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公開番号
2025092248
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023208011
出願日
2023-12-08
発明の名称
窒化ホウ素膜の成膜方法および成膜装置
出願人
東京エレクトロン株式会社
代理人
個人
主分類
C23C
16/38 20060101AFI20250612BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約
【課題】良好な密着性および平坦性を有し、かつ良好な膜質を有する六方晶窒化ホウ素膜を成膜することができる窒化ホウ素膜の成膜方法および成膜装置を提供する。
【解決手段】窒化ホウ素膜の成膜方法は、チャンバー内に配置された基板に対してボラジン系化合物を含む原料ガスとプラズマとを供給する工程と、引き続き基板に対して前記原料ガスを供給せずにプラズマを供給する工程とを含むシーケンスを複数回行い、複数回のシーケンスの全部または一部は、さらに、原料ガスを供給せずにプラズマを供給する工程の後に、基板に対して水素を含まないガスのプラズマを供給する工程を含み、ボラジン系化合物を含む原料ガスとプラズマとを供給する工程および原料ガスを供給せずにプラズマを供給する工程において、プラズマとして水素を含むガスのプラズマを用いる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
チャンバー内に配置された基板に対してボラジン系化合物を含む原料ガスとプラズマとを供給する工程と、引き続き前記基板に対して前記原料ガスを供給せずに前記プラズマを供給する工程と、を含むシーケンスを複数回行い、
前記複数回のシーケンスの全部または一部は、さらに、前記原料ガスを供給せずに前記プラズマを供給する工程の後に、前記基板に対して水素を含まないガスのプラズマを供給する工程を含み、前記ボラジン系化合物を含む原料ガスとプラズマとを供給する工程として前記基板に対して前記原料ガスと前記水素を含むガスのプラズマとを供給する工程を実施し、前記原料ガスを供給せずに前記プラズマを供給する工程として前記原料ガスを供給せずに前記水素を含むプラズマを供給する工程を実施する、窒化ホウ素膜の成膜方法。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記シーケンスは、前記チャンバー内をパージする工程と、次いで前記基板に対して前記原料ガスと前記水素を含むガスのプラズマとを供給する工程と、引き続き前記基板に対して前記原料ガスを供給せずに前記水素を含むプラズマを供給する工程と、次いで前記チャンバー内をパージする工程と、次いで、前記基板に対して前記水素を含まないガスのプラズマを供給する工程と、前記チャンバー内をパージする工程とからなる、請求項1に記載の窒化ホウ素膜の成膜方法。
【請求項3】
前記シーケンスは、前記チャンバー内をパージする工程と、次いで前記基板に対して水素を含むプラズマを供給する工程と、次いで前記基板に対して前記原料ガスと前記水素を含むプラズマとを供給する工程と、引き続き前記基板に対して前記原料ガスを供給せずに前記水素を含むプラズマを供給する工程と、次いで前記チャンバー内をパージする工程と、次いで、前記基板に対して前記水素を含まないガスのプラズマを供給する工程と、次いで、前記チャンバー内をパージする工程と、からなる、請求項1に記載の窒化ホウ素膜の成膜方法。
【請求項4】
前記シーケンスは、前記基板に対して前記原料ガスを供給する工程と、次いで前記基板に対して前記原料ガスと前記水素を含むプラズマとを供給する工程と、引き続き前記基板に対して前記原料ガスを供給せずに前記水素を含むプラズマを供給する工程と、次いで前記チャンバー内をパージする工程と、次いで、前記基板に対して前記水素を含まないガスのプラズマを供給する工程と、次いで、前記チャンバー内をパージする工程と、からなる、請求項1に記載の窒化ホウ素膜の成膜方法。
【請求項5】
前記ボラジン系化合物はアルキルボラジン化合物である、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の窒化ホウ素膜の成膜方法。
【請求項6】
前記ボラジン系化合物はトリメチルボラジンである、請求項5に記載の窒化ホウ素膜の成膜方法。
【請求項7】
前記水素を含むガスは水素と窒素とを含む、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の窒化ホウ素膜の成膜方法。
【請求項8】
前記水素を含むガスはアンモニアガスである、請求項7に記載の窒化ホウ素膜の成膜方法。
【請求項9】
前記水素を含まないガスは、窒素ガスおよび希ガスの少なくとも一種である、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の窒化ホウ素膜の成膜方法。
【請求項10】
前記複数回のシーケンスの一部のシーケンスとして、前記基板に対して前記原料ガスと前記水素を含むガスのプラズマとを供給する工程と、前記原料ガスを供給せずに前記水素を含むプラズマを供給する工程と、前記基板に対して水素を含まないガスのプラズマを供給する工程とを含むシーケンスを実施し、
