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公開番号2024118418
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-30
出願番号2023201416,2023024402
出願日2023-11-29,2023-02-20
発明の名称吸収性物品
出願人ユニ・チャーム株式会社
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類A61F 13/534 20060101AFI20240823BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】吸収性コアの奥側まで排泄液を引き込み、吸収性コアを有効活用し、且つ、排泄液の溢れ漏れを抑制可能な吸収性物品を提供すること。
【解決手段】液体吸収性繊維(201)及び高吸収性ポリマーを含む吸収性コア(21~23)を有する吸収性物品(1)であって、吸収性コア(21~23)は、肌側から順に、高吸収性ポリマーの占める体積が液体吸収性繊維(201)の占める体積よりも大きい肌側層(21)と、液体吸収性繊維(201)の占める体積が高吸収性ポリマーの占める体積よりも大きい中間層(22)と、高吸収性ポリマーの占める体積が液体吸収性繊維(201)の占める体積よりも大きい非肌側層(23)とを有し、肌側層(21)は、周囲に比べて、吸収性コア(21~23)の坪量が低い低坪量領域(211)を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
展開状態において、互いに直交する長手方向、幅方向、及び、厚さ方向を有し、
液体吸収性繊維、及び、高吸収性ポリマーを含む吸収性コアを有する吸収性物品であって、
前記吸収性コアは、前記厚さ方向の肌側から順に、
前記高吸収性ポリマーの占める体積が、前記液体吸収性繊維の占める体積よりも大きい肌側層と、
前記液体吸収性繊維の占める体積が、前記高吸収性ポリマーの占める体積よりも大きい中間層と、
前記高吸収性ポリマーの占める体積が、前記液体吸収性繊維の占める体積よりも大きい非肌側層と、を有し、
前記肌側層は、周囲に比べて、前記吸収性コアの坪量が低い低坪量領域を有すること、を特徴とする吸収性物品。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の吸収性物品であって、
前記肌側層は、前記非肌側層とは異なる種類の前記高吸収性ポリマーを有し、
前記肌側層が有する前記高吸収性ポリマーは、前記非肌側層が有する前記高吸収性ポリマーに比べて、ボルテックス法により測定した液体吸収速度が遅いこと、を特徴とする吸収性物品。
【請求項3】
展開状態において、互いに直交する長手方向、幅方向、及び、厚さ方向を有し、
液体吸収性繊維、及び、高吸収性ポリマーを含む吸収性コアを有する吸収性物品であって、
前記吸収性コアは、前記厚さ方向の肌側から順に、
前記高吸収性ポリマーの占める体積が、前記液体吸収性繊維の占める体積よりも大きい肌側層と、
前記液体吸収性繊維の占める体積が、前記高吸収性ポリマーの占める体積よりも大きい中間層と、
前記高吸収性ポリマーの占める体積が、前記液体吸収性繊維の占める体積よりも大きい非肌側層と、を有し、
前記肌側層は、前記非肌側層とは異なる種類の前記高吸収性ポリマーを有し、
前記肌側層が有する前記高吸収性ポリマーは、前記非肌側層が有する前記高吸収性ポリマーに比べて、ボルテックス法により測定した液体吸収速度が遅いこと、を特徴とする吸収性物品。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
前記低坪量領域は、前記肌側層を前記厚さ方向に貫通するスリットであること、を特徴とする吸収性物品。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
前記中間層と前記非肌側層の少なくとも一方は、周囲に比べて、前記吸収性コアの坪量が低い他の低坪量領域を有すること、を特徴とする吸収性物品。
【請求項6】
請求項5に記載の吸収性物品であって、
前記吸収性コアの平面視において、
前記低坪量領域は、前記他の低坪量領域と重複する部位を有すること、を特徴とする吸収性物品。
【請求項7】
請求項5に記載の吸収性物品であって、
前記中間層及び前記非肌側層は、周囲に比べて、前記吸収性コアの坪量が低い他の低坪量領域を有すること、を特徴とする吸収性物品。
【請求項8】
請求項7に記載の吸収性物品であって、
前記吸収性コアの平面視において、
前記低坪量領域は、前記他の低坪量領域と重複する部位を有すること、を特徴とする吸収性物品。
【請求項9】
請求項8に記載の吸収性物品であって、
前記長手方向において、前記低坪領域の長さは、前記他の低坪領域の長さよりも長いこと、を特徴とする吸収性物品。
【請求項10】
請求項5に記載の吸収性物品であって、
前記非肌側層は、前記他の低坪量領域を有し、
