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公開番号2024123214
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-10
出願番号2024102566,2023111102
出願日2024-06-26,2021-03-04
発明の名称通信システム
出願人日本電気株式会社
代理人個人
主分類H04W 72/1268 20230101AFI20240903BHJP(電気通信技術)
要約【課題】UE(user equipment:ユーザ装置)がRRC(Radio Resource Control:無線リソース制御)非アクティブ状態でスモールデータ送信を行うシステムを提供する。
【解決手段】携帯型電気通信システムにおいて、モバイル装置(UE)は、コントロールプレーンを介してスモールデータ送信を構成する情報を受信し、スモールデータ送信として送信されるアップリンクデータがある場合、UEは、CCCH(Common Control Channel:共通制御チャネル)を介して提供されるSRB(Signalling Radio Bearer:シグナリング無線ベアラ)を用いて、スモールデータ送信を含むRRCメッセージを生成して、基地局5に送信する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)非アクティブ状態でのスモールデータ送信のためのユーザ装置(User Equipment:UE)であって、
前記スモールデータ送信を制限するための条件を示す情報を受信する手段と、
前記RRC非アクティブ状態でのスモールデータ送信に設定される無線ベアラ(Radio Bearer:RB)をセットアップするのに用いられるRRC解放メッセージを受信する手段と、
前記UEが前記RRC非アクティブ状態であり、前記スモールデータ送信を制限するための条件を示す情報に示された条件を満たす場合に、前記RBを用いて、当該スモールデータを送信する手段と、
を備える、UE。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記スモールデータ送信を制限するための条件を示す情報はブロードキャスト送信により送信される、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)非アクティブ状態でのスモールデータ送信のために、ユーザ装置(User Equipment:UE)と通信するためのアクセスネットワークノードであって、
前記スモールデータ送信を制限するための条件を示す情報を送信する手段と、
前記RRC非アクティブ状態でのスモールデータ送信に設定される無線ベアラ(Radio Bearer:RB)をセットアップするのに用いられるRRC解放メッセージを送信する手段と、
前記UEが前記RRC非アクティブ状態にあり、前記スモールデータ送信を制限するための条件を示す情報に示された条件を満たす場合に、前記UEから前記RBを用いて当該スモールデータを受信する手段と、
を備える、アクセスネットワークノード。
【請求項4】
前記スモールデータ送信を制限するための条件を示す情報はブロードキャスト送信により送信される、請求項3に記載のアクセスネットワークノード。
【請求項5】
無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)非アクティブ状態でのスモールデータ送信のためのユーザ装置(User Equipment:UE)における方法であって、
前記スモールデータ送信を制限するための条件を示す情報を受信することと、
前記RRC非アクティブ状態でのスモールデータ送信に設定される無線ベアラ(Radio Bearer:RB)をセットアップするのに用いられるRRC解放メッセージを受信することと、
前記UEが前記RRC非アクティブ状態であり、前記スモールデータ送信を制限するための条件を示す情報に示された条件を満たす場合に、前記RBを用いて、当該スモールデータを送信することと、
を含む、方法。
【請求項6】
無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)非アクティブ状態でのスモールデータ送信のために、ユーザ装置(User Equipment:UE)と通信するためのアクセスネットワークノードにおける方法であって、
前記スモールデータ送信を制限するための条件を示す情報を送信することと、
前記RRC非アクティブ状態でのスモールデータ送信に設定される無線ベアラ(Radio Bearer:DRB)をセットアップするのに用いられるRRC解放メッセージを送信することと、
前記UEが前記RRC非アクティブ状態にあり、前記スモールデータ送信を制限するための条件を示す情報に示された条件を満たす場合に、前記UEから前記RBを用いて当該スモールデータを受信することと、
を含む、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システムに関する。本発明は、3GPP(3rd Generation Partnership Project、第3世代パートナーシッププロジェクト)標準又はその同等物若しくは派生物(LTE-Advanced及びNext Generation又は5Gネットワークを含む)に従って動作する無線通信システム及びそのデバイスに特に関連するが、これに限定するものではない。本開示は、非アクティブ状態のユーザ装置のスモールデータ送信に特に関連するが、これに限定するものではない。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
3GPP標準の最近の開発は、進化型パケットコア(EPC)ネットワークのロングタームエボリューション(LTE)および進化型UMTS地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)と呼ばれ、一般に「4G」とも呼ばれる。また、「5G」および「ニューラジオ」(NR)という用語は、様々なアプリケーションおよびサービスをサポートすることが期待される進化する通信技術を指す。5Gネットワークの様々な詳細は、例えば、NGMN(Next Generation Mobile Networks)アライアンスによる「NGMN 5G White Paper:NGMN 5G白書」V1.0に記載されており、その文献はhttps://www.ngmn.org/5g-white-paper.htmlから入手可能である。3GPPは、いわゆる3GPPのNextGen(Next Generation:次世代)RAN(radio access network:無線アクセスネットワーク)及び3GPPのNGC(NextGen core:次世代コア)ネットワークを通じて、5Gをサポートすることを意図している。
