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公開番号2024123952
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031801
出願日2023-03-02
発明の名称車両用のドアロック装置
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人プロスペック特許事務所
主分類E05B 77/06 20140101AFI20240905BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】側突などが発生した場合に車両ドアの開放を防止する車両用のドアロック装置を提供する。
【解決手段】ドアロック装置10のアクティブレバー57は、本体部材58とレバー部材59とが一体的に回転する第一状態と本体部材58とレバー部材59の相対回転が許容される第二状態に切替え可能であり、第一状態であるときに本体部材58が第一位置から第二位置へ移動すると、レバー部材59がオープンリンクをロック位置に保持する第四位置に移動し、本体部材58が第一位置に位置するときに第一状態から第二状態に切替わると、レバー部材59が前記第三位置から前記第四位置に移動し、本体部材58がレバー部材59に対して車幅方向内側に移動すると、第一状態から第二状態に切替わるように構成される。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
車両ドアの閉止状態を維持できるように構成されたラッチ機構と、
前記車両ドアに設けられるドアハンドルの操作に連動して初期位置から動作位置に移動するように構成されるオープンレバーに回転可能に連結され、前記オープンレバーに対して回転することにより、前記オープンレバーの前記初期位置から前記動作位置への移動に連動して前記ラッチ機構による前記車両ドアの閉止状態を解除するアンロック位置と、前記オープンレバーの前記初期位置から前記動作位置への移動に係らず前記車両ドアの閉止状態を維持するロック位置と、に移動可能に構成され、前記アンロック位置に向けて常時弾性付勢されるオープンリンクと、
使用者が操作可能な操作部材の動きまたは駆動力源が発生する駆動力により第一位置と第二位置とに移動可能に構成される第一部材と、
前記第一部材と一体的に回転する相対回転規制状態と、前記第一部材に対して相対的に回転可能な相対回転許容状態と、に切替え可能であり、前記相対回転規制状態であるときに前記第一部材が前記第一位置から前記第二位置に移動すると、前記第一部材と一体的に回転して前記オープンリンクが前記アンロック位置に位置することを許容する第三位置から前記オープンリンクを前記ロック位置に保持する第四位置に移動し、前記第一部材が前記第一位置に位置するときに前記相対回転規制状態から前記相対回転許容状態に切替わると、前記第三位置から前記第四位置に移動するように構成される第二部材と、
前記第二部材が前記相対回転規制状態であるときに、前記第一部材が前記第二部材に対して車幅方向内側に相対的に移動することにより、前記第二部材は前記相対回転許容状態に切替わるように構成される、
車両用のドアロック装置。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両用のドアロック装置であって、
前記第一部材は、断面円形で車幅方向に略平行な方向に延伸する軸部と、前記軸部の外周面に設けられ前記軸部の半径方向外側に突出する係合突起部と、を備え、
前記第二部材は、前記軸部が挿入される軸孔と、前記軸孔の内周面に設けられ前記係合突起部が入り込む係合凹部と、を備え、
前記係合凹部は、前記車幅方向に略平行な方向に延伸する第一凹部と、前記第一凹部の前記車幅方向の内側端部と繋がっており前記軸孔の円周方向に延伸する第二凹部と、を備え、
前記係合突起部が前記第一凹部に入り込む状態が前記相対回転規制状態であり、前記係合突起部が前記第二凹部に入り込む状態が前記相対回転許容状態である、
車両用のドアロック装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車両用のドアロック装置であって、
前記第一部材を前記第二部材に対して前記車幅方向外側に向けて常時弾性付勢し、かつ、前記第二部材を前記第一部材に対して前記第四位置に向けて常時弾性付勢するように構成される付勢部材を備える、
車両用のドアロック装置。
【請求項4】
請求項1に記載の車両用のドアロック装置であって、
前記第二部材は、前記第一部材が前記第一位置に位置し、かつ、前記第二部材が前記第四位置に位置するときに、前記操作部材の動きまたは前記駆動力により前記第一部材が前記第一位置から前記第二位置に移動すると、前記第二部材は前記相対回転規制状態に切替わるように構成される、
車両用のドアロック装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用のドアロック装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の車両用ドアロック装置は、車両ドアの開放を許容するラッチ状態と許容しないアンラッチ状態とに切替え可能なラッチ機構と、アンロック位置とロック位置との間を移動可能なオープンリンクとを備える。そして、特許文献1に記載の車両用ドアロック装置は、オープンリンクがアンロック位置に位置するアンロック状態でドアハンドルが操作されるとラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態に切替え、ロック位置に位置するロック状態でドアハンドルが操作されるとラッチ機構をラッチ状態に切替えないように構成される。
【0003】
