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公開番号2024123522
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031009
出願日2023-03-01
発明の名称透水性シート、板部材、型枠およびコンクリート製品の製造方法
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類B28B 7/34 20060101AFI20240905BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】シート内部における水の拡散性が高く、かつ、拡散性の経時的な低下を抑制した透水性シートを提供する。
【解決手段】コンクリート製品を製造するための型枠に用いられる透水性シートであって、上記透水性シートは、第1樹脂繊維を含む第1不織布層1と、上記第1不織布層の一方の面に配置され、第2樹脂繊維を含む第2不織布層2とを有し、5cm×5cmのサイズに切断した上記透水性シートにおける上記第2不織布層側の面に、0.2gの水を滴下し、上記水の質量の経時変化を測定する、1回目の吸水速乾性試験において、30分後の残存水分率が、10%以下であり、2回目の上記吸水速乾性試験、および、3回目の上記吸水速乾性試験において、上記30分後の残存水分率がいずれも10%以下である、透水性シートを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリート製品を製造するための型枠に用いられる透水性シートであって、
前記透水性シートは、第1樹脂繊維を含む第1不織布層と、前記第1不織布層の一方の面に配置され、第2樹脂繊維を含む第2不織布層と、を有し、
5cm×5cmのサイズに切断した前記透水性シートにおける前記第2不織布層側の面に、0.2gの水を滴下し、前記水の質量の経時変化を測定する、1回目の吸水速乾性試験において、30分後の残存水分率が、10%以下であり、
2回目の前記吸水速乾性試験、および、3回目の前記吸水速乾性試験において、前記30分後の残存水分率が、いずれも10%以下である、透水性シート。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記透水性シートにおける前記第2不織布層側の面の60°グロス値が、4.5以上である、請求項1に記載の透水性シート。
【請求項3】
前記透水性シートにおける前記第1不織布層側の面に、0.02g以上0.06g以下の水滴を滴下し、前記水滴の第1不織布層への浸透が完了するまでの浸透時間を測定する浸透性試験において、前記浸透時間が3秒以下である、請求項1に記載の透水性シート。
【請求項4】
前記第1不織布層が、界面活性剤を含有する、請求項3に記載の透水性シート。
【請求項5】
前記第1樹脂繊維が、前記界面活性剤により被覆されている、請求項4に記載の透水性シート。
【請求項6】
前記界面活性剤が、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤の少なくとも一種である、請求項4に記載の透水性シート。
【請求項7】
前記第1不織布層が、前記第1樹脂繊維として、ポリオレフィン繊維を含有する、請求項3に記載の透水性シート。
【請求項8】
前記ポリオレフィン繊維が、ポリプロピレンを芯としポリエチレンを鞘とする芯鞘型繊維である、請求項7に記載の透水性シート。
【請求項9】
前記第2不織布層が、親水剤を含有しない、請求項3に記載の透水性シート。
【請求項10】
前記第2不織布層が、親水剤を含有し、
前記親水剤が、前記第2樹脂繊維に練りこまれている、請求項3に記載の透水性シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、透水性シート、板部材、型枠およびコンクリート製品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に、コンクリート製品は、鉄等の金属または木を用いた型枠を組み立て、組み立てた型枠内にコンクリート前駆体(セメント、骨材および水を含有する混合物)を流し込むことによって製造される。型枠内におけるコンクリート前駆体は、水和反応により硬化し、高い強度を有するコンクリート製品が得られる。コンクリート前駆体を良好に硬化させるためには、水分管理が重要である。
【0003】
コンクリート前駆体を硬化させる際に、コンクリート前駆体の余剰水および気泡が適切に排出されないと、型枠との当接面においてアバタ等の形状不良を有するコンクリート製品が得られる場合がある。一方、余剰水の排出を促進するため、型枠に透水性を有するシートを設ける技術が知られている。例えば、特許文献1には、熱融着された不織布よりなる濾過層(I)と、不織布からなる通気・透水層(II)とが一体化された、型枠用透水性シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-059140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
余剰水の排出を促進するため、透水性シートは、シート内部における水の拡散性が高いことが望まれる。また、シート内部における水の拡散性は、経時的に低下しにくいことが望まれる。本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、シート内部における水の拡散性が高く、かつ、上記拡散性の経時的な低下を抑制した透水性シートを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示においては、コンクリート製品を製造するための型枠に用いられる透水性シートであって、上記透水性シートは、第1樹脂繊維を含む第1不織布層と、上記第1不織布層の一方の面に配置され、第2樹脂繊維を含む第2不織布層と、を有し、5cm×5cmのサイズに切断した上記透水性シートにおける上記第2不織布層側の面に、0.2gの水を滴下し、上記水の質量の経時変化を測定する、1回目の吸水速乾性試験において、30分後の残存水分率が、10%以下であり、2回目の上記吸水速乾性試験、および、3回目の上記吸水速乾性試験において、上記30分後の残存水分率が、いずれも10%以下である、透水性シートを提供する。
【0007】
本開示においては、コンクリート製品を製造するための型枠に用いられる板部材であって、上記板部材は、基板と、上述した透水性シートと、を有し、厚さ方向において、上記基板、上記第1不織布層および上記第2不織布層が、この順に配置されている、板部材を提供する。
【0008】
本開示においては、コンクリート製品を製造するための型枠であって、上記型枠は、型枠本体と、上述した透水性シートと、を有し、厚さ方向において、上記型枠本体、上記第1不織布層および上記第2不織布層が、この順に配置されている、型枠を提供する。
【0009】
本開示においては、型枠を準備する準備工程と、上記型枠内に、コンクリート前駆体を投入し、水和反応により上記コンクリート前駆体を硬化させる硬化工程と、を有するコンクリート製品の製造方法であって、上記型枠は、型枠本体と、上述した透水性シートと、を有し、厚さ方向において、上記型枠本体、上記第1不織布層および上記第2不織布層が、この順に配置されている、コンクリート製品の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本開示においては、シート内部における水の拡散性が高く、かつ、上記拡散性の経時的な低下を抑制した透水性シートを提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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