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公開番号
2024117220
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-29
出願番号
2023023186
出願日
2023-02-17
発明の名称
遅延ゆらぎ吸収装置、遅延ゆらぎ吸収方法および遅延ゆらぎ吸収プログラム
出願人
日本電気株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H04L
49/9023 20220101AFI20240822BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】経路遅延差の急峻な変化や大きな変化を吸収することを可能にする。
【解決手段】
遅延ゆらぎ吸収装置は、複数の入力ポートの各々を介して入力されたパケットを各々記憶する複数のバッファの各々に同一のパケットが到着した時刻である到着時刻の各々に基づいて、複数のバッファの各々からのパケット出力を固定遅延時間からどれだけ遅らせるかを示す遅延調整時間を、複数のバッファの各々について算出し、複数のバッファの各々について、複数のバッファの各々にパケットが到着した時刻から、固定遅延時間に遅延調整時間を加算した時間が経過する時刻まで、当該パケットのパケット出力を遅らせる制御を行い、複数のバッファの各々から、出力タイミングを揃えてパケットを出力させる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の入力ポートの各々を介して入力されたパケットを各々記憶する複数のバッファと、
前記複数のバッファの各々に同一のパケットが到着した時刻である到着時刻の各々に基づいて、前記複数のバッファの各々への同一のパケットの到着時刻に差がない場合の時間であって、かつ、前記複数のバッファの各々へパケットが到着してから、当該パケットが前記複数のバッファの各々から出力されるまでの時間である固定遅延時間から、前記複数のバッファの各々からのパケット出力をどれだけ遅らせるかを示す遅延調整時間を、前記複数のバッファの各々について算出する算出部と、
前記複数のバッファの各々について、前記複数のバッファの各々にパケットが到着した時刻から、前記固定遅延時間に前記遅延調整時間を加算した時間が経過する時刻まで、当該パケットのパケット出力を遅らせる制御を行う遅延制御部と、
前記複数のバッファの各々から、出力タイミングを揃えてパケットを出力させるゆらぎ制御部と、
を備える遅延ゆらぎ吸収装置。
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
前記複数の入力ポートを介して入力されるパケットは、MPEG(Moving Picture Experts Group)-2システム規格のTS(Transport Stream)で伝送されるパケットである、
請求項1に記載の遅延ゆらぎ吸収装置。
【請求項3】
前記算出部は、
前記複数のバッファの各々に同一のパケットが到着した時刻が、前記複数のバッファのうちの基準のバッファである基準バッファに当該パケットが到着した時刻から遅れた時間を示す遅延時間を、前記複数のバッファの各々について算出し、
前記遅延時間を所定の算出回数分で平均することで、前記複数のバッファの各々について平均遅延時間を算出し、
前記複数のバッファの各々について算出された平均遅延時間の中の最大値から、前記複数のバッファの各々についての平均遅延時間を減算した値を、前記複数のバッファの各々についての前記遅延調整時間とする、
請求項1または請求項2に記載の遅延ゆらぎ吸収装置。
【請求項4】
前記算出部は、映像フレームの先頭パケットを検知し、前記映像フレームの先頭パケットに基づいて、前記遅延調整時間の算出を行う、
請求項1または請求項2に記載の遅延ゆらぎ吸収装置。
【請求項5】
前記複数のバッファとして、複数の遅延吸収バッファと複数のゆらぎ吸収バッファとを備え、
前記複数の遅延吸収バッファは、前記複数の入力ポートの各々を介して入力されたパケットを各々記憶し、
前記複数のゆらぎ吸収バッファは、前記複数の遅延吸収バッファの各々から入力されたパケットを各々記憶し、
