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公開番号2024126544
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034959
出願日2023-03-07
発明の名称型枠セット、型枠治具、および施工方法
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E04B 2/86 20060101AFI20240912BHJP(建築物)
要約【課題】貫通孔のために切欠が形成された型枠パネルの変形を防止する。
【解決手段】型枠セット112は、打設空間129の一方の側面を形成する残置型の型枠パネル110と、他方の側面を形成する外周型枠パネル124と、打設空間129を横断し型枠パネル110に形成された筒材挿通孔16から突出するボイド管14と、ボイド管14の中空部14cを通るボルト30と、型枠パネル110を支持する型枠治具10とを有する。型枠治具10は、打設空間129の外側にあり側面視で筒材挿通孔16の一部を覆う棒受部20と、棒受部20における筒材挿通孔16よりも外周側に突出している複数の部分と型枠パネル110との間に設けられる支持部22とを有する。ボルト30は外周型枠パネル124に対して抜け止めされ、さらに棒受部20に形成された棒挿通孔26を通ってなと32、ヘッド34によって抜け止め固定さる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリートが打設される打設空間の一方の側面を形成する残置型の第1型枠パネルと、
前記打設空間の対向する他方の側面を形成する第2型枠パネルと、
前記打設空間を横断し前記第1型枠パネルに形成された第1筒材挿通孔から突出する筒材と、
前記筒材の中空部を通る棒状部材と、
前記第1型枠パネルを前記打設空間の外側から支持する型枠治具と、
を有し、
前記型枠治具は、
前記第1筒材挿通孔の周囲で少なくとも2か所以上で前記第1型枠パネルに当接する支持部と、
側面視で前記第1筒材挿通孔を横断して前記支持部に接続される棒受部と、
を有しており、
前記棒状部材は一端が前記棒受部に形成された第1棒挿通孔を通った外側で該棒受部に対して抜け止め手段によって抜け止めされ、他端が前記第2型枠パネルに形成された第2棒挿通孔を通りその外側から抜け止め手段によって前記第2型枠パネルに対して抜け止めされる
ことを特徴とする型枠セット。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
コンクリートが打設される打設空間の一方の側面を形成する残置型の第1型枠パネルと、
前記打設空間の対向する他方の側面を形成する残置型の第2型枠パネルと、
前記打設空間を横断し前記第1型枠パネルに形成された第1筒材挿通孔および前記第2型枠パネルに形成された第2筒材挿通孔から突出する筒材と、
前記筒材の中空部を通る棒状部材と、
前記第1型枠パネルを前記打設空間の外側から支持する第1型枠治具と、
前記第2型枠パネルを前記打設空間の外側から支持する第2型枠治具と、
を有し、
前記第1型枠治具および前記第2型枠治具はそれぞれ、
前記第1筒材挿通孔または前記第2筒材挿通孔の周囲で少なくとも2か所以上で前記第1型枠パネルまたは前記第2型枠パネルに当接する支持部と、
側面視で前記第1筒材挿通孔または前記第2筒材挿通孔を横断して前記支持部に接続される棒受部と、
を有しており、
前記棒状部材は両端が前記第1型枠治具および前記第2型枠治具におけるそれぞれの前記棒受部に形成された棒挿通孔を通った外側で該棒受部に対して抜け止め手段によって抜け止めされる
ことを特徴とする型枠セット。
【請求項3】
側面視で前記支持部とその端部同士を結ぶ直線で囲われた範囲に前記筒材挿通孔の中心が含まれている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の型枠セット。
【請求項4】
前記支持部は、前記第1筒材挿通孔の周囲で少なくとも2か所以上の等角度間隔位置で前記第1型枠パネルに当接する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の型枠セット。
