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公開番号2024159517
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2024041874
出願日2024-03-18
発明の名称情報処理方法および装置
出願人日本電気株式会社
代理人個人
主分類G06F 40/194 20200101AFI20241031BHJP(計算;計数)
要約【課題】テキストの比較において動詞類似性を考慮することにより、テキスト類似性の比較精度の向上させることが可能な情報処理方法および装置を提供する。
【解決手段】方法は、目標テキストと比較するための参照テキストを取得することと、目標テキストと参照テキスト中の単語の対応の品詞に基づいて、動詞類似度を決定することを含む。動詞類似度は、目標テキストが動詞を含むか、参照テキストが動詞を含むかまたは目標テキストに含まれる動詞と参照テキストに含まれる動詞の類似程度を指示する。方法はまた、少なくとも動詞類似度に基づいて、目標テキストと参照テキスト間の第1類似度を決定することを含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
目標テキストと比較するための参照テキストを取得すること、
前記目標テキストと前記参照テキストの中の単語に対応する品詞に基づいて、前記目標テキストが動詞を含むか否か、前記参照テキストが動詞を含むか否か、または、前記目標テキストに含まれる動詞と前記参照テキストに含まれる動詞との類似度を指示する動詞類似度を決定すること、
少なくとも前記動詞類似度に基づいて、前記目標テキストと前記参照テキスト間の第1類似度を決定すること、を含む、情報処理方法。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記動詞類似度を決定することは、
前記対応の品詞に基づいて、前記目標テキストが動詞を含むか否か、前記参照テキストが動詞を含むか否かを決定すること、および
前記目標テキストが動詞を含み、前記参照テキストが動詞を含むことに応答して、前記目標テキスト中の動詞の定量化表現および前記参照テキスト中の動詞の定量化表現に基づいて、前記動詞類似度を決定すること、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1類似度を決定することは、
前記対応の品詞に基づいて、前記目標テキストが名詞を含むか否か、前記参照テキストが名詞を含むか否かを決定すること、
前記目標テキストが名詞を含み、前記参照テキストが名詞を含むと決定することに応答して、前記目標テキスト中の名詞の定量化表現および前記参照テキスト中の名詞の定量化表現に基づいて、名詞類似度を決定すること、
少なくとも前記動詞類似度および前記名詞類似度に基づいて、前記第1類似度を決定すること、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1類似度を決定することは、
前記目標テキストの文脈に基づいて生成された前記目標テキストの定量化表現、および前記参照テキストの文脈に基づいて生成された前記参照テキストの定量化表現を決定すること、
前記目標テキストの定量化表現および前記参照テキストの定量化表現に基づいて、前記目標テキストと前記参照テキスト間の第2類似度を決定すること、
前記動詞類似度、前記名詞類似度および前記第2類似度に基づいて、前記第1類似度を決定すること、を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1類似度を決定することは、
前記目標テキストと前記参照テキストの感情極性が互いに反対であるか否かを決定すること、
前記感情極性が互いに反対でないことに応答して、少なくとも前記動詞類似度に基づいて前記第1類似度を決定すること、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記目標テキストと前記参照テキストの中の対応テキストの感情極性は、
前記対応テキスト中の感情語の感情値、
前記対応テキストが前記感情語に関連する否定語を含むか否か、または
前記対応テキスト中の前記感情語に関連する程度副詞の程度値のうちの少なくとも1つ、に基づいて決定される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記参照テキストを取得することは、
複数の候補テキスト中の各候補テキストについて、前記目標テキスト中の各単語の定量化表現および前記候補テキスト中の各単語の定量化表現に基づいて、前記候補テキストと前記目標テキスト間の第3類似度を決定すること、
前記第3類似度が第1閾値類似度よりも大きい候補テキストを前記参照テキストとして決定すること、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記目標テキストは第1イベントを記述するために使用され、前記参照テキストは第2イベントを記述するために使用され、
