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公開番号2024124840
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023032785
出願日2023-03-03
発明の名称車両の前部構造
出願人トヨタ車体株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B60R 19/04 20060101AFI20240906BHJP(車両一般)
要約【課題】車両構成を過度に大掛かりにすることなく、バンパリインフォースの構成によって車両の衝撃吸収性をより適切に確保することにある。
【解決手段】車幅方向に延びるバンパリインフォース10が、車両の前輪7の車両前側に配設されている車両の前部構造において、バンパリインフォース10には、その車幅方向における端部に、車幅方向外側且つ後側に曲げられた曲げ部位11(12,14)が設けられており、曲げ部位11(12,14)には、その前輪7を臨む位置に、前輪7の路面に対する摺動面70に対して対向状に配置された対向部位(13,15)が設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車幅方向に延びるバンパリインフォースが、車両の前輪の車両前側に配設されている車両の前部構造において、
前記バンパリインフォースには、その車幅方向における端部に、車幅方向外側且つ後側に曲げられた曲げ部位が設けられており、
前記曲げ部位には、その前記前輪を臨む位置に、前記前輪の路面に対する摺動面に対して対向状に配置された対向部位が設けられている車両の前部構造。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記対向部位は、前記曲げ部位に対して車幅方向外側に延びるように設けられている請求項1に記載の車両の前部構造。
【請求項3】
前記バンパリインフォースは、その車幅方向に延びる本体部位が、前記前輪の車幅方向内側で車両前後方向に延びるサイドメンバに連結されていると共に、
前記本体部位と前記曲げ部位間に設けられた第一屈曲基点は、サイドメンバの前端部側に設けられていると共に、前記曲げ部位と前記対向部位間に設けられた第二屈曲基点は、前記第一屈曲基点よりも前記摺動面に近い位置に設けられている請求項2に記載の車両の前部構造。
【請求項4】
前記バンパリインフォースには、その車幅方向に延びる本体部位の車幅方向外側に、一対の曲げ部位が車両上下方向に並ぶように分岐して設けられている請求項1~3のいずれか一項に記載の車両の前部構造。
【請求項5】
前記一対の曲げ部位のいずれか一方の曲げ部位の対向部位と、前記一方とは異なる他方の曲げ部位の対向部位とは、車両前後方向において異なる位置に配置されている請求項4に記載の車両の前部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車幅方向に延びるバンパリインフォースが、車両の前輪の車両前側に配設されている車両の前部構造に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
この種の車両の前部構造が特許文献1に開示されている。この車両では、その前面側にバンパリインフォースが車幅方向に延びるように設けられている。そしてバンパリインフォースは、車両の前面側に設けられることで、車両の前輪の車両前側に配置されている。またバンパリインフォースの前面には、その車幅方向端部に板状のブラケットが被着されている。このブラケットは、正面視で車幅方向に長い矩形に形成されており、その上端部に沿う第一水平部と、下端部に沿う第二水平部とが平板状の部位で連結されている。そして上下の水平部は、平板状の部位に対して車両前側に突出するように断面コ字形に形成されている。これにより、車両前側からブラケットに加えられる荷重を、車両前側に突出する上下の水平部で受けられるようになる。
【0003】
また一般的な車両では、その前輪の車幅方向内側に、車両前後方向に延びるサイドメンバが配設されている。このサイドメンバは、その前端部側がバンパリインフォースに連結されている。そしてバンパリインフォースの車幅方向外側とサイドメンバ間には、筋交い状に斜めに延びるスペーサ部材が架設されている。これにより、バンパリインフォースの車幅方向外側に加えられた衝撃荷重がスペーサ部材を介してサイドメンバに伝達されるようになる。そして上記した構成では、車両前突時(オフセット衝突時等)の衝撃荷重を、車両の前部側を変形させて吸収する。このときサイドメンバを、伝達された衝撃荷重にて車幅方向内側に変形させて中折れさせることで、車両の前部側が潰れ変形するようになる。
【0004】
ここで車両の分野では、各種の衝突試験が行われており、この種の試験としてオフセット前面衝突試験を挙げることができる。そして当該衝突試験の一つである微小ラップ衝突試験では、車両が25%オーバーラップした状態で衝突物に衝突する場合を想定し、走行する車両を、固定式の衝突バリアに衝突させている。また新たに導入が予定されているMPDB衝突試験では、走行する車両同士が50%オフセットした状態で衝突する場合を想定し、走行する車両を、前進式の衝突バリアに衝突させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-62617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで上記した車両構成では、衝突物(衝突バリア)に対する反力を車両のスペーサ部材が受け持つ。しかしMPDB衝突試験に対応する場合、衝突バリアに対する反力確保(衝撃吸収性確保)の観点から、スペーサ部材の構造が過度に大掛かりになるおそれがあった。また上記試験では、車体変形の均一性確保の観点から、衝突バリアを広い範囲で均一につぶせることが望ましい。例えば特許文献1の車両では、バンパリインフォースの車両下側に、別のリインフォースを設けることも考えられるが、そうすると車両構成が過度に大掛かりになる。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、車両構成を過度に大掛かりにすることなく、バンパリインフォースの構成によって車両の衝撃吸収性をより適切に確保することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段として、第1発明の車両の前部構造では、車幅方向に延びるバンパリインフォースが、車両の前輪の車両前側に配設されている。この種の構造では、車両構成を過度に大掛かりにすることなく、バンパリインフォースの構成によって車両の衝撃吸収性をより適切に確保できることが望ましい。そこで本発明のバンパリインフォースには、その車幅方向における端部に、車幅方向外側且つ後側に曲げられた曲げ部位が設けられている。そして曲げ部位には、その前輪を臨む位置に、前輪の路面に対する摺動面に対して対向状に配置された対向部位が設けられている。
【0008】
本発明のバンパリインフォースでは、その曲げ部位に設けられた対向部位が、前輪の摺動面に対向状に配置されている。そして対向部位は、曲げ部位が車幅方向外側且つ後側に曲げられることで、車両の前輪に近接して配置されている。これにより、車両前突時の衝撃荷重がバンパリインフォースに加えられた場合、その対向部位が、車両の前輪の摺動面に当てられるようになる。このとき対向状に配置された対向部位が前輪の摺動面に面的に当てられることで、この前輪のバーストを極力回避できるようになり、衝突物(衝突試験では衝突バリア)に対して前輪からの反力が加わるようになる。このため上記したバンパリインフォースの構成によれば、車両構成を過度に大掛かりにすることなく、車両衝突時に車両の前部をより適切に変形させられるようになる。
【0009】
第2発明の車両の前部構造は、第1発明の車両の前部構造において、対向部位は、曲げ部位に対して車幅方向外側に延びるように設けられている。本発明の曲げ部位は、車幅方向外側に延びることで、前輪の摺動面により確実に面的に当てられるようになる。
【0010】
第3発明の車両の前部構造は、第2発明の車両の前部構造において、バンパリインフォースは、その車幅方向に延びる本体部位が、前輪の車幅方向内側で車両前後方向に延びるサイドメンバに連結されている。そして本体部位と曲げ部位間に設けられた第一屈曲基点は、サイドメンバの前端部側に設けられていると共に、曲げ部位と対向部位間に設けられた第二屈曲基点は、第一屈曲基点よりも摺動面に近い位置に設けられている。本発明では、各屈曲基点の位置を適切に設定することで、対向部位を前輪の摺動面により確実に当てられるようになる。このとき第一屈曲基点をサイドメンバの前端部側に設けることで、車両の車幅寸法が前部側で小さくされている場合にも対応できるようになる。
(【0011】以降は省略されています)

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