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公開番号2024122072
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029396
出願日2023-02-28
発明の名称ロータ、及びロータの製造方法
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類H02K 1/22 20060101AFI20240902BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】着磁不良の発生を防止可能なロータを提供する。
【解決手段】ロータは、回転軸芯を中心に回転自在であって、回転軸芯に沿う軸方向Lに貫通する磁石配置孔13hが形成されたロータコア13と、磁石配置孔13hに配置される異方性磁石12と、軸方向Lにおけるロータコア13の軸方向コア端13eに配置されるエンドプレート14と、を備え、異方性磁石12とエンドプレート14とは、磁石配置孔13hへの異方性磁石12の誤配置を検知する誤配置検知機構15を構成している。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
回転軸芯を中心に回転自在であって、前記回転軸芯に沿う軸方向に貫通する貫通孔が形成されたロータコアと、
前記貫通孔に配置される異方性磁石と、
前記軸方向における前記ロータコアの軸方向コア端に配置されるエンドプレートと、を備え、
前記異方性磁石と前記エンドプレートとは、前記貫通孔への前記異方性磁石の誤配置を検知する誤配置検知機構を構成しているロータ。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記異方性磁石は、前記軸方向に沿って見て正方形の直方体であって、
前記軸方向における2つ端面と、
前記端面の1つの辺を含む角部と、
2つの前記端面のうちの少なくとも1つの前記端面において、対向する角部のうちの少なくとも1つが面取りされた面取り部と、を有しており、
前記エンドプレートは、前記軸方向において前記ロータコアに向けて突出する突出部を有しており、
前記誤配置検知機構は、前記面取り部と前記突出部とで構成されている請求項1に記載のロータ。
【請求項3】
前記面取り部は、前記貫通孔に正配置される前記異方性磁石の前記ロータコアの径方向内側に設けられる請求項2に記載のロータ。
【請求項4】
回転軸芯を中心に回転可能なロータコアと、前記ロータコアを前記回転軸芯に沿って貫通する貫通孔に配置される異方性磁石と、前記回転軸芯の軸方向における前記ロータコアの軸方向コア端に配置されるエンドプレートと、を備えるロータの製造方法であって、
前記軸方向に沿って見て正方形の直方体であって、前記軸方向における2つの端面の各々の対向する辺をそれぞれ含む4つの角部の少なくとも1つが面取りされた面取り部を有する前記異方性磁石を準備する磁石準備工程と、
前記軸方向において前記ロータコアに向けて突出する突出部を有する前記エンドプレートを準備するプレート準備工程と、
前記異方性磁石に前記エンドプレートが接触することにより、前記貫通孔に誤配置された前記異方性磁石を誤配置磁石として検知する誤配置検知工程と、を含み、
前記誤配置検知工程では、前記面取り部以外の部分と前記突出部とが接触することにより前記異方性磁石の誤配置を検知するロータの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータ、及びロータの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
回転電機に使用されるロータとして、ロータコアの内部に永久磁石が配置されるものが知られている。例えば、特許文献1には、円環状の電磁鋼板が積層されて形成されるロータコアと、一対の断面略正形状の永久磁石片で構成される永久磁石が配置された磁極部とを備えるロータが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-226008号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ロータコアに配置される永久磁石として、強く磁化する方向を有する異方性磁石が用いられることがある。永久磁石として異方性磁石が用いられる場合、特許文献1に開示される永久磁石片のように断面略正方形であると、強く磁化する方向がロータの磁化方向と直交する姿勢で永久磁石が磁石挿入孔に配置(誤配置)されるおそれがある。永久磁石が誤配置されると、着磁不良が発生して、ロータとしての性能が低下する。
【0005】
そこで、着磁不良の発生を防止可能なロータ及びロータの製造方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記に鑑みたロータの特徴構成は、回転軸芯を中心に回転自在であって、前記回転軸芯に沿う軸方向に貫通する貫通孔が形成されたロータコアと、前記貫通孔に配置される異方性磁石と、前記軸方向における前記ロータコアの軸方向コア端に配置されるエンドプレートと、を備え、前記異方性磁石と前記エンドプレートとは、前記貫通孔への前記異方性磁石の誤配置を検知する誤配置検知機構を構成している点にある。
【0007】
このような特徴構成によれば、異方性磁石とエンドプレートとによって構成される誤配置検知機構が貫通孔への異方性磁石の誤配置を検知することが可能となる。これにより、誤配置された異方性磁石に対する着磁が回避されて、着磁不良の発生を防止することができる。
【0008】
また、上記に鑑みたロータの製造方法の特徴構成は、回転軸芯を中心に回転可能なロータコアと、前記ロータコアを前記回転軸芯に沿って貫通する貫通孔に配置される異方性磁石と、前記回転軸芯の軸方向における前記ロータコアの軸方向コア端に配置されるエンドプレートと、を備えるロータの製造方法であって、前記軸方向に沿って見て正方形の直方体であって、前記軸方向における2つの端面の各々の対向する辺をそれぞれ含む4つの角部の少なくとも1つが面取りされた面取り部を有する前記異方性磁石を準備する磁石準備工程と、前記軸方向において前記ロータコアに向けて突出する突出部を有するエンドプレートを準備するプレート準備工程と、前記異方性磁石に前記エンドプレートが接触することにより、前記貫通孔に誤配置された前記異方性磁石を誤配置磁石として検知する誤配置検知工程と、を含み、前記誤配置検知工程では、前記面取り部以外の部分と前記突出部とが接触することにより前記異方性磁石の誤配置を検知する点にある。
【0009】
このような特徴構成によれば、異方性磁石にエンドプレートが接触することにより、ロータコアの貫通孔に誤配置された異方性磁石を検知することが可能となる。これにより、誤配置された異方性磁石に対する着磁が回避されて、着磁不良の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係るロータを備えた回転電機の構成を示す図である。
図1に示すII-II線に沿った断面図である。
実施形態に係るプレート孔の近傍の構成を示す拡大平面図である。
実施形態に係る異方性磁石を示す斜視図である。
図2に示す面取り部及び重複部の近傍を示す拡大断面図である。
ロータの製造方法を示すフロー図である。
実施形態に係る磁石配置工程を示す図である。
実施形態に係るエンドプレート配置工程を示す図である。
他の実施形態に係る第1プレート配置工程を示す図である。
他の実施形態に係る磁石配置工程を示す図である。
他の実施形態に係る第2プレート配置工程を示す図である。
他の実施形態に係る面取り部及び重複部の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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