TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024116882
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-28
出願番号2023022720
出願日2023-02-16
発明の名称電子内視鏡システム
出願人HOYA株式会社
代理人弁理士法人グローバル・アイピー東京
主分類A61B 1/06 20060101AFI20240821BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】電子内視鏡システムにおいて、発光素子の点灯開始時刻を安定化させる。
【解決手段】本発明の一態様は、本開示の一態様は、生体組織の撮像をローリングシャッター方式で行うように構成されたCMOSイメージセンサ14を備える電子スコープ100と、生体組織に対する照明光を生成するための発光素子を含む光源装置30と、ドライバ信号処理部15と、を備えた電子内視鏡システム1である。ドライバ信号処理部15は、発光素子の各々に流す電流の振幅に対応するレベルの信号であって、発光素子に流す電流を設定するための電流設定信号に基づいて、発光素子を発光動作させるとともに、CMOSイメージセンサ14が撮像を行うときのフレームの発光開始時刻よりも前に電流設定信号のレベルがゼロから立ち上がるように電流設定信号を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
生体組織の撮像をローリングシャッター方式で行うように構成された撮像素子を備える電子内視鏡と、
前記生体組織に対する照明光を生成する発光素子と、
前記発光素子に流す電流の振幅に対応するレベルの信号であって、前記発光素子に流す電流を設定するための電流設定信号に基づいて、前記発光素子を発光動作させる発光駆動部と、
前記撮像素子が撮像を行うときのフレームの発光開始時刻よりも前に前記電流設定信号のレベルがゼロから立ち上がるように前記電流設定信号を制御する制御部と、を備えた、
電子内視鏡システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記発光開始時刻よりも前に前記発光素子に流す電流の値が、前記発光素子が出力可能な電流の最小値の10倍以上となるように、前記電流設定信号を制御する、
請求項1に記載された電子内視鏡システム。
【請求項3】
第1フレームの発光開始時刻から前記電流設定信号のレベルを第1レベルとする第1期間を設定し、
前記第1期間の終了時刻から前記第1フレームの次の第2フレームの発光開始時刻までの所定期間において、前記電流設定信号のレベルを負とする、
請求項1又は2に記載された電子内視鏡システム。
【請求項4】
前記所定期間の開始時刻は、前記第1期間の終了時刻又はその直後である、
請求項3に記載された電子内視鏡システム。
【請求項5】
前記制御部は、
第1フレームの発光開始時刻から前記電流設定信号のレベルを第1レベルとする第1期間と、
前記第1期間の終了時刻から前記電流設定信号のレベルを前記第1レベルより小さい第2レベルとする第2期間と、を設定し、
前記第2期間の終了時刻から前記第1フレームの次の第2フレームの発光開始時刻までの所定期間において、前記電流設定信号のレベルを負とする、
請求項1又は2に記載された電子内視鏡システム。
【請求項6】
前記所定期間の開始時刻は、前記第2期間の終了時刻又はその直後である、
請求項5に記載された電子内視鏡システム。
【請求項7】
複数の前記発光素子と、
複数の前記発光素子のうち対応する発光素子を発光動作させる複数の前記発光駆動部と、を備え、
前記発光開始時刻までに各発光素子が生成する光を第1光としたときに、前記制御部は、生体組織の撮像を行う前に、前記第1光の光量の所定の基準光量に対する光量比が、複数の前記発光素子の間で同一となる、又は所定の許容変動値以内に収まるように、各発光素子に対する前記電流設定信号を調整する、
請求項1又は2に記載された電子内視鏡システム。
【請求項8】
生体組織の撮像を行う前に、前記第1光を基準となる被写体に照射したときに得られる前記被写体の第1画像、及び、前記第1光と、前記発光開始時刻以降に各発光素子が生成する光である第2光と、を前記被写体に照射したときに得られる前記被写体の第2画像に基づいて、前記第1光の光量、及び、前記基準光量を取得する光量取得部を備え、
前記制御部は、前記光量取得部によって取得された光量に基づいて、各発光素子に対する前記光量比を算出する、
請求項7に記載された電子内視鏡システム。
【請求項9】
前記制御部は、前記第1光を生成するための前記電流設定信号のピークレベルが所定値となるように、前記電流設定信号のレベルがゼロから立ち上がる時刻を調整する、
請求項7に記載された電子内視鏡システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生体組織の撮像を行うように構成された撮像素子を備える電子内視鏡に用いられる電子内視鏡システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