前記遅延制御部は、前記複数の遅延吸収バッファの各々について、前記複数の遅延吸収バッファの各々にパケットが到着した時刻から、前記固定遅延時間に前記遅延調整時間を加算した時間が経過した時刻に、当該パケットを、前記複数の遅延吸収バッファの各々から前記複数のゆらぎ吸収バッファの各々へ出力させる、
請求項1または請求項2に記載の遅延ゆらぎ吸収装置。
【請求項6】
前記ゆらぎ制御部は、前記複数のゆらぎ吸収バッファのうちの基準のゆらぎ吸収バッファである基準ゆらぎバッファに、所定のパケット数のパケットが記憶された場合に、前記複数のゆらぎ吸収バッファからパケットを出力させる、
請求項5に記載の遅延ゆらぎ吸収装置。
【請求項7】
複数の入力ポートの各々を介して入力されたパケットを各々記憶する複数のバッファの各々に同一のパケットが到着した時刻である到着時刻の各々に基づいて、前記複数のバッファの各々への同一のパケットの到着時刻に差がない場合の時間であって、かつ、前記複数のバッファの各々へパケットが到着してから、当該パケットが前記複数のバッファの各々から出力されるまでの時間である固定遅延時間から、前記複数のバッファの各々からのパケット出力をどれだけ遅らせるかを示す遅延調整時間を、前記複数のバッファの各々について算出し、
前記複数のバッファの各々について、前記複数のバッファの各々にパケットが到着した時刻から、前記固定遅延時間に前記遅延調整時間を加算した時間が経過する時刻まで、当該パケットのパケット出力を遅らせる制御を行い、
前記複数のバッファの各々から、出力タイミングを揃えてパケットを出力させる、
遅延ゆらぎ吸収方法。
【請求項8】
前記複数の入力ポートを介して入力されるパケットは、MPEG-2システム規格のTSで伝送されるパケットである、
請求項7に記載の遅延ゆらぎ吸収方法。
【請求項9】
前記複数のバッファの各々に同一のパケットが到着した時刻が、前記複数のバッファのうちの基準のバッファである基準バッファに当該パケットが到着した時刻から遅れた時間を示す遅延時間を、前記複数のバッファの各々について算出し、
前記遅延時間を所定の算出回数分で平均することで、前記複数のバッファの各々について平均遅延時間を算出し、
前記複数のバッファの各々について算出された平均遅延時間の中の最大値から、前記複数のバッファの各々についての平均遅延時間を減算した値を、前記複数のバッファの各々についての前記遅延調整時間とする、
請求項7または請求項8に記載の遅延ゆらぎ吸収方法。
【請求項10】
コンピュータに、
複数の入力ポートの各々を介して入力されたパケットを各々記憶する複数のバッファの各々に同一のパケットが到着した時刻である到着時刻の各々に基づいて、前記複数のバッファの各々への同一のパケットの到着時刻に差がない場合の時間であって、かつ、前記複数のバッファの各々へパケットが到着してから、当該パケットが前記複数のバッファの各々から出力されるまでの時間である固定遅延時間から、前記複数のバッファの各々からのパケット出力をどれだけ遅らせるかを示す遅延調整時間を、前記複数のバッファの各々について算出する算出機能と、
前記複数のバッファの各々について、前記複数のバッファの各々にパケットが到着した時刻から、前記固定遅延時間に前記遅延調整時間を加算した時間が経過する時刻まで、当該パケットのパケット出力を遅らせる制御を行う遅延制御機能と、
前記複数のバッファの各々から、出力タイミングを揃えてパケットを出力させるゆらぎ制御機能と、
を実現させる遅延ゆらぎ吸収プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、遅延ゆらぎ吸収装置等に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
放送システムでは、複数の入力ポートのうちのいずれかの入力ポートに入力されたTS(Transport Stream)パケットが、一つの出力ポートに出力される。放送システムは、出力ポートに出力されるTSパケットを切り替えるダイバーシティ切替を行う場合、入力ポートの各々に入力されたTSパケットの経路遅延差を吸収しておく必要がある。なお、経路遅延差とは、入力ポートにパケットが入力されるまでの経路長や経路の環境などの差に基づく、パケット入力時刻の遅延時間の差である。経路遅延差があるTSパケットの間でダイバーシティ切替が行われると、ダイバーシティ切替の後工程が影響され、デコーダ装置での映像復号に支障をきたす。
