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公開番号2024113779
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023018961
出願日2023-02-10
発明の名称木質材料製の壁構造
出願人株式会社奥村組
代理人個人,個人,個人
主分類E04B 2/56 20060101AFI20240816BHJP(建築物)
要約【課題】壁の構成部材として、柱・梁架構の開口部分に対し、定形であって、かつ取り扱いが容易なように軽量化が可能な木質材料を用い、優れた施工性と高い強度、そしてまた壁自体の軽量化を図ることが可能な木質材料製の壁構造を提供する。
【解決手段】同一寸法の木質材料製の八角形ブロック5を複数個用い、八角形ブロックの横辺xは、木質材料の繊維fの向きと平行に形成され、縦辺yは、木質材料の繊維の向きと交差させて形成され、複数個の八角形ブロックは、開口部4分の内方で、木質材料の繊維の向きがすべて同じ向きであって、等長の縦辺同士が向かい合いかつ等長の横辺同士が向かい合う配列で、かつ、柱2に面する八角形ブロックの縦辺が当該柱と向かい合い、梁3に面する八角形ブロックの横辺が当該梁と向かい合うように、柱・梁方向に配設されて、壁1が構築される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
柱と梁とで区画される開口部分の内方に構築される壁構造であって、
互いに平行関係でかつ等長の上下一対の2つの横辺と、互いに平行関係でかつ等長の左右一対の2つの縦辺と、互いに平行関係でかつ等長で該縦辺と該横辺とを結ぶ、一対2組の4つの斜辺とを有する、同一寸法の木質材料製の八角形ブロックを複数個用い、
該八角形ブロックの上記縦辺及び上記横辺のいずれか一方は、木質材料の繊維の向きと平行に形成され、いずれか他方は、木質材料の該繊維の向きと交差させて形成され、
複数個の上記八角形ブロックは、上記開口部分の内方で、木質材料の上記繊維の向きがすべて同じ向きであって、等長の上記縦辺同士が向かい合いかつ等長の上記横辺同士が向かい合う配列で、かつ、上記柱に面する該八角形ブロックの該縦辺が当該柱と向かい合い、上記梁に面する該八角形ブロックの該横辺が当該梁と向かい合うように、柱・梁方向に配設されて、壁が構築されることを特徴とする木質材料製の壁構造。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記開口部分の内方には、前記柱及び前記梁の幅方向に、前記壁が少なくとも2つ並立して構築され、これら壁のうちのいずれかは、前記八角形ブロックの前記縦辺が木質材料の前記繊維の向きと平行であり、これら壁のうちの他のいずれかは、上記八角形ブロックの前記横辺が木質材料の上記繊維の向きと平行であることを特徴とする請求項1に記載の木質材料製の壁構造。
【請求項3】
複数個の前記八角形ブロックは、前記開口部分の内方で、向かい合う前記縦辺同士及び前記横辺同士が互いに接着されると共に、前記柱と向かい合う上記八角形ブロックの上記縦辺が当該柱に接着され、前記梁と向かい合う上記八角形ブロックの上記横辺が当該梁に接着されることを特徴とする請求項1または2に記載の木質材料製の壁構造。
【請求項4】
前記開口部分の内方で、前記八角形ブロックの前記斜辺と前記柱や前記梁との間の隙間には、該斜辺と該柱や該梁とに接着して、隙間封止材が配設されることを特徴とする請求項3に記載の木質材料製の壁構造。
【請求項5】
複数個の前記八角形ブロックは、前記開口部分の内方で、向かい合う前記縦辺同士及び前記横辺同士が互いに接着されると共に、前記柱や前記梁とこれらに向かい合う上記八角形ブロックとの間に、間隙封止材が配設され、該間隙封止材に上記八角形ブロックが接着され、上記間隙封止材が上記柱や上記梁に接着されることを特徴とする請求項1または2に記載の木質材料製の壁構造。
【請求項6】
前記八角形ブロックは、複数枚の八角形板片を前記柱及び前記梁の幅方向に重ね合わせて一体化した積層材であり、これら八角形板片は、木質材料の前記繊維の向きがすべて同じ向きに揃えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の木質材料製の壁構造。
【請求項7】
前記八角形ブロックは、複数枚の八角形板片を前記柱及び前記梁の幅方向に重ね合わせて一体化した積層材であり、これら八角形板片は、木質材料の前記繊維の向きが互い違いに交差されていることを特徴とする請求項1または2に記載の木質材料製の壁構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、壁の構成部材として、柱・梁架構の開口部分に対し、定形であって、かつ取り扱いが容易なように軽量化が可能な木質材料を用い、優れた施工性と高い強度、そしてまた壁自体の軽量化を図ることが可能な木質材料製の壁構造に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
地球温暖化の防止や森林資源の活用、林業再生の必要が注目され、ESG投資やSDGsの観点からも、木質材料の積極的な活用が求められている。
【0003】
木質材料は、繰り返し再利用できる素材であり、持続可能な資源活用としても、優れている。
【0004】
木質材料を利用した建設技術として、特許文献1や特許文献2が知られている。
【0005】
特許文献1の「木質構造部材、木質構造部材の接合構造及びその施工方法」は、燃え代設計による木造準耐火構造のロングスパン建築が可能で、ローコストかつ短納期で、現地での組み立て容易性も高い木質構造部材、木質構造部材の接合方法及び木質構造部材の接合構造の施工方法を提供することを課題とし、木質構造部材の木質部材は、中央に配置された内側木質板材と、この内側木質板材を両面から挟む一対の外側木質板材と、を積層して形成される。木質部材の外周には、所定の燃え代層を設けて、この燃え代層よりも内側を荷重支持部とし、木質構造部材全体を準耐火構造にしている。
【0006】
特許文献2の「耐震壁」は、木質系の材料を用いて耐震性能の優れた耐震壁を提供することを課題とし、耐震壁は、柱梁架構の構面内に設けられる。耐震壁は、長さ方向を繊維方向とする木質板が複数並んで配置されて形成された木質壁部と、木質壁部の周囲と柱梁架構との隙間をモルタル材で閉塞して形成された閉塞部と、を備える。木質板の角度は、柱梁架構の対角線の角度である。地震などにより柱梁架構に水平方向の外荷重が加わると、柱梁架構の構面内には、対角線方向に引張力あるいは圧縮力が作用する。木質板は繊維方向のヤング率および強度が高いため、この引張力あるいは圧縮力に対して十分に抵抗するから、優れた耐震性能を発揮できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2015-14154号公報
特開2021-147816号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献2の壁では、構面内に配列される複数の木質板について、個々の柱梁架構固有の対角線方向に向けて、柱寸法や梁寸法に合わせて、各木質板を異なる寸法で成形する必要があり、木質板の製作に手間を要するという課題があった。
【0009】
また、柱梁架構の対角の隅角同士の間に亘る木質板になると、相当に大型化し、木質板が軽量であるという利点を十分に活かせず、施工性が良くないという課題もあった。
【0010】
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、壁の構成部材として、柱・梁架構の開口部分に対し、定形であって、かつ取り扱いが容易なように軽量化が可能な木質材料を用い、優れた施工性と高い強度、そしてまた壁自体の軽量化を図ることが可能な木質材料製の壁構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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