で反射することで形成された反射信号若しくは、出力部が出力した音響信号により筐体内部に形成された音場に関する音場信号を測定可能な測定部と、第一センサの検知結果、測定部が測定した反射信号、測定部が測定した音場信号の少なくとも一つに基づいて、筐体若しくは電気電子機器の状態を判定可能な判定部と、を備えた電気電子機器収納用箱とすることが好ましい。
【0010】
また、筐体内に電気電子機器を収納する電気電子機器収納用箱の状態を監視する監視方法であって、検知対象として特定された一部の電気電子機器の近傍に設置され第一センサ部により、前記電気電子機器に関する事象を検知するステップと、第二センサ部により、筐体内に音響信号を出力するステップと、第二センサ部が出力した音響信号が筐体若しくは電気電子機器で反射することで形成された反射信号若しくは、出力部が出力した音響信号により筐体内部に形成された音場に関する音場信号を測定するステップと、第一センサ部の検知結果と、反射信号の測定結果と、音場信号の測定結果の少なくとも一つに基づいて、筐体若しくは電気電子機器の状態を判定するステップと、を備える監視方法とすることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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