【0003】
3GPP規格の下では、NodeB(又はLTEにおいては「eNB」、5Gにおいては「gNB」)は、通信装置(ユーザ装置又は「UE」)がコアネットワークに接続し、他の通信装置又は遠隔サーバと通信するための基地局である。分かりやすくするために、本出願では、そのような基地局を指す際に基地局という用語を使用する。
【0004】
簡略化のため、本願では、モバイル装置、ユーザ装置、またはUEという用語は、1つ又は複数の基地局を介してコアネットワークと接続可能な通信装置に言及するために用いるものとする。
【0005】
通信装置とは、例えば、携帯電話機、スマートフォン、ユーザ機器、パーソナルデジタルアシスタント、ノートパソコン/タブレット型コンピュータ、ウェブブラウザ、電子書籍リーダー及び/又はそれに類するものなどのモバイル通信装置であってもよい。これらの携帯型(あるいは概して固定型の)装置は通常、ユーザによって操作される。しかしながら、3GPP規格によって、様々な計測機器、遠隔測定機器、監視システム、追跡/探知装置、車載安全システム、車両保守システム、路面センサ、デジタル掲示板、POS(point of sale:販売時点情報管理)端末、遠隔制御システム、それに類するものなどの自動化機器を通常含む、いわゆる「IoT(Internet of Things:モノのインターネット)」装置(例えば、NB-IoT(Narrow-Band IoT:ナローバンドIoT)装置)もネットワークに接続できるようになる。実際には、IoTとは、適当な電子機器、ソフトウェア、センサ、ネットワーク接続機能、及び/又はそれに類するものを備えた装置(すなわち「モノ」)のネットワークであり、IoTによってこれらの装置は互いに、又は他の通信装置とデータを収集したり、交換したりすることが可能になる。IoT装置は時としてMTC(Machine-Type Communication:マシンタイプコミュニケーション)通信装置又はM2M(Machine-to-Machine:マシンツーマシン)通信装置とも呼ばれることが理解されるであろう。
【0006】
簡略化のため、本願は通常、本明細書内でモバイル装置に言及するが、記載された技術は、通信ネットワークに接続してデータを送受信可能なあらゆる通信装置(携帯型及び/又は概して固定型)に対して、これらの通信装置が人間による入力によって制御されるか、又はメモリに記憶されたソフトウェア命令によって制御されるかにかかわらず、実装可能であることが理解されるであろう。
【0007】
コアネットワーク(すなわちLTEの場合は「EPC」、5Gでは「5GC」)は通常、(数ある中でも特に)加入者管理、移動度管理、課金、セキュリティ、セル/セッション管理のための機能を提供し、インターネットなどの外部ネットワークに対する通信装置の接続を可能にする。
【0008】
UEは、基地局を介したデータ通信が可能になる前に、UEが位置するセルをサービングする基地局に対して、いわゆる(競合ベースの)ランダムアクセス手順を実行する必要がある。現在、リリース15において、ランダムアクセス手順は4段階の手順である。(「Msg1」と呼ばれる)第1のステップで、UEはPRACH(Physical Random Access Channel:物理ランダムアクセスチャネル)プリアンブルを送信する。基地局がプリアンブルを検出すると、基地局は(別名「Msg2」とも呼ばれる)RAR(random access response:ランダムアクセス応答)で応答する。RARには、検出されたプリアンブル識別子と、時間進行命令と、TC-RNTI(temporary C-RNTI:一時的C-RNTI)と、(「Msg3」と呼ばれる)UEからのPUSCH(Physical Uplink Shared Channel:物理アップリンク共有チャネル)送信をスケジュールするUL(uplink:アップリンク)グラントとが含まれる。UEはMsg3をスケジュール通りに送信し、競合解消のための識別子を含む。ネットワークはMsg3を受信すると、(別名「Msg4」とも呼ばれる)競合解消メッセージを競合解消識別子と共に送信する。UEがMsg4の受信に成功し、競合解消識別子を見つけると、PUCCH(Physical Uplink Control Channel:物理アップリンク制御チャネル)において承認を送信し、これにより4段階ランダムアクセス手順が完了する。
【0009】
3GPP規格のリリース16から、(現在使用されている4段階ランダムアクセス手順に加えて)2段階ランダムアクセス手順が提案されている。2段階ランダムアクセスは、数ある中でも特に(超)低遅延通信、10ミリ秒CP(control-plane:コントロールプレーン)遅延、高速ハンドオーバー、アンライセンス周波数帯における効率的なチャネルアクセス、スモールデータパケットの送信をサポートすることを主に目的とする。上記の通り、4段階ランダムアクセス手順では、UEと基地局との間で二往復サイクルが必要となる。2段階ランダムアクセス手順は、UEと基地局との間を一往復サイクルすることで遅延と制御信号オーバーヘッドとを低減することを目的とする。実際には、この目的は、UEのPRACHプリアンブル(Msg1)送信とスケジュールされたPUSCH送信(Msg3)とを(「MsgA」と呼ばれる)1つのメッセージに結合することで達成される。同様に、基地局からUEへのランダムアクセス応答(RAR/Msg2)と競合解消メッセージ(Msg4)とが2段階ランダムアクセス手順(そしてそれは「MsgB」と呼ばれる)で結合される。
【0010】
ランダムアクセス手順の後、UEはいわゆるRRC(Radio Resource Control:無線リソース制御)CONNECTED(接続)状態に入り、ネットワーク(の基地局)によって割り当てられたリソースを用いて、データ(ユーザプレーンデータ及びコントロールプレーンデータの両方)の送信/受信を開始できるようになる。UEのRRC状態間の推移は、(関連するタイマなどを用いて)ネットワークによって制御される。通常、UEが送信/受信するデータがもはや無い場合、ネットワークリソースを解放し、UE側のバッテリを節約するため、いわゆるRRC IDLE(アイドリング)状態に移行するようにネットワークによって指示される。UEは、送信又は受信するデータを有する度に、(ネットワークとの適切なランダムアクセス手順を実行した後で)再度、RRC CONNECTED状態に入る必要がある。一般的に、RRC IDLE状態は電力効率的に最も優れた状態ではあるものの、一部のUEではRRC IDLEとRRC CONNECTEDとの間で頻繁に推移する必要が生じることがあり、その結果、シグナリングが増加し、消費電力にも悪影響が及ぶことがある。
(【0011】以降は省略されています)

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