【請求項5】
前記第1型枠パネルは上下方向延在する多数の屈曲筋により多数の角波形状の断面を形成するものであり、
前記棒受部は前記第1筒材挿通孔を上下に横断し、
前記支持部は一対が前記棒受部の上下両端に対して設けられており、側面視で前記棒受部から両横方向に突出している
ことを特徴とする請求項1または2に記載の型枠セット。
【請求項6】
前記第1型枠パネルは、
長辺同士が隣接するように組まれた短冊状の複数の板片を有し、
前記板片は、隣接するものの前記長辺同士が回転可能に接続されている
ことを特徴とする請求項5に記載の型枠セット。
【請求項7】
前記棒状部材は前記筒材の内周面の天面を支持する位置に設けられている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の型枠セット。
【請求項8】
前記棒状部材は複数設けられ、そのうち1本は前記筒材の内周面の底面を支持する位置に設けられている
ことを特徴とする請求項7に記載の型枠セット。
【請求項9】
コンクリートが打設される打設空間の一方の側面を形成する残置型の第1型枠パネルと前記打設空間の他方の側面を形成する第2型枠パネルとの間に筒材が配設される型枠セットにおいて前記打設空間の外側から前記第1型枠パネルを支持する型枠治具であって、
前記第1筒材挿通孔の周囲で少なくとも2か所以上で前記第1型枠パネルに当接する支持部と、
側面視で前記第1筒材挿通孔を横断して前記支持部に接続される棒受部と、
を有しており、
棒状部材の一端が前記棒受部に形成された第1棒挿通孔を通った外側で該棒受部に対して抜け止め手段によって抜け止めされ、他端が前記第2型枠パネルに対して抜け止めされる
ことを特徴とする型枠治具。
【請求項10】
コンクリートが打設される打設空間の一方の側面を形成する残置型の第1型枠パネルに第1筒材挿通孔を形成する工程と、
前記打設空間の対向する他方の側面を形成する第2型枠パネルに第2棒挿通孔を形成する工程と、
前記打設空間を横断し第1筒材挿通孔から突出するように筒材を配置する工程と、
前記第1筒材挿通孔の周囲で少なくとも2か所以上で前記第1型枠パネルに当接する支持部と、側面視で前記第1筒材挿通孔を横断して前記支持部に接続される棒受部と、からなる型枠治具を前記第1筒材挿通孔の周囲に配置する工程と、
棒状部材を前記棒受部に形成された第1棒挿通孔、前記筒材の中空部、および前記第2棒挿通孔を通して、両端から抜け止め手段によって前記棒受部および前記第2型枠パネルに対して抜け止めをする工程と、
前記打設空間にコンクリートを打設する工程と、
を有することを特徴とする施工方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートが打設される打設空間を形成する型枠セット、型枠治具、および施工方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
住宅等の基礎には立ち上がり部がある。立ち上がり部を形成するためのコンクリート型枠として型枠パネルが用いられている。立ち上がり部の形成のためには型枠パネルを対向するように立設してその間にコンクリートを打設する。型枠パネルは、養生してコンクリートが硬化した後に脱型する場合とそのまま残置する場合とがある。型枠パネルを残置させる場合には、脱型の手間がなく、立ち上がり部の強度を補強することができ、さらにコンクリートを空気から遮断して酸化による劣化を抑制することができる。残置させる型枠パネルとしては、特許文献1に記載のものが挙げられる。この型枠パネルは、正面視で略正方形であって、多数の角波形状の断面を形成するように板材をプレスしたものである。
【0003】
特許文献2に示されるように、立ち上がり部には配管等を通すための貫通孔を形成する場合がある。この貫通孔を形成する際にはボイド管などの筒材が使用される。筒材を使用して基礎貫通孔を形成する場合には、基礎を構成するコンクリートを打設する前に筒材を鉄筋に固定しておく。その後、筒材の両開口を閉塞するように型枠を設置する。設置した型枠内にコンクリートを打設し、コンクリートが硬化した後に型枠および筒材を撤去する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-7967号公報