【0003】
このような支障を低減するために、近年、経路遅延差を吸収しようとする試みがなされている。経路遅延差を吸収する方法として、たとえば、データ内容を比較する方法がある。この方法では、入力ポートの各々に対してバッファが設けられている。この放送システムは、たとえば、映像フレームの先頭パケットの全バイトのデータを、入力ポートの各々について比較し、同一の先頭パケットを検出する。そして、放送システムは、同一パケットの各バッファへの到着時間差を複数回分平均して経路遅延差を算出し、算出された経路遅延差に基づいて、各バッファから各パケットを出力させる。これにより、経路遅延差の平均的な変化が吸収される。
【0004】
また、関連技術としては、特許文献1-2に記載された技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-156845号公報
国際公開第2006/098008号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、TSパケットを入力ポートに入力する送信機が中継車やヘリコプターなどの移動体である場合、高速移動や無線経路のフェージング環境変化などにより、到着時間差が急峻に変化したり、または、大きく変化したりしてしまう場合がある。また、到着時間差が映像フレーム周期を大幅に超えてしまう場合もある。
【0007】
上述の経路遅延差の吸収方法では、データ比較を行って経路遅延差を算出し、また、到着時間差を複数回分平均して経路遅延差を算出している。そのため、急峻な変化や大きな変化をしている到着時間差に応じて、TSパケットのバッファからの出力タイミングを揃えることは難しい。
【0008】
本発明の目的は、上述した課題を鑑み、経路遅延差の急峻な変化や大きな変化を吸収することができる、遅延ゆらぎ吸収装置等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様において、遅延ゆらぎ吸収装置は、複数の入力ポートの各々を介して入力されたパケットを各々記憶する複数のバッファと、前記複数のバッファの各々に同一のパケットが到着した時刻である到着時刻の各々に基づいて、前記複数のバッファの各々への同一のパケットの到着時刻に差がない場合の時間であって、かつ、前記複数のバッファの各々へパケットが到着してから、当該パケットが前記複数のバッファの各々から出力されるまでの時間である固定遅延時間から、前記複数のバッファの各々からのパケット出力をどれだけ遅らせるかを示す遅延調整時間を、前記複数のバッファの各々について算出する算出部と、前記複数のバッファの各々について、前記複数のバッファの各々にパケットが到着した時刻から、前記固定遅延時間に前記遅延調整時間を加算した時間が経過する時刻まで、当該パケットのパケット出力を遅らせる制御を行う遅延制御部と、前記複数のバッファの各々から、出力タイミングを揃えてパケットを出力させるゆらぎ制御部と、を備える。
【0010】
また、本発明の他の態様において、遅延ゆらぎ吸収方法は、複数の入力ポートの各々を介して入力されたパケットを各々記憶する複数のバッファの各々に同一のパケットが到着した時刻である到着時刻の各々に基づいて、前記複数のバッファの各々への同一のパケットの到着時刻に差がない場合の時間であって、かつ、前記複数のバッファの各々へパケットが到着してから、当該パケットが前記複数のバッファの各々から出力されるまでの時間である固定遅延時間から、前記複数のバッファの各々からのパケット出力をどれだけ遅らせるかを示す遅延調整時間を、前記複数のバッファの各々について算出し、前記複数のバッファの各々について、前記複数のバッファの各々にパケットが到着した時刻から、前記固定遅延時間に前記遅延調整時間を加算した時間が経過する時刻まで、当該パケットのパケット出力を遅らせる制御を行い、前記複数のバッファの各々から、出力タイミングを揃えてパケットを出力させる。
(【0011】以降は省略されています)
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