医療機器分野においては、体腔内の生体組織を照明し、照明された体腔内の生体組織を被写体として撮像することにより、体腔内に潜む病変部の診断を行うのに好適な画像を生成することが可能な内視鏡システムが知られている。従来、照明光として白色光を発するキセノンランプやハロゲンランプ等のランプ光源が使用されていたが、最近では、ランプ光源に代えて、特定の波長帯域の光を発する発光ダイオード(LED:Light emitting diode)等の発光素子を有する半導体光源が用いられている。
【0003】
他方、体腔内の生体組織を被写体として撮像するための撮像素子として、CMOSイメージセンサが用いられる場合が多い。CMOSイメージセンサを用いる場合、ローリングシャッター方式で順次時間差を設けて露光し画像信号を順次出力する(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-137614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、内視鏡システムでは、例えば内視鏡の先端部から被写体までの距離が近いとき等に微弱なパルス発光を行う場合がある。そのような場合に、発光素子の電流を設定するための電流設定信号のパルスの立ち上がりが1フレームの発光開始時刻に同期するように設定すると、発光開始時刻に対して発光素子の点灯開始時刻が遅延することがある。発光素子の点灯開始時刻が発光開始時刻に対して遅延すると、撮像素子によって得られる静止画が劣化する。
【0006】
そこで、本発明は、電子内視鏡システムにおいて、発光素子の点灯開始時刻を安定化させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、生体組織の撮像をローリングシャッター方式で行うように構成された撮像素子を備える電子内視鏡と、
前記生体組織に対する照明光を生成する発光素子と、
前記発光素子に流す電流の振幅に対応するレベルの信号であって、前記発光素子に流す電流を設定するための電流設定信号に基づいて、前記発光素子を発光動作させる発光駆動部と、
前記撮像素子が撮像を行うときのフレームの発光開始時刻よりも前に前記電流設定信号のレベルがゼロから立ち上がるように前記電流設定信号を制御する制御部と、を備えた、
電子内視鏡システムである。
【0008】
前記制御部は、前記発光開始時刻よりも前に前記発光素子に流す電流の値が、前記発光素子が出力可能な電流の最小値の10倍以上となるように、前記電流設定信号を制御してもよい。
【0009】
第1フレームの発光開始時刻から前記電流設定信号のレベルを第1レベルとする第1期間を設定してもよい。その場合、前記第1期間の終了時刻から前記第1フレームの次の第2フレームの発光開始時刻までの所定期間において、前記電流設定信号のレベルを負とする。
前記所定期間の開始時刻は、前記第1期間の終了時刻又はその直後であることが好ましい。
【0010】
前記制御部は、
第1フレームの発光開始時刻から前記電流設定信号のレベルを第1レベルとする第1期間と、
前記第1期間の終了時刻から前記電流設定信号のレベルを前記第1レベルより小さい第2レベルとする第2期間と、を設定してもよい。
その場合、前記第2期間の終了時刻から前記第1フレームの次の第2フレームの発光開始時刻までの所定期間において、前記電流設定信号のレベルを負とする。
前記所定期間の開始時刻は、前記第2期間の終了時刻又はその直後であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

HOYA株式会社
レンズの製造方法
19日前
HOYA株式会社
レンズの製造方法
19日前
HOYA株式会社
光照射モジュール
20日前
HOYA株式会社
X線CT装置、プログラム及び情報処理方法
4日前
HOYA株式会社
転写用マスク、および、表示装置の製造方法
10日前
HOYA株式会社
光学ガラス、導光板、画像表示装置および光学素子
20日前
HOYA株式会社
光学ガラス、光学素子、導光板および画像表示装置
20日前
HOYA株式会社
透明ディスプレイの導光板用低膨張高弾性ガラス基板
24日前
HOYA株式会社
内視鏡
12日前
HOYA株式会社
保持部を備えた透明ディスプレイの導光板用ガラス基板
24日前
HOYA株式会社
透明ディスプレイの導光波長域別導光板用高弾性ガラス基板
24日前
HOYA株式会社
光アイソレータの製造方法、光アイソレータおよび偏光ガラス
20日前
HOYA株式会社
透明ディスプレイの両面回折光学素子付き導光板用高弾性ガラス基板
24日前
HOYA株式会社
位相シフトマスク、位相シフトマスクの製造方法、及び表示装置の製造方法
24日前
株式会社トッパンフォトマスク
バイナリーマスクブランク、バイナリーマスク、及びバイナリーマスクの製造方法
20日前
HOYA株式会社
反射型マスクブランク、反射型マスク、並びに反射型マスク及び半導体装置の製造方法
6日前
個人
錠剤撒き器
2か月前
個人
穿刺補助具
4か月前
個人
男性用下着
3か月前
個人
身体牽引装置
6日前
個人
聴診器
5か月前
個人
乗馬テラピー
11日前
個人
蓋付きしびん
5か月前
個人
入れ歯
5か月前
個人
鼻腔拡張具
2か月前
個人
動体視力強化装置
17日前
個人
入浴介護補助装置
5か月前
個人
挟圧手工爪矯正具
2か月前
個人
磁器治療器
10日前
株式会社コロナ
脱臭機
2か月前
個人
排便漏れ予防装具
3か月前
東レ株式会社
下肢着用具
10日前
株式会社ナカニシ
生検針
10日前
個人
血管硬化度算出方法
24日前
個人
口腔ケア用歯ブラシ
2か月前
個人
マウスピース
4か月前
続きを見る