さらに、特許文献1に記載の車両用ドアロック装置は、衝突などによって慣性力が発生した場合にブロック位置に移動するブロック部材と、ブロック部材を所定の方向に付勢する付勢部材とを備える。そして、特許文献1に記載の車両用ドアロック装置は、慣性力によってブロック部材がブロック位置に移動すると、付勢部材がブロック部材を所定方向に付勢することにより、ブロック部材がオープンリンクの移動軌跡内に侵入する。このため慣性力によって一時的にロック位置に移動したオープンリンクが慣性力の入力後にアンロック位置に向かうオープンリンクの移動を阻止するように構成される。このような構成によれば、衝突などによって慣性力が発生した場合に、オープンリンクがアンロック位置に移動することを阻止することによって、車両用ドアロック装置がアンロック状態に切替わることを阻止できる。このため、側突などが発生した際に、車両ドアの不測の開放を防止または抑制できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-183614号公報
【発明の概要】
【0005】
(発明が解決しようとする課題)
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、側突などが発生した場合に、車両用ドアロック装置がロック状態からアンロック状態に切替わることを阻止するために、ブロック部材と付勢部材との2つの部材が必要である。このため、これらの部材を配置するためのスペースが必要であり、車両用ドアロック装置の大型化を招く。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、大型化を防止または抑制しつつ、側突などが発生した際に車両ドアの不測の開放を防止または抑制できる車両用のドアロック装置を提供することである。
【0007】
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するため、本発明に係るドアロック装置は、
車両ドアの閉止状態を維持できるように構成されたラッチ機構と、
前記車両ドアに設けられるドアハンドルの操作に連動して初期位置から動作位置に移動するように構成されるオープンレバーに回転可能に連結され、前記オープンレバーに対して回転することにより、前記オープンレバーの前記初期位置から前記動作位置への移動に連動して前記ラッチ機構による前記車両ドアの閉止状態を解除するアンロック位置と、前記オープンレバーの前記初期位置から前記動作位置への移動に係らず前記車両ドアの閉止状態を維持するロック位置と、に移動可能に構成され、前記アンロック位置に向けて常時弾性付勢されるオープンリンクと、
使用者が操作可能な操作部材の動きまたは駆動力源が発生する駆動力により第一位置と第二位置とに移動可能に構成される第一部材と、
前記第一部材と一体的に回転する相対回転規制状態と、前記第一部材に対して相対的に回転可能な相対回転許容状態と、に切替え可能であり、前記相対回転規制状態であるときに前記第一部材が前記第一位置から前記第二位置に移動すると、前記第一部材と一体的に回転して前記オープンリンクが前記アンロック位置に位置することを許容する第三位置から前記オープンリンクを前記ロック位置に保持する第四位置に移動し、前記第一部材が前記第一位置に位置するときに前記相対回転規制状態から前記相対回転許容状態に切替わると、前記第三位置から前記第四位置に移動するように構成される第二部材と、
前記第二部材が前記相対回転規制状態であるときに、前記第一部材が前記第二部材に対して車幅方向内側に相対的に移動することにより、前記第二部材は前記相対回転許容状態に切替わるように構成される。
【0008】
第二部材が相対回転規制状態であるときには、第一部材を第一位置と第二位置とに移動させることにより、オープンリンクをアンロック位置とロック位置とに移動させることができる。このため、第一部材を操作することにより、ドアロック装置をアンロック状態(車両ドアに設けられるドアハンドルの操作によりラッチ機構による車両ドアの閉止状態を解除できる状態)とロック状態(車両ドアに設けられるドアハンドルの操作によりラッチ機構による車両ドアの閉止状態を解除できない状態)とに切替えることができる。そして、ドアロック装置がアンロック状態であるとき(第一部材が第一位置に位置し、第二部材が第三位置に位置するとき)に車両に側突などが発生して第一部材が第二部材に対して車幅方向内側に相対移動すると、第二部材は相対回転許容状態に切り替わり、第二部材は第三位置から第四位置に移動し、ドアロック装置はアンロック状態からロック状態に切り替わる。このため、側突などが発生した際に車両ドアの不測の開放を防止または抑制できる。
【0009】
そして、本発明によれば、第二部材が相対回転規制状態であるときには、第一部材および第二部材は「ドアロック装置のアンロック状態とロック状態とを切り替える部材」として機能し、側突などの発生時においては第二部材が相対回転許容状態となることにより「車両ドアの不測の開放を防止または抑制する部材」として機能する。したがって、「ドアロック装置のアンロック状態とロック状態とを切り替える部材」のほかに別途独立した「車両ドアの不測の開放を防止または抑制する部材」を配置しなくてもよいから、ドアロック装置の大型化を招かない。このように、本発明によれば、大型化を招くことなく、側突などが発生した際に車両ドアの不測の開放を防止または抑制できる車両用のドアロック装置を提供できる。
【0010】
前記第一部材は、断面円形で車幅方向に略平行な方向に延伸する軸部と、前記軸部の外周面に設けられ前記軸部の半径方向外側に突出する係合突起部と、を備え、
前記第二部材は、前記軸部が挿入される軸孔と、前記軸孔の内周面に設けられ前記係合突起部が入り込む係合凹部と、を備え、
前記係合凹部は、前記車幅方向に略平行な方向に延伸する第一凹部と、前記第一凹部の前記車幅方向の内側端部と繋がっており前記軸孔の円周方向に延伸する第二凹部と、を備え、
前記係合突起部が前記第一凹部に入り込む状態が前記相対回転規制状態であり、前記係合突起部が前記第二凹部に入り込む状態が前記相対回転許容状態である、
という構成が適用できる。
(【0011】以降は省略されています)

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