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公開番号2024123954
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031803
出願日2023-03-02
発明の名称熱消費量推定装置
出願人大阪瓦斯株式会社
代理人弁理士法人R&C
主分類G06Q 50/06 20240101AFI20240905BHJP(計算;計数)
要約【課題】計測されるよりも短い期間毎の熱消費量の推移を導出できる熱消費量推定装置を提供する。
【解決手段】熱消費量推定装置20が、1日を区分けした複数の時間帯のそれぞれにおいて消費された時間帯毎の熱消費量についての情報と、熱消費装置11の種類並びに当該熱消費装置11の運転開始タイミング及び運転停止タイミングが時間帯の長さよりも短い所定の単位期間を一単位として表される時刻が分かる状態で特定されている情報とを記憶部22に記憶しており、記憶部22に記憶している情報を参照して熱消費装置11の種類毎に決定される、熱消費装置11を運転させた場合に単位期間毎に発生すると推定される熱消費量である推定単位期間別熱消費量の推移を示す時間変化モデルを用いて、施設10での時間帯毎の熱消費量に基づいて施設での単位期間毎の熱消費量の推移を推定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
1つ以上の熱消費装置が設けられる施設で、1日を区分けした複数の時間帯のそれぞれにおいて消費された前記時間帯毎の熱消費量についての情報と、前記熱消費装置の種類並びに当該熱消費装置の運転開始タイミング及び運転停止タイミングが前記時間帯の長さよりも短い所定の単位期間を一単位として表される時刻が分かる状態で特定されている情報とを記憶部に記憶しており、
前記記憶部に記憶している情報を参照して前記熱消費装置の種類毎に決定される、前記熱消費装置を運転させた場合に前記単位期間毎に発生すると推定される熱消費量である推定単位期間別熱消費量の推移を示す時間変化モデルを用いて、前記施設での前記時間帯毎の熱消費量に基づいて前記施設での前記単位期間毎の熱消費量の推移を推定する熱消費量推定装置。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記記憶部に記憶している情報を参照して、前記施設で一つの前記熱消費装置のみが運転している単独運転期間での前記熱消費装置の熱消費量である単独運転熱消費量を特定し、前記単独運転期間を前記単位期間の整数倍の値として特定して、前記熱消費装置の種類と前記単独運転期間と前記単独運転熱消費量とを組み合わせて抽出する抽出処理を行い、
前記抽出処理によって抽出した情報を参照して、種類が同じ前記熱消費装置について、運転開始した後の時間と関連付けられた前記単位期間毎の熱消費量である前記推定単位期間別熱消費量を推定し、推定した前記推定単位期間別熱消費量を、前記熱消費装置を運転開始した後の時間順に並べることで特定できる前記熱消費装置の種類毎の前記推定単位期間別熱消費量の推移に基づいて前記時間変化モデルを決定するモデル決定処理を行う請求項1に記載の熱消費量推定装置。
【請求項3】
前記施設での前記単位期間毎の熱消費量が、前記時間変化モデルで特定される前記推定単位期間別熱消費量に比例した量で推移するように、前記施設での前記時間帯毎の熱消費量に基づいて前記施設での前記単位期間毎の熱消費量の推移を推定する請求項2に記載の熱消費量推定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱消費装置が設けられている施設の熱消費量を推定する熱消費量推定装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
熱消費装置が設けられる施設での熱消費量を詳細に分析しようと試みられている。
例えば、特許文献1(特開平11-264748号公報)には、施設で計測される1カ月の厨房、給湯、暖房などの全用途のトータルのガス使用量のデータがある場合に、そのトータルのガス使用量に基づいて、それら用途別のガス使用量を求める手法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-264748号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
