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公開番号
2024121268
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-06
出願番号
2023028276
出願日
2023-02-27
発明の名称
防水板
出願人
多摩防水技研株式会社
,
Nicoldsystem株式会社
代理人
個人
主分類
E06B
5/00 20060101AFI20240830BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約
【課題】耐久性、耐候性に富み、形状がシンプルな上に軽量でかつ強度があるので扱い易く、しかも止水板相互に接合密着性があるので、止水板相互間からの漏れも心配のない防水板を提供する。
【解決手段】基体を表面に不織布を積層したポリプロピレンを主原料とする無架橋または微架橋の独立気泡発泡ボード8で構成し、表面をポリウレア樹脂9をシームレスにコーティングした横長矩形の板状体からなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基体を表面に不織布を積層したポリプロピレンを主原料とする無架橋または微架橋の独立気泡発泡ボードで構成し、表面をポリウレア樹脂をシームレスにコーティングした横長矩形の板状体からなることを特徴とした防水板。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
基体を表面に不織布を積層したポリプロピレンを主原料とする無架橋または微架橋の独立気泡発泡ボードを貼り合わせて構成する請求項1記載の防水板。
【請求項3】
ポリウレア樹脂は、主材と硬化剤を、専用の機械にて加温し、ホース圧送してホース先端にて混合、攪拌して吹きつけた被覆層である請求項1または請求項2記載の防水板。
【請求項4】
基体の裏側左右端近くにネオジウム磁石を埋め込み、その上をポリウレア樹脂をシームレスにコーティングする請求項1記載の防水板。
【請求項5】
基体の裏側左右端近くに上下方向の突条を形成し、ネオジウム磁石はこの突条に埋め込む請求項4記載の防水板。
【請求項6】
板状体の表側下縁にポリウレア樹脂の成型シートをスカート部として垂下した請求項1記載の防水板。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、豪雨や災害時に建物の中、地下などへ水が流れ込むのを防ぐ板である防水板(止水板)に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
日本では大雨による河川の氾濫や津波などによる浸水被害が毎年のように発生している。地球温暖化の影響による気候変動は、1時間降水量50mm以上の豪雨を全国で増加させ、万が一水害が起こった際、家族や住宅を守るための対策や備えを行っておく必要がある。
【0003】
台風や集中豪雨などによって増水が発生すると、地下道や建物などの入口の床面を水位が超えるような場合があり、その際には通路や屋内が浸水するなどして甚大な被害を及ぼすおそれがある。
【0004】
そこで、このような事態に備えて、予め地下道や建物などの入口の両脇に溝付きの支柱を対向させて立設しておくと共に、防水板をその近傍に格納しておき、いざ増水が発生したときには、防水板を取り出してきて前記支柱の溝内へ差し込み、入口を閉鎖して浸水をくい止めるようにしたものが従来よりある。
【0005】
防水板は、多量の流水による水圧にも耐え得るだけの十分な強度を有し、かつ取り扱いに優れる軽量なアルミニウム合金製のものやFRPなどのプラスチック製のものが広く知られており、下記特許文献に従来例として説明されているように、図7の様に、入り口の柱5の内側に、縦パッキング3付の溝レール4を設け、上から防水板本体1を差し込み、上側や前側からネジで固定する物や、図8の様に柱5の前側に縦パッキング3を取り付け、防水板本体1を前側からネジ6で固定する物が多い。図中2は防水板本体1の下縁に設けた下パッキングである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-87465号公報
実用新案登録第3214872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
防水板(止水板)は設置することにより通路が封鎖されるため、設置する都度人力にて設置を行う必要があり、いかに軽量でかつ、簡単に着脱可能であるかが課題である。
【0008】
また、防水板(止水板)を設置することにより通路が封鎖されるため、設置する都度人力にて設置を行う必要があり、いかに軽量でかつ、簡単に着脱可能であるかが課題である。多くの止水板は戸溝という設備がないと設置できないため、その課題をクリアする。
【0009】
前記ネジ6で固定するものでは、上から下への方向、又は、前から後ろへの方向のどちらかにしか、ネジ6による力が加わらない為、使用時水漏れする。又、ネジ6の調整が難しく、設置に時間がかかる。
【0010】
例えば、図8で縦パッキング3の高さを40センチメートル、防水板本体1の長さを200センチメートルとすると、止水する為のパッキングへの押付力は、0.35キログラム/平方センチメートル程である。これはゴムパッキングでもウレタンスポンジパッキングでもほぼ同じある。
(【0011】以降は省略されています)
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