特開2022-052282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、型枠パネルをコンクリート硬化後に残置させる場合には、該型枠パネルにおける筒材の開口に相当する箇所を切り欠くことになるが、筒材の開口位置を打設後に正確に特定することは難しい。
【0006】
そのため打設前に予め筒材の開口位置を切り欠いておき、筒材を切欠からやや突出させた状態で打設を行うことが考えられる。しかしながら、型枠パネルが比較的薄い場合には切欠を形成しておくとコンクリートによる内圧に対抗することができずに外側に膨らんで変形してしまう。また、特許文献1に記載の型枠パネルは上下方向に延在する屈曲を多数有して角波形状の断面を形成していることから強度に指向性があって、高強度方向には変形しづらいが、切欠が形成されていると低強度方向には変形することが懸念される。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、貫通孔のために切欠が形成された型枠パネルの変形を防止するよう支持することができる型枠セット、型枠治具、および施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる型枠セットは、コンクリートが打設される打設空間の一方の側面を形成する残置型の第1型枠パネルと、前記打設空間の対向する他方の側面を形成する第2型枠パネルと、前記打設空間を横断し前記第1型枠パネルに形成された第1筒材挿通孔から突出する筒材と、前記筒材の中空部を通る棒状部材と、前記第1型枠パネルを前記打設空間の外側から支持する型枠治具と、を有し、前記型枠治具は、前記第1筒材挿通孔の周囲で少なくとも2か所以上で前記第1型枠パネルに当接する支持部と、側面視で前記第1筒材挿通孔を横断して前記支持部に接続される棒受部と、を有しており、前記棒状部材は一端が前記棒受部に形成された第1棒挿通孔を通った外側で該棒受部に対して抜け止め手段によって抜け止めされ、他端が前記第2型枠パネルに形成された第2棒挿通孔を通りその外側から抜け止め手段によって前記第2型枠パネルに対して抜け止めされることを特徴とする。
【0009】
また、本発明にかかる型枠セットは、コンクリートが打設される打設空間の一方の側面を形成する残置型の第1型枠パネルと、前記打設空間の対向する他方の側面を形成する残置型の第2型枠パネルと、前記打設空間を横断し前記第1型枠パネルに形成された第1筒材挿通孔および前記第2型枠パネルに形成された第2筒材挿通孔から突出する筒材と、前記筒材の中空部を通る棒状部材と、前記第1型枠パネルを前記打設空間の外側から支持する第1型枠治具と、前記第2型枠パネルを前記打設空間の外側から支持する第2型枠治具と、を有し、前記第1型枠治具および前記第2型枠治具はそれぞれ、前記第1筒材挿通孔または前記第2筒材挿通孔の周囲で少なくとも2か所以上で前記第1型枠パネルまたは前記第2型枠パネルに当接する支持部と、側面視で前記第1筒材挿通孔または前記第2筒材挿通孔を横断して前記支持部に接続される棒受部と、を有しており、前記棒状部材は両端が前記第1型枠治具および前記第2型枠治具におけるそれぞれの前記棒受部に形成された棒挿通孔を通った外側で該棒受部に対して抜け止め手段によって抜け止めされることを特徴とする。
【0010】
本発明にかかる型枠治具は、コンクリートが打設される打設空間の一方の側面を形成する残置型の第1型枠パネルと前記打設空間の他方の側面を形成する第2型枠パネルとの間に筒材が配設される型枠セットにおいて前記打設空間の外側から前記第1型枠パネルを支持する型枠治具であって、前記第1筒材挿通孔の周囲で少なくとも2か所以上で前記第1型枠パネルに当接する支持部と、側面視で前記第1筒材挿通孔を横断して前記支持部に接続される棒受部と、を有しており、棒状部材の一端が前記棒受部に形成された第1棒挿通孔を通った外側で該棒受部に対して抜け止め手段によって抜け止めされ、他端が前記第2型枠パネルに対して抜け止めされることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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