熱消費量に対する分析として、特許文献1に記載されたのとは異なる分析を行うことも考えられる。例えば、特許文献1では、施設で計測される1カ月のガス使用量のデータが用いられているが、その1カ月の間でガス使用量がどのように時間変化しているのかといった分析は行われていない。
【0005】
一例を挙げると、1カ月という時間帯でのガス使用量のデータを入手できる場合、その時間帯よりも短い1日や1時間といった単位期間毎のガス使用量のデータを推定することができれば好ましい。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、計測されるよりも短い期間毎の熱消費量の推移を導出できる熱消費量推定装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明に係る熱消費量推定装置の特徴構成は、1つ以上の熱消費装置が設けられる施設で、1日を区分けした複数の時間帯のそれぞれにおいて消費された前記時間帯毎の熱消費量についての情報と、前記熱消費装置の種類並びに当該熱消費装置の運転開始タイミング及び運転停止タイミングが前記時間帯の長さよりも短い所定の単位期間を一単位として表される時刻が分かる状態で特定されている情報とを記憶部に記憶しており、
前記記憶部に記憶している情報を参照して前記熱消費装置の種類毎に決定される、前記熱消費装置を運転させた場合に前記単位期間毎に発生すると推定される熱消費量である推定単位期間別熱消費量の推移を示す時間変化モデルを用いて、前記施設での前記時間帯毎の熱消費量に基づいて前記施設での前記単位期間毎の熱消費量の推移を推定する点にある。
【0008】
上記特徴構成によれば、例えば1時間毎などの時間帯毎の熱消費量についての情報しか入手できていない場合であっても、運転開始タイミング及び運転停止タイミングがその時間帯(例えば1時間など)の長さよりも短い所定の単位期間(例えば1分間など)を一単位として表される状態で特定されている場合、その入手できている熱消費量が例えば何分間に発生した数値であるのかを特定できる。そして、記憶部に、例えば何分間に発生した熱消費量かが分かる情報が複数記憶できていれば、熱消費装置を運転させた場合に例えば1分間毎(即ち、単位期間毎)等に発生すると推定される熱消費量である推定単位期間別熱消費量の推移を示す時間変化モデルを作成できる。その結果、例えば1時間等の時間帯毎の熱消費量に基づいて例えば1分間毎の熱消費量の推移を推定することができる。
従って、計測されるよりも短い期間毎の熱消費量の推移を導出できる熱消費量推定装置を提供できる。
【0009】
本発明に係る熱消費量推定装置の別の特徴構成は、前記記憶部に記憶している情報を参照して、前記施設で一つの前記熱消費装置のみが運転している単独運転期間での前記熱消費装置の熱消費量である単独運転熱消費量を特定し、前記単独運転期間を前記単位期間の整数倍の値として特定して、前記熱消費装置の種類と前記単独運転期間と前記単独運転熱消費量とを組み合わせて抽出する抽出処理を行い、
前記抽出処理によって抽出した情報を参照して、種類が同じ前記熱消費装置について、運転開始した後の時間と関連付けられた前記単位期間毎の熱消費量である前記推定単位期間別熱消費量を推定し、推定した前記推定単位期間別熱消費量を、前記熱消費装置を運転開始した後の時間順に並べることで特定できる前記熱消費装置の種類毎の前記推定単位期間別熱消費量の推移に基づいて前記時間変化モデルを決定するモデル決定処理を行う点にある。
【0010】
上記特徴構成によれば、抽出処理において、記憶部に記憶している、熱消費装置の種類並びに熱消費装置の運転開始タイミング及び運転停止タイミングの情報を参照して、施設で一つの熱消費装置のみが運転している単独運転期間での熱消費装置の熱消費量である単独運転熱消費量を特定し、熱消費装置の種類と単独運転期間と単独運転熱消費量とを組み合わせて抽出する。つまり、例えば1時間毎などの時間帯毎の熱消費量についての情報しか記憶していない場合であっても、その記憶している熱消費量が例えば何分間(即ち、単位期間の整数倍の値)の単独運転期間に発生した数値であるのかを特定して抽出できる。例えば、床暖房装置の30分間の単独運転期間に発生した熱消費量、31分間の単独運転期間に発生した熱消費量などの複数の単独運転期間に発生した熱消費量を抽出できる。
(【0011】以降は省略されています)

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