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公開番号
2025103112
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-09
出願番号
2023220225
出願日
2023-12-27
発明の名称
基板処理方法および基板処理システム
出願人
東京エレクトロン株式会社
,
兵庫県公立大学法人
代理人
個人
主分類
C23C
28/02 20060101AFI20250702BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約
【課題】無電解めっきを用いて、健全で低抵抗の金属膜を形成することができる基板処理方法および基板処理システムを提供する。
【解決手段】基板処理方法は、基板上に無電解めっきにより金属膜を形成する工程と、金属膜が形成された基板の表面に、不活性ガスの原子または分子のクラスターをイオン化し、加速して生成されたガスクラスターイオンビームを照射する工程と、ガスクラスターイオンビームを照射する工程の後、基板を還元アニール処理する工程とを有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
基板上に無電解めっきにより金属膜を形成する工程と、
前記金属膜が形成された前記基板の表面に、不活性ガスの原子または分子のクラスターをイオン化し、加速して生成されたガスクラスターイオンビームを照射する工程と、
前記ガスクラスターイオンビームを照射する工程の後、前記基板を還元アニール処理する工程と、
を有する、基板処理方法。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
前記ガスクラスターイオンビームが前記金属膜の表面に照射されることにより、前記金属膜の表面に、酸素濃度が低く金属リッチな結晶性の表面改質層が形成される、請求項1に記載の基板処理方法。
【請求項3】
前記金属膜は、Ru膜またはMo膜である、請求項1または請求項2に記載の基板処理方法。
【請求項4】
前記基板は、下層配線と、前記下層配線の上に形成された絶縁膜と、底面に前記下層配線が露出するように前記絶縁膜に設けられたビアと、を有し、
前記金属膜は前記ビア内に埋め込まれる、請求項1または請求項2に記載の基板処理方法。
【請求項5】
前記金属膜はRu膜であり、前記Ru膜は、前記下層配線を触媒として前記下層配線から前記ビア内でボトムアップ成長する、請求項4に記載の基板処理方法。
【請求項6】
前記ガスクラスターイオンビームを照射する工程は、不活性ガスとしてArガスおよびN
2
ガスの少なくとも一方を用いる、請求項1または請求項2に記載の基板処理方法。
【請求項7】
前記不活性ガスはArガスであり、前記ガスクラスターイオンビームを生成する際の加速電圧を17kV以上とする、請求項6に記載の基板処理方法。
【請求項8】
前記不活性ガスはN
2
ガスであり、前記ガスクラスターイオンビームを生成する際の加速電圧を13kV以上とする、請求項6に記載の基板処理方法。
【請求項9】
前記ガスクラスターイオンビームを照射する工程は、最初に不活性ガスとしてArガスを用いて前記ガスクラスターイオンビームを照射し、次いで、不活性ガスとしてN
2
ガスを用いて前記ガスクラスターイオンビームを照射する、請求項6に記載の基板処理方法。
【請求項10】
前記無電解めっきにより前記金属膜を形成する工程は、前記基板上に無電解めっき液を塗布することと、前記基板を加熱して前記金属膜となるめっき膜を析出させることと、前記基板を乾燥させることと、を有する、請求項1または請求項2に記載の基板処理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、基板処理方法および基板処理システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、埋め込み型の多層配線を形成するにあたり、配線の上に設けられる絶縁膜に形成されたビアにおいて、配線が露出する底面から、露出する配線を触媒にして、無電解めっきによりCu、Co、NiまたはRuを含む膜を形成することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/151078号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、無電解めっきを用いて、健全で低抵抗の金属膜を形成することができる基板処理方法および基板処理システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係る基板処理方法は、基板上に無電解めっきにより金属膜を形成する工程と、前記金属膜が形成された前記基板の表面に、不活性ガスの原子または分子のクラスターをイオン化し、加速して生成されたガスクラスターイオンビームを照射する工程と、前記ガスクラスターイオンビームを照射する工程の後、基板を還元アニール処理する工程と、を有する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、無電解めっきを用いて、健全で低抵抗の金属膜を形成することができる基板処理方法および基板処理システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
無電解めっきにより金属膜としてRu膜を成膜後、還元アニールを行った際にクラックが生じた状態を示す模式図である。
一実施形態に係る基板処理方法を示すフローチャートである。
一実施形態に係る基板処理方法が用いられる基板の構造例を示す断面図である。
図3の基板に形成されたビアに無電解めっきにより金属膜としてRu膜を埋め込んだ状態を示す断面図である。
無電解めっきにより形成されたRu膜にN
2
ガスによるGCIBを加速電圧20kVで照射した際のRu膜のTEM写真である。
一実施形態の基板処理方法を実施するための基板処理システムを示すブロック図である。
図6の基板処理システムに含まれる無電解めっき装置の一例を示す断面図である。
図6の基板処理システムに含まれるGCIB照射装置の一例を示す断面図である。
図8の基板処理システムに含まれる還元アニール処理装置の一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して実施形態について説明する。
【0009】
<経緯>
まず、経緯について説明する。
上記特許文献1には、ビア内に無電解めっきによりCu、Co、NiまたはRuを含む膜を形成することが記載されている。これらの中でRuは次世代配線材料として注目されている。また、次世代配線材料としてはMoも注目されている。しかし、無電解めっきにより金属膜を形成する場合は、as depoで膜表面および膜中に酸化が見られる。また、無電解めっきによる金属膜は、as depo状態では十分に結晶化していないことが多く、グレインサイズが微小でありアモルファスに近い状態である。このため、金属膜を形成したまま(as depo)の状態では膜の抵抗が高い。
【0010】
このため、無電解めっきにより金属膜を形成した後、金属膜に還元アニール処理を施して、酸化物を分解し、かつ、結晶化を促進することが考えられる。
(【0011】以降は省略されています)
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