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公開番号2024120135
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-04
出願番号2023026798
出願日2023-02-23
発明の名称可変容量型液圧回転機
出願人日立建機株式会社
代理人弁理士法人広和特許事務所
主分類F04B 1/2064 20200101AFI20240828BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】 電磁弁からドレンを円滑に排出させることにより、動作圧を安定させて容量可変部を安定的に制御できるようにする。
【解決手段】 レギュレータ20のレギュレータケーシング21には、レギュレータケーシング21内のケーシングドレン室6と連通するレギュレータドレン室21Dが設けられている。また、レギュレータケーシング21の側面21Bには、レギュレータドレン室21Dに通じる開口部21Eが設けられている。さらに、電磁弁22の弁ブロック23には、レギュレータケーシング21の側面21Bに取り付けられる取付面23Aから突出して開口部21Eに嵌合する突部23Cが設けられている。この上で、ドレンポート24は、開口部21Eに突部23Cが嵌合された状態でレギュレータドレン室21D内に露出するように突部23Cに設けられている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
容量可変部を有する液圧回転機のケーシングと、
前記ケーシングに設けられ、外部から給排される傾転制御圧に応じて前記容量可変部を傾転させる傾転アクチュエータと、
前記ケーシングに取り付けられ、前記傾転アクチュエータに給排する傾転制御圧を可変に制御するレギュレータと、
前記レギュレータを動作させるための動作圧を生成する電磁弁と、
を備え、
前記電磁弁は、
前記レギュレータに取り付けられた弁ブロックと、
前記弁ブロックに設けられたドレンポートと、
前記弁ブロック内に変位可能に設けられた弁体と、
前記弁ブロックに取り付けられ、前記弁体を変位させる電磁アクチュエータと、
を備えた可変容量型液圧回転機において、
前記レギュレータには、前記ケーシング内のケーシングドレン室と連通するレギュレータドレン室が設けられ、
前記レギュレータの側面には、前記レギュレータドレン室に通じる開口部が設けられ、
前記弁ブロックには、前記レギュレータの前記側面に取り付けられる取付面から突出して前記開口部に嵌合する突部が設けられ、
前記ドレンポートは、前記開口部に前記突部が嵌合された状態で前記レギュレータドレン室内に露出するように前記突部に設けられていることを特徴とする可変容量型液圧回転機。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
請求項1に記載の可変容量型液圧回転機において、
前記開口部は、前記レギュレータの上部に設けられたドレン配管ポートよりも下側に配置され、
前記レギュレータドレン室は、前記ドレンポートから前記ドレン配管ポートに向けて天井面が高くなるように形成されていることを特徴とする可変容量型液圧回転機。
【請求項3】
請求項1に記載の可変容量型液圧回転機において、
前記レギュレータドレン室は、前記ケーシングドレン室の上部位置に連通していることを特徴とする可変容量型液圧回転機。
【請求項4】
請求項1に記載の可変容量型液圧回転機において、
前記ドレンポートは、前記突部の上部に上向きに開口して設けられていることを特徴とする可変容量型液圧回転機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、例えば油圧ショベル等の建設機械に搭載され、可変容量型の油圧ポンプまたは油圧モータとして用いられる可変容量型液圧回転機に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、油圧ショベル等の建設機械には、動力源として可変容量型の油圧ポンプ等が搭載され、動作装置として可変容量型の油圧モータ等が搭載されている。可変容量型の油圧ポンプおよび油圧モータは、可変容量型液圧回転機を構成している。可変容量型液圧回転機は、例えば、容量可変部を有する液圧回転機のケーシングと、ケーシングに設けられ、外部から給排される傾転制御圧(圧油)に応じて容量可変部を傾転させる傾転アクチュエータと、ケーシングに取り付けられ、傾転アクチュエータに給排する傾転制御圧を可変に制御するレギュレータと、レギュレータを動作させるための動作圧を生成する電磁弁と、を備えている。
【0003】
可変容量型液圧回転機は、油圧ショベル等に搭載するために小型化(コンパクトに形成)する必要がある。そこで、可変容量型液圧回転機には、ケーシングの上側にレギュレータを取り付け、このレギュレータの上側に電磁弁を取り付ける構成としたものがある(特許文献1)。
【0004】
この特許文献1の可変容量型液圧回転機は、レギュレータの上側に電磁弁を配置し、かつ電磁弁を可変容量型液圧回転機の最上部に配置している。従って、可変容量型液圧回転機内のエアを抜くために設けられるエア抜きラインは、ケーシングからレギュレータ、電磁弁を通る構造となる。また、エア抜きラインは、電磁弁から排出されるドレンを作動油タンクに戻すのに使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-211682号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、電磁弁は、パイロットポンプからの元圧をドレン室に排出させるときの開口量を調整することで、レギュレータに印加する動作圧の生成を行っている。このドレン室とエア抜きラインが圧力損失の発生し易い構造の場合には、目標となる動作圧を得るためにドレン室に排出されるドレン流量(圧力)が変動してしまい、安定した動作圧を得ることができない。
【0007】
これに対し、特許文献1は、エア抜きラインがケーシングからレギュレータ、電磁弁を通る長尺な構造であるために、圧力損失が発生し易くなっている。これにより、特許文献1の構造では、動作圧が安定せず、容量可変部の制御が不安定になる虞がある。また、エア抜きラインが長尺な場合には、エアが抜き難いために時間を要してしまうばかりか、エアが残存した場合には、制御が不安定になるという問題がある。
【0008】
本発明は、上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、電磁弁からドレンを円滑に排出させることにより、動作圧を安定させて容量可変部を安定的に制御できるようにした可変容量型液圧回転機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、容量可変部を有する液圧回転機のケーシングと、前記ケーシングに設けられ、外部から給排される傾転制御圧に応じて前記容量可変部を傾転させる傾転アクチュエータと、前記ケーシングに取り付けられ、前記傾転アクチュエータに給排する傾転制御圧を可変に制御するレギュレータと、前記レギュレータを動作させるための動作圧を生成する電磁弁と、を備え、前記電磁弁は、前記レギュレータに取り付けられた弁ブロックと、前記弁ブロックに設けられたドレンポートと、前記弁ブロック内に変位可能に設けられた弁体と、前記弁ブロックに取り付けられ、前記弁体を変位させる電磁アクチュエータと、を備えた可変容量型液圧回転機において、前記レギュレータには、前記ケーシング内のケーシングドレン室と連通するレギュレータドレン室が設けられ、前記レギュレータの側面には、前記レギュレータドレン室に通じる開口部が設けられ、前記弁ブロックには、前記レギュレータの前記側面に取り付けられる取付面から突出して前記開口部に嵌合する突部が設けられ、前記ドレンポートは、前記開口部に前記突部が嵌合された状態で前記レギュレータドレン室内に露出するように前記突部に設けられている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、可変容量型液圧回転機は、電磁弁からドレンを円滑に排出させることができ、動作圧を安定させて容量可変部を安定的に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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