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公開番号
2024119281
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-03
出願番号
2023026067
出願日
2023-02-22
発明の名称
ジヒドロキシジフェニルスルホン化合物を分解資化可能な微生物
出願人
兵庫県公立大学法人
,
小西化学工業株式会社
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
C12N
1/14 20060101AFI20240827BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】ジヒドロキシジフェニルスルホン化合物を資化及び/又は分解可能な微生物を提供する。さらに、当該微生物を用いたジヒドロキシジフェニルスルホン化合物含有物の処理方法を提供する。
【解決手段】ジヒドロキシジフェニルスルホン化合物の資化能及び/又は分解能を有する、真菌、及び当該真菌により、対象物中のジヒドロキシジフェニルスルホン化合物を資化及び/又は分解させる工程を含む、ジヒドロキシジフェニルスルホン化合物含有物の処理方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ジヒドロキシジフェニルスルホン化合物の資化能及び/又は分解能を有する、真菌。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
ジヒドロキシジフェニルスルホン化合物の資化能を有する、請求項1に記載の真菌。
【請求項3】
エクソフィアラ属(Exophiala)に属する真菌である、請求項1に記載の真菌。
【請求項4】
エクソフィアラ・ゼノバイオティカ種(xenobiotica)に属する真菌である、請求項1に記載の真菌。
【請求項5】
(A)28S rDNAが、配列番号1で示される塩基配列と99%以上の同一性を有する、及び/又は
(B)ITS-5.8S rDNAが、配列番号2で示される塩基配列と99%以上の同一性を有する、
請求項1に記載の真菌。
【請求項6】
4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホン、及びそれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種の資化能を有する、請求項1に記載の真菌。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の真菌により、対象物中のジヒドロキシジフェニルスルホン化合物を資化及び/又は分解させる工程を含む、
ジヒドロキシジフェニルスルホン化合物含有物の処理方法。
【請求項8】
前記真菌が固定化真菌である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
ジヒドロキシジフェニルスルホン化合物の資化能及び/又は分解能を有する真菌を含む、ジヒドロキシジフェニルスルホン化合物含有物の処理剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジヒドロキシジフェニルスルホン化合物を分解資化可能な微生物、当該微生物を用いたジヒドロキシジフェニルスルホン化合物含有物の処理方法等に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホン(明細書及び図面において、「ジヒドロキシジフェニルスルホン」又は「4,4’-DDS」と略することもある)は、更に需要が見込まれるポリエーテルスルホンやポリスルホン等の耐熱性エンジニアリングプラスチックの原材料等で大量に使用されている(例えば、強度や耐候性を必要とする航空機機体素材への使用)。しかしながら、類似構造のビスフェノール類に比べ、極めて生分解されにくく、ジヒドロキシジフェニルスルホンを単一炭素源として利用し、完全分解することのできる微生物は未だ報告されていない。
【0003】
一方、ジヒドロキシジフェニルスルホンは他のビスフェノール類に比べて水溶性が高いため、生物蓄積性や生物濃縮性は低い。産業上、一般環境の浄化よりはむしろ発生源でのジヒドロキシジフェニルスルホンの除去や局所的に高濃度で含まれる環境に対する効果的な浄化法の開発が望まれる。
【0004】
これまでにジヒドロキシジフェニルスルホンの生物分解については、土壌や汚泥、河川水等の環境試料を出発材料とする、混合微生物集団による分解の報告がいくつかあるが、ジヒドロキシジフェニルスルホンを資化できる本質的な微生物は報告されていない。
【0005】
汚泥や土壌等を出発材料とする混合微生物集団や集積物を用いたジヒドロキシジフェニルスルホンの分解では、ジヒドロキシジフェニルスルホンを分解する本質的な菌株の組み合わせや分解の仕組みが不明である。それ故、それらを活用したジヒドロキシジフェニルスルホンの分解処理法を開発したり、その処理系を維持したりする場合、常にその能力の低下や消失のリスクがあり、一旦そのようなケースに遭遇すると原因の究明や分解能力の再構築が困難である。
【0006】
フェノール類化合物を分解する能力を有する微生物としては、特許文献1及び2に報告がなされている。
【0007】
特許文献1では、好気条件下で、フェノールを資化し、共代謝でトリクロロエチレンを分解することができるβプロテオバクテリアに属する細菌が報告されている。
【0008】
特許文献2では、フェノール類化合物を分解する能力を有する微生物としてのアルカリゲネス属微生物は、一般の汚泥中に極めて微量ながら存在する可能性があり、その汚泥を担体の存在下に連続曝気条件下でフェノール類化合物含有排水に馴化すると、その極めて微量のアルカリゲネス属微生物であっても、その汚泥中における主たる微生物の一つといえるまでに選択的に増殖されることが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2002-142756号公報
特開2016-041393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、ジヒドロキシジフェニルスルホン化合物を資化及び/又は分解可能な微生物を提供することを目的とする。さらに、本発明は、当該微生物を用いたジヒドロキシジフェニルスルホン化合物含有物の処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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