TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024127358
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036470
出願日2023-03-09
発明の名称運搬車両
出願人日立建機株式会社
代理人弁理士法人武和国際特許事務所
主分類B60L 7/14 20060101AFI20240912BHJP(車両一般)
要約【課題】蓄電装置及びグリッドボックスで回生電力を吸収する運搬車両において、エネルギー損失を抑制する技術を提供する。
【解決手段】運搬車両は、タイヤの回転によって走行する車体と、電力が供給されてタイヤを回転させる駆動力を発生させ、タイヤを制動して回生電力を発電する走行モータと、タイヤの制動を指示するブレーキ操作を受け付けるブレーキ操作装置と、走行モータが発電した回生電力の少なくとも一部を蓄電する蓄電装置と、蓄電装置に蓄電されない回生電力の残りを熱に変換して消費するグリッドボックスと、ブレーキ操作装置のブレーキ操作量が閾値操作量以上の場合に、ブレーキ操作量に対応する制動力を走行モータに発生させ、ブレーキ操作量が閾値操作量未満の場合に、走行モータが発電する回生電力の全てを蓄電装置に蓄電可能になるまで、走行モータの制動力を減じるコントローラとを備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
タイヤの回転によって走行する車体と、
電力が供給されて前記タイヤを回転させる駆動力を発生させ、前記タイヤを制動して回生電力を発電する走行モータと、
前記タイヤの制動を指示するブレーキ操作を受け付けるブレーキ操作装置と、
前記走行モータが発電した回生電力の少なくとも一部を蓄電する蓄電装置と、
前記蓄電装置に蓄電されない回生電力の残りを熱に変換して消費するグリッドボックスと、
前記走行モータ及び前記蓄電装置を制御するコントローラとを備える運搬車両において、
前記コントローラは、
前記ブレーキ操作装置のブレーキ操作量が閾値操作量以上の場合に、前記ブレーキ操作量に対応する制動力を前記走行モータに発生させ、
前記ブレーキ操作量が前記閾値操作量未満の場合に、前記走行モータが発電する回生電力の全てを前記蓄電装置に蓄電可能になるまで、前記走行モータの制動力を減じることを特徴とする運搬車両。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の運搬車両において、
前記コントローラは、前記ブレーキ操作量が前記閾値操作量未満の場合において、前記走行モータの制動力を第1値だけ減少させる漸減処理を、前記グリッドボックスが回生電力を消費しなくなるまで繰り返すことを特徴とする運搬車両。
【請求項3】
請求項2に記載の運搬車両において、
前記コントローラは、繰り返し実行する前記漸減処理の間に、所定の待機時間を待機することを特徴とする運搬車両。
【請求項4】
請求項2に記載の運搬車両において、
前記コントローラは、前記ブレーキ操作量が前記閾値操作量未満の場合において、前記蓄電装置の充電能力が前記走行モータが発電する回生電力を上回った場合に、前記走行モータの制動力を、前記第1値より小さい第2値だけ増加させる漸増処理を実行することを特徴とする運搬車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電装置を備える運搬車両に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、車体の制動時に走行モータが発電した回生電力を蓄電装置に充電し、力行時に蓄電装置に蓄電した電力によって走行モータを回転させるダンプトラックが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
ここで、蓄電装置が蓄電可能な電力には限りがあるので、走行モータが発電する回生電力が大きい場合は、回生電力の全てを蓄電装置に蓄電することができない。そこで、ダンプトラックは、蓄電装置に蓄電されない回生電力の残りを熱に変換して消費するグリッドボックスを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-103771号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記構成のダンプトラックにおいて、走行モータによる制動力が必要以上に大きくなると、車体の運動エネルギーが無駄になると共に、蓄電装置に蓄電されない回生電力がグリッドボックスで消費されることによって、二重にエネルギーを損失することになる。
【0006】
本発明は、上記した実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、蓄電装置及びグリッドボックスで回生電力を吸収する運搬車両において、エネルギー損失を抑制する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、タイヤの回転によって走行する車体と、電力が供給されて前記タイヤを回転させる駆動力を発生させ、前記タイヤを制動して回生電力を発電する走行モータと、前記タイヤの制動を指示するブレーキ操作を受け付けるブレーキ操作装置と、前記走行モータが発電した回生電力の少なくとも一部を蓄電する蓄電装置と、前記蓄電装置に蓄電されない回生電力の残りを熱に変換して消費するグリッドボックスと、前記走行モータ及び前記蓄電装置を制御するコントローラとを備える運搬車両において、前記コントローラは、前記ブレーキ操作装置のブレーキ操作量が閾値操作量以上の場合に、前記ブレーキ操作量に対応する制動力を前記走行モータに発生させ、前記ブレーキ操作量が前記閾値操作量未満の場合に、前記走行モータが発電する回生電力の全てを前記蓄電装置に蓄電可能になるまで、前記走行モータの制動力を減じることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、蓄電装置及びグリッドボックスで回生電力を吸収する運搬車両において、エネルギー損失を抑制することができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係るダンプトラックの側面図である。
ダンプトラックに搭載される駆動回路の回路図である。
ダンプトラックのハードウェア構成図である。
回生制御処理のフローチャートである。
判定処理のフローチャートである。
図6は、制動力調整処理のフローチャートである。
変形例に係る駆動回路の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係るダンプトラックの実施形態について、図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るダンプトラック1の側面図である。なお、本明細書中の前後左右は、特に断らない限り、ダンプトラック1に搭乗して操作するオペレータの視点を基準としている。また、運搬車両の具体例はダンプトラック1に限定されず、ホイールローダなどでもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日立建機株式会社
作業機械
1日前
日立建機株式会社
運搬車両
1日前
日立建機株式会社
作業機械
1日前
日立建機株式会社
建設機械
1日前
日立建機株式会社
建設機械
16日前
日立建機株式会社
建設機械
17日前
日立建機株式会社
ダンプトラック
8日前
日立建機株式会社
ダンプトラック
8日前
日立建機株式会社
ダンプトラック
9日前
日立建機株式会社
ダンプトラック
9日前
日立建機株式会社
転圧支援システム
1日前
日立建機株式会社
自律走行システム
16日前
日立建機株式会社
可変容量型液圧回転機
17日前
日立建機株式会社
建設機械のモニタリングシステム
1日前
日立建機株式会社
車両制御システム及びそれを備える運搬車両
1日前
個人
車両用エアー傘
2か月前
個人
電池交換式自動車
1か月前
個人
自動車盗難防止装置
2か月前
東レ株式会社
車両用エアバッグ
1日前
日本精機株式会社
表示システム
19日前
個人
移動手段のミラーカバー。
1か月前
個人
連結式、キャンピングカー
1か月前
日本精機株式会社
運転支援装置
18日前
個人
車両の座席装置
2か月前
スズキ株式会社
車両制御装置
29日前
日本化薬株式会社
ガス発生器
1か月前
豊田合成株式会社
車両
1日前
豊田合成株式会社
車両
1日前
個人
セパレート型キャンピングカー
2か月前
アピオ株式会社
荷物用支持具
2か月前
ダイハツ工業株式会社
レバー
1か月前
株式会社小糸製作所
車両用灯具
1か月前
個人
ブレーキ踏み間違い救済システム
1日前
三菱マヒンドラ農機株式会社
作業車両
1か月前
ダイハツ工業株式会社
分解構造
1か月前
株式会社JVCケンウッド
車両
2か月前
続きを見る