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公開番号2024126509
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034915
出願日2023-03-07
発明の名称車両用シート
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/90 20180101AFI20240912BHJP(車両一般)
要約【課題】設計の狙い位置に対してサイドフィニッシャの回転を防止又は抑制することが可能な車両用シートを得る。
【解決手段】インナフィニッシャ42において、回転止め部として係止片66、傾斜リブ58が形成されている。ネジ止めする際のインナフィニッシャ42の回転方向に対して、当該係止片66、傾斜リブ58がシートサイドフレーム36から抗力を受けるように設定されている。これにより、インナフィニッシャ42をネジ止めする際に、係止片66、傾斜リブ58を介して、当該インナフィニッシャ42が回転しないようにすることが可能となる。したがって、サイドフィニッシャ40の回転を防止又は抑制することができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
乗員が着座可能なシートクッションの骨格を構成するシートクッションフレームにおけるシート幅方向の外側においてシート前後方向に沿って設けられたサイドフレームのシート前後方向の後端部に対してシート幅方向の内側にネジ止めされ、前記ネジ止めの回転方向に対して前記サイドフレームから抗力を受ける回転止め部が形成されたインサイドフィニッシャと、
前記サイドフレームのシート前後方向の後端部に対して、シート幅方向の外側から前記インサイドフィニッシャに対して取り付け可能とされ、意匠面を構成するアウトサイドフィニッシャと、
を備えている車両用シート。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記回転止め部は、前記サイドフレームの上端をシート上下方向の上方側から覆うように係止可能とされた係止片を含んで構成されている請求項1に記載の車両用シート。
【請求項3】
前記回転止め部は、前記サイドフレームにおけるシート幅方向の内側に対してネジ止めされる固定部を間においてシート前後方向に沿って前記係止片の反対側に形成され、当該サイドフレームに当接可能な当接リブを含んで構成されている請求項2に記載の車両用シート。
【請求項4】
前記インサイドフィニッシャは、
前記固定部が形成された第1本体部と、
前記第1本体部よりもシート幅方向の外側に設けられ、前記アウトサイドフィニッシャが係合される被係合部と、
を含んで構成され、
前記アウトサイドフィニッシャは、
前記サイドフレームに対して対向可能な第2本体部と、
前記第2本体部よりもシート幅方向の内側に設けられ、前記被係合部に係合される係合部と、
を含んで構成されている請求項3に記載の車両用シート。
【請求項5】
前記被係合部は、少なくとも一部を構成し前記インサイドフィニッシャの外形に沿って形成された複数の被係合孔を備え、
前記係合部は、少なくとも一部を構成し前記第2本体部の外縁からシート幅方向の内側へ向かって張り出すフランジ部の内側から突設され前記複数の被係合孔にそれぞれ係合される複数の係合爪を備えている請求項4に記載の車両用シート。
【請求項6】
前記フランジ部の内側には、隣り合って配置された前記係合爪間において、当該フランジ部との間で前記被係合部の先端部を保持する保持部が突設されている請求項5に記載の車両用シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
車両用シートにおいて、例えば、下記特許文献1には、シートクッションのサイドフィニッシャの取付け構造に関する技術が開示されている。この先行技術では、サイドフィニッシャが、シートクッションフレームのシート幅方向の内側に配置されたインナカバーと、シートクッションフレームのシート幅方向の外側に配置されたアウタカバーとで構成されている。そして、インナカバーに形成された複数の爪がアウタカバーに形成された複数の爪受けにそれぞれ係合され、インナカバーに対してアウタカバーが組付けられ、アウタカバーは、シートクッションフレームに対してねじ止めされるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5921993号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記先行技術では、シートクッションフレームに対してアウタカバーをねじ止めする際に、アウタカバーが回転する可能性がある。この場合、爪と爪受けを介してアウタカバーに組付けられたインナカバーも回転することになる。つまり、サイドフィニッシャが回転し、設計の狙い位置からずれる可能性がある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、設計の狙い位置に対してサイドフィニッシャの回転を防止又は抑制することが可能な車両用シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様に係る車両用シートは、乗員が着座可能なシートクッションの骨格を構成するシートクッションフレームにおけるシート幅方向の外側においてシート前後方向に沿って設けられたサイドフレームのシート前後方向の後端部に対してシート幅方向の内側にネジ止めされ、前記ネジ止めの回転方向に対して前記サイドフレームから抗力を受ける回転止め部が形成されたインサイドフィニッシャと、前記サイドフレームのシート前後方向の後端部に対して、シート幅方向の外側から前記インサイドフィニッシャに対して取り付け可能とされ、意匠面を構成するアウトサイドフィニッシャと、を備えている。
【0007】
第1の態様に係る車両用シートは、インサイドフィニッシャ及びアウトサイドフィニッシャを備えている。乗員が着座可能なシートクッションの骨格を構成するシートクッションフレームにおけるシート幅方向の外側には、シート前後方向に沿ってサイドフレームが設けられている。インサイドフィニッシャは、このサイドフレームのシート前後方向の後端部に対してシート幅方向の内側にネジ止めされる。
【0008】
本態様では、当該インサイドフィニッシャに回転止め部が形成されている。インサイドフィニッシャをネジ止めする際、ネジの頭部がインサイドフィニッシャに当接すると、摩擦力によりネジの回転方向に沿ってインサイドフィニッシャが回転する場合がある。
【0009】
したがって、本態様では、ネジ止めする際のインサイドフィニッシャの回転方向に対して、当該回転止め部によりサイドフレームから抗力を受けるように設定されている。これにより、本態様では、インサイドフィニッシャをネジ止めする際に、当該インサイドフィニッシャが回転しないようにすることが可能となる。
【0010】
また、本態様では、アウトサイドフィニッシャは、サイドフレームのシート前後方向の後端部に対して、シート幅方向の外側からインサイドフィニッシャに対して取り付け可能とされており、意匠面を構成する。前述のように、ネジ止めの際のインサイドフィニッシャの回転が抑制されることによって、当該インサイドフィニッシャに対して取り付けられるアウトサイドフィニッシャにおいて設計の狙い位置を確保することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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