前記方法は、
前記第1類似度が第2閾値類似度よりも大きいことに応答して、前記第1イベントと前記第2イベントが類似関係を有すると判定すること、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される少なくとも1つの処理回路を備える、電子装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示の例示的な実施例は、一般にコンピュータの分野に関し、特に情報処理方法および装置に関する。
続きを表示(約 4,000 文字)【背景技術】
【0002】
コンピュータ技術の発展に伴い、自然言語処理(NLP)は幅広い応用範囲を有し、生産や生活に利便性をもたらしてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
いくつかのNLPシナリオでは、異なるテキストを比較して、それらが類似しているかどうかを判定し、例えば、2つの文が類似しているかどうか、2つのフレーズが類似しているかどうかなどを判定する必要がある。テキスト類似性比較の結果は、さらにNLPの結果を決定するために使用され得る。したがって、テキスト類似性比較の精度はNLP結果の精度にとって重要である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の第1態様では、情報処理方法を提供する。該方法は、目標テキストと比較するための参照テキストを取得すること、前記目標テキストと前記参照テキストの中の単語に対応する品詞に基づいて、動詞類似度を決定すること、動詞類似度は、目標テキストが動詞を含むか否か、および参照テキストが動詞を含むか否か、または目標テキストに含まれる動詞と参照テキストに含まれる動詞の類似程度を指示しており、少なくとも動詞類似度に基づいて、目標テキストと参照テキスト間の第1類似度を決定すること、を含む。
本開示の第2態様では、電子装置を提供する。該電子装置は、少なくとも1つの処理回路を備える。少なくとも1つの処理回路は、目標テキストと比較するための参照テキストを取得し、目標テキストと参照テキストの中の単語に対応する品詞に基づいて、動詞類似度を決定し、動詞類似度は、目標テキストが動詞を含むか否か、および参照テキストが動詞を含むか否か、または目標テキストに含まれる動詞と参照テキストに含まれる動詞の類似程度を指示し、少なくとも動詞類似度に基づいて、目標テキストと参照テキスト間の第1類似度を決定するように構成される。
第2態様のいくつかの実施例では、少なくとも1つの処理回路はさらに、対応の品詞に基づいて、目標テキストが動詞を含むか否か、および参照テキストが動詞を含むか否かを決定し、目標テキストが動詞を含み、参照テキストが動詞を含むと決定することに応答して、目標テキスト中の動詞の定量化表現および参照テキスト中の動詞の定量化表現に基づいて、動詞類似度を決定するように構成される。
第2態様のいくつかの実施例では、少なくとも1つの処理回路はさらに、対応の品詞に基づいて、目標テキストが名詞を含むか否か、参照テキストが名詞を含むか否かを決定し、目標テキストが名詞を含み、参照テキストが名詞を含むと決定することに応答して、目標テキスト中の名詞の定量化表現および参照テキスト中の名詞の定量化表現に基づいて、名詞類似度を決定し、少なくとも動詞類似度および名詞類似度に基づいて、第1類似度を決定するように構成される。
第2態様のいくつかの実施例では、少なくとも1つの処理回路はさらに、目標テキストの文脈に基づいて生成された目標テキストの定量化表現、および参照テキストの文脈に基づいて生成された参照テキストの定量化表現を取得し、目標テキストの定量化表現および参照テキストの定量化表現に基づいて、目標テキストと参照テキスト間の第2類似度を決定し、動詞類似度、名詞類似度および第2類似度に基づいて、第1類似度を決定するように構成される。
第2態様のいくつかの実施例では、少なくとも1つの処理回路はさらに、目標テキストと参照テキストの感情極性が互いに反対であるか否かを決定し、感情極性が互いに反対でないことに応答して、少なくとも動詞類似度に基づいて第1類似度を決定するように構成される。
第2態様のいくつかの実施例では、目標テキストと参照テキスト中の対応テキストの感情極性は、対応テキスト中の感情語の感情値、対応テキストが感情語に関連する否定語を含むか否か、または対応テキスト中の感情語に関連する程度副詞の程度値のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
第2態様のいくつかの実施例では、少なくとも1つの処理回路はさらに、複数の候補テキスト中の各候補テキストについて、目標テキスト中の各単語の定量化表現および候補テキスト中の各単語の定量化表現に基づいて、候補テキストと目標テキスト間の第3類似度を決定し、第3類似度が第1閾値類似度よりも大きい候補テキストを参照テキストとして決定するように構成される。