前記非肌側層が有する前記他の低坪量領域には、前記中間層の前記液体吸収性繊維の坪量よりも低い坪量にて、前記液体吸収性繊維が配されていること、を特徴とする吸収性物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1の吸収性物品では、吸収体が、SAP(高吸水性樹脂)で構成されたSAP層と、SAP層を上下から挟むように積層される上層吸収性コアおよび下層吸収性コアとを含むことが開示されている。SAP層は、平面方向に並ぶ複数のSAP領域を有し、複数のSAP領域の間隙に入り込むようにセカンドシートが折り曲げられていることで、体液を吸収してゼリー状となった複数のSAP領域が互いにくっついて塊になることを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-141308号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の吸収体が含む上層吸収性コアは、パルプで構成されたパルプ層である。パルプはSAPに比べて液体の吸収速度が速い。そのため、特許文献1の吸収体のようにSAP層よりも肌当接側にパルプ層(上層吸収性コア)が位置していると、パルプ層が排泄液を素早く吸収してしまい、吸収体(吸収性コア)の奥側(非肌当接側)まで排泄液を引き込むことが難しくなる。そうすると、吸収体を有効活用できず、吸収体の吸水保持量が減ってしまう。
また、シートにSAP層を担持させたSAPシートが吸収体として用いられることがある。しかし、パルプ層を有さないSAPシートの場合、吸収速度の速いパルプ層で排泄液を一時貯蔵できず、排泄時に排泄液が溢れ漏れるおそれがある。
【0005】
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、吸収性コアの奥側まで排泄液を引き込み、吸収性コアを有効活用し、且つ、排泄液の溢れ漏れを抑制可能な吸収性物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための主たる発明は、展開状態において、互いに直交する長手方向、幅方向、及び、厚さ方向を有し、液体吸収性繊維、及び、高吸収性ポリマーを含む吸収性コアを有する吸収性物品であって、前記吸収性コアは、前記厚さ方向の肌側から順に、前記高吸収性ポリマーの占める体積が、前記液体吸収性繊維の占める体積よりも大きい肌側層と、前記液体吸収性繊維の占める体積が、前記高吸収性ポリマーの占める体積よりも大きい中間層と、前記高吸収性ポリマーの占める体積が、前記液体吸収性繊維の占める体積よりも大きい非肌側層と、を有し、前記肌側層は、周囲に比べて、前記吸収性コアの坪量が低い低坪量領域を有すること、を特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、吸収性コアの奥側まで排泄液を引き込み、吸収性コアを有効活用し、且つ、排泄液の溢れ漏れを抑制可能な吸収性物品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
おむつ1の概略斜視図である。
展開且つ伸長状態のおむつ1を肌側から見た平面図である。
図2の中央線CLでの概略断面図である。
第1実施形態の吸収体20の断面模式図である。
吸収性コア21~23を重ね合わせた平面図である。
図6Aは肌側層21の平面図であり、図6Bは中間層22及び非肌側層23の平面図である。
図7A~図7Cは吸収性コア21~23の変形例の平面図である。
吸収性コア21~23の変形例の平面図である。
図9A及び図9Bは吸収体20の変形例の断面模式図である。
図10A及び図10Bは吸収体20の変形例の断面模式図である。
吸収体20の変形例の断面模式図である。
第2実施形態の吸収体20の断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
(態様1)
展開状態において、互いに直交する長手方向、幅方向、及び、厚さ方向を有し、液体吸収性繊維、及び、高吸収性ポリマーを含む吸収性コアを有する吸収性物品であって、前記吸収性コアは、前記厚さ方向の肌側から順に、前記高吸収性ポリマーの占める体積が、前記液体吸収性繊維の占める体積よりも大きい肌側層と、前記液体吸収性繊維の占める体積が、前記高吸収性ポリマーの占める体積よりも大きい中間層と、前記高吸収性ポリマーの占める体積が、前記液体吸収性繊維の占める体積よりも大きい非肌側層と、を有し、前記肌側層は、周囲に比べて、前記吸収性コアの坪量が低い低坪量領域を有すること、を特徴とする吸収性物品。
【0010】
態様1によれば、肌側層の高吸収性ポリマーが排泄液を吸収する前に、排泄液が低坪量領域から中間層へ素早く移行しやすく、また、中間層の液体吸収性繊維にて、排泄液を素早く一時吸収できる。よって、排泄液の溢れ漏れを抑制できる。その後、中間層の液体吸収性繊維間に吸収された排泄液は、重力により非肌側層に移行して、非肌側層の高吸収性ポリマーに吸収保持される。よって、吸収性コアの奥側まで排泄液を引き込み、吸収性コアを有効活用できる。
(【0011】以降は省略されています)

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