前記複数回のシーケンスの他の一部のシーケンスとして、前記基板に対して前記原料ガスと前記水素を含むガスのプラズマとを供給する工程と、前記原料ガスを供給せずに前記水素を含むプラズマを供給する工程とを含み、前記基板に対して水素を含まないガスのプラズマを供給する工程を含まないシーケンスを実施する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の窒化ホウ素膜の成膜方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、窒化ホウ素膜の成膜方法および成膜装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
窒化ホウ素(BN)膜を成膜する手法としては、例えば、特許文献1~3に記載されたものが知られている。
【0003】
特許文献1には、ホウ素含有ガスおよび窒素ガスのプラズマを生成し、プラズマ生成領域から拡散したプラズマを用いたプラズマCVDにより基板の表面に六方晶BN(h-BN)膜を形成する技術が記載されている。特許文献2には、ホウ素含有ガスを用いて堆積の少なくとも一部はプラズマなしで行われるCVDステップと、堆積されたホウ素含有膜をNを含むプラズマに暴露するステップとを含むプロセスによって、コンフォーマルなBN膜を形成する方法が記載されている。特許文献3には、基板に対してリガンドを含むボラジン系ガスを供給する工程と、基板に対してリガンドを脱離させるリガンド脱離ガスを供給する工程と、を同時に行う工程を、ボラジン系ガスにおけるボラジン環骨格が保持される条件下で、間欠的に行うことで、基板上にボラジン環骨格を有し、硼素および窒素を含む膜を形成する工程を有する方法が記載されている。また、特許文献3では、リガンド脱離ガスとしてNH
3
ガスが用いられ、成膜の際に不活性ガスであるN
2
ガスのプラズマが用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-147826号公報
米国特許第8288292号明細書
特開2016-63007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、良好な密着性および平坦性を有し、かつ良好な膜質を有する六方晶窒化ホウ素膜を成膜することができる窒化ホウ素膜の成膜方法および成膜装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る窒化ホウ素膜の成膜方法は、チャンバー内に配置された基板に対してボラジン系化合物を含む原料ガスとプラズマとを供給する工程と、引き続き前記基板に対して前記原料ガスを供給せずに前記プラズマを供給する工程と、を含むシーケンスを複数回行い、前記複数回のシーケンスの全部または一部は、さらに、前記原料ガスを供給せずに前記プラズマを供給する工程の後に、前記基板に対して水素を含まないガスのプラズマを供給する工程を含み、前記ボラジン系化合物を含む原料ガスとプラズマとを供給する工程として前記基板に対して前記原料ガスと前記水素を含むガスのプラズマとを供給する工程を実施し、前記原料ガスを供給せずに前記プラズマを供給する工程として前記原料ガスを供給せずに前記水素を含むプラズマを供給する工程を実施する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、良好な密着性および平坦性を有し、かつ良好な膜質を有する六方晶窒化ホウ素膜を成膜することができる窒化ホウ素膜の成膜方法および成膜装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係るBN膜の成膜方法の一例を示すタイミングチャートである。
一実施形態に係るBN膜の成膜方法の他の例を示すタイミングチャートである。
一実施形態に係るBN膜の成膜方法のさらに他の例を示すタイミングチャートである。
ステップST5のHを含まないガスのプラズマによる改質のメカニズムを説明するための図である。
一実施形態によりBN膜の膜質が向上することを確認した実験に用いたサンプル1~5の成膜シーケンスを説明する図である。
サンプル1~5について、FT-IRでh-BNのピーク(1380cm
-1
)を含む波数領域の吸光度を測定した図である。
サンプル1~5について、FT-IRによりNHxのピーク(3300~3500cm
-1
)を含む波数領域の吸光度を測定した図である。
サンプル1~5について、FT-IRによりBOHのピーク(3200cm
-1
付近)を含む波数領域の吸光度を測定した図である。
サンプル1~5のBN膜の膜組成とB/N比を示す図である。
サンプル1~5のk値とリーク電流を示す図である。
NH
3
プラズマの後のN
2
プラズマ改質時間と膜密度との関係を示す図である。
成膜装置の一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態について具体的に説明する。
【0010】
<経緯および概要>
最初に、経緯および概要について説明する。
BN膜は、優れた特性を有する絶縁膜であり、種々の用途への適用が検討されている。特に、3以下のk値を達成することができる低誘電率絶縁膜(Low-k絶縁膜)としてBN膜が注目されている。BN膜としてはラテラル配向を持った六方晶BN(h-BN)膜は良好なウェットエッチング耐性およびドライエッチング耐性有する。
(【0011】以降は省略されています)
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