第2態様のいくつかの実施例では、目標テキストは第1イベントを記述するために使用され、参照テキストは第2イベントを記述するために使用される。少なくとも1つの処理回路はさらに、第1類似度が第2閾値類似度よりも大きいことに応答して、第1イベントと第2イベントが類似関係を有すると決定するように構成される。
本開示の第3態様では、電子装置を提供する。該装置は、少なくとも1つの処理ユニット、および少なくとも1つのメモリを含み、少なくとも1つのメモリは少なくとも1つの処理ユニットに結合され、少なくとも1つの処理ユニットによって実行される指令を記憶するように構成される。指令が少なくとも1つの処理ユニットによって実行されると装置が第1態様の方法を実行する。
本開示の第4態様では、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。該コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると第1態様の方法を実現する。
なお、本発明の概要の項に記載された内容は、本開示の実施例のキー特徴または重要な特徴を限定するものではなく、本開示の範囲を限定するものもではない。本開示の他の特徴は以下の説明によってより容易に理解され得ることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0005】
添付図面と併せて、以下の詳細な説明を参照することにより、本開示の各実施例の上記および他の特徴、利点及態様はより明らかになるであろう。添付図面では、同一または類似の符号は同一または類似の要素を示す。
本開示の実施例が実現され得る例示的環境を示す概略図である。
本開示のいくつかの実施例によるテキスト比較用のアーキテクチャの概略図である。
本開示のいくつかの実施例によるテキスト比較の例示過程のフローチャートである。
本開示のいくつかの実施例による情報処理のプロセスを示すフローチャートである。
本開示を実施する複数の実施例の電子装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、添付図面を参照しながら本開示の実施例をより詳細に説明する。添付図面に本開示のいくつかの実施例が示されているが、本開示は様々な形態で実施され得、ここでの実施例に限定されなく、これらの実施例は、本開示をより徹底的かつ完全に理解するために使用されることを理解されたい。本開示の添付図面および実施例は例示的な目的でのみ使用され、本開示の保護範囲を限定することを意図するものではないことを理解されたい。
【0007】
なお、本明細書で提供されるあらゆるセクション/サブセクションのタイトルは限定的なものではないことに留意されたい。本明細書全体を通じて様々な実施例が記載されており、任意の実施例は任意のセクション/サブセクションに含まれ得る。さらに、任意セクション/サブセクションに記載された実施例は、任意の形態で同一セクション/サブセクションおよび/または異なるセクション/サブセクションに記載された任意の他の実施例と組み合わせることができる。
【0008】
本開示の実施例の説明において、用語「含む」および類似の用語は広義的な包含として理解されたく、すなわち、「含むが、これに限定されない」。「基づく」という用語は「少なくとも部分的に基づく」を意味する。「一実施例」または「該実施例」とは「少なくとも1つの実施例」を意味する。「いくつかの実施例」とは「少なくともいくつかの実施例」を意味する。以下に、明確的および暗示的な定義を含み得る。
【0009】
本明細書で使用される「回路」の用語はハードウェア回路および/またはハードウェア回路とソフトウエアの組み合わせを意味する。例えば、回路は、アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路とソフトウエア/ファームウェアの組み合わせであってもよい。別の例として、回路は、ソフトウエアを含むハードウェアプロセッサの任意の部分であってもよく、ハードウェアプロセッサは(複数の)デジタル信号プロセッサ、ソフトウエアおよび(複数の)メモリを含み、それらは協働して装置が動作し、各種の機能を実行する。別の例では、回路はハードウェア回路および/またはプロセッサ、例えばマイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの一部であってもよく、操作のためのソフトウエア/ファームウェアを必要とするが、操作する必要がない場合ソフトウエアがなくてもよい。本明細書で使用される用語「回路」は、ハードウェア回路またはプロセッサのみ、またはハードウェア回路またはプロセッサの一部およびその(またはそれらの)付随ソフトウエアおよび/またはファームウェアの実装も含み得る。
【0010】
本明細書で使用される用語「テキスト」とは、任意長さの言語を意味する。一例として、テキストは1つまたは複数の単語、フレーズ、文の一部、文などを意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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