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公開番号
2024115403
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-26
出願番号
2023021083
出願日
2023-02-14
発明の名称
削孔装置用のレールの設置方法
出願人
株式会社奥村組
代理人
個人
主分類
E04G
21/16 20060101AFI20240819BHJP(建築物)
要約
【課題】削孔装置の移動をガイドするレールを削孔現場に効率よく設置することができる。
【解決手段】削孔装置Aの走行をガイドする走行レールGRを複数組の単位レール部GRU1~GRU3で構成し、削孔が終了した場所の単位レール部GRU1を取り外し、複数組の単位レール部GRU1~GRU3の最後方の単位レール部GRU3の後部に運び、削孔作業と同時に組み立てる。これにより、走行レールGRを効率よく設置することができる。
【選択図】図19
特許請求の範囲
【請求項1】
(a)削孔対象の壁面に交差する床部上に削孔装置の移動をガイドするレールを構成する2組以上の単位レール部を互いに連結した状態で前記壁面に沿って並べて設置する過程と、
(b)前記2組以上の単位レール部のうちの削孔作業が終了した場所にある使用済みの単位レール部を取り外す過程と、
(c)前記(b)過程後、前記使用済みの単位レール部を前記2組以上の単位レール部のうちの最後方の単位レール部の後部に運ぶ過程と、
(d)前記(c)過程後、前記最後方の単位レール部と前記使用済みの単位レール部とを互いに連結した状態で前記壁面に沿って並べて設置する過程と、
を有することを特徴とする削孔装置用のレールの設置方法。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記削孔装置により前記壁面に対して削孔作業を実施するとともに、前記(b)~(d)過程の少なくとも1つの過程を実施することを特徴とする請求項1記載の削孔装置用のレールの設置方法。
【請求項3】
前記レールは、
前記単位レール部を構成する部材であって、前記壁面に沿って延在し、互いに対向した状態で前記床部上に設置された一対の長尺レール部と、
前記一対の長尺レール部の各々に一体的に設けられ、前記一対の長尺レール部の各々から前記一対の長尺レール部同士が対向する内方に向かって突出した状態で設けられた一対の第1の突出部と、
前記一対の長尺レール部の各々に一体的に設けられ、前記一対の長尺レール部の各々から外方に向かって突出した状態で設けられた一対の第2の突出部と、
前記第2の突出部の上下面を貫通するように設けられた第1の貫通孔と、
前記単位レール部を構成する部材であって、前記一対の第2の突出部の各々の前記第1の貫通孔を通じて前記床部に設置され、前記一対の長尺レール部を着脱自在の状態で前記床部に固定する固定部材と、
前記単位レール部を構成する部材であって、前記一対の長尺レール部の間に設けられ、前記一対の第1の突出部に着脱自在の状態で取り付けられて前記一対の長尺レール部同士を互いに連結する第1の連結部材と、
前記壁面に沿って互いに隣接する前記単位レール部同士の前記長尺レール部の各々の先端部に着脱自在の状態で取り付けられて前記単位レール部同士の前記長尺レール部同士を互いに連結する第2の連結部材と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の削孔装置用のレールの設置方法。
【請求項4】
前記削孔装置により前記壁面に対して削孔作業を実施するとともに、前記(b)~(d)過程の少なくとも1つの過程を実施することを特徴とする請求項3記載の削孔装置用のレールの設置方法。
【請求項5】
前記(b)過程において、前記一対の長尺レール部、前記固定部材、前記第1の連結部材および前記第2の連結部材を分解することを特徴とする請求項3記載の削孔装置用のレールの設置方法。
【請求項6】
前記削孔装置により前記壁面に対して削孔作業を実施するとともに、前記(b)~(d)過程の少なくとも1つの過程を実施することを特徴とする請求項5記載の削孔装置用のレールの設置方法。
【請求項7】
前記一対の長尺レール部は、L字型鋼材によって構成されており、該L字型鋼材の山側を上に向けた状態で前記床部上に設置されることを特徴とする請求項3~6のいずれか一項に記載の削孔装置用のレールの設置方法。
【請求項8】
前記固定部材は、ネジ式のアンカー部材により構成されていることを特徴とする請求項3~6のいずれか一項に記載の削孔装置用のレールの設置方法。
【請求項9】
前記一対の長尺レール部は、L字型鋼材によって構成されており、該L字型鋼材の山側を上に向けた状態で前記床部上に設置されることを特徴とする請求項8記載の削孔装置用のレールの設置方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、削孔装置用のレールの設置方法に関し、例えば、既設のコンクリート製の構造物に孔を削成する削孔装置を移動させるときにガイドとなるレールの設置方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
地上、地中、半地下などにおいて地盤に接するコンクリート製の構造物や、鉄道や道路等に近接する地上に構築されたコンクリート製の構造物においては、耐震補強を目的として、削孔装置を用いて構造物の片側面から孔を削成し、その孔内に定着材を充填した後、後施工せん断補強鉄筋(以下、せん断補強鉄筋という)を挿入して構造物と一体化させることで当該構造体のせん断耐力を向上させる工法が行われる。
【0003】
また、コンクリート製の躯体で構成された道路、橋梁、ダム、堤防などの既設の構造物においては、耐力の維持や補強を目的として、削孔装置を用いて躯体の側面や上下面に対し、所定間隔で孔を削成し、その孔内に、あと施工アンカーを埋め込み、当該あと施工アンカーと連結するように配筋を行ってさらにコンクリートを打設する増し打ち工法が行われている。
【0004】
なお、構造物に対するせん断補強工法については、例えば特許文献1(特開2016-037787号公報)が知られている。また、構造物に対するコンクリートの増し打ち工法については、例えば特許文献2(特開2018-131848号公報)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-037787号公報
特開2018-131848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記した削孔工事においては、削孔対象範囲が長い場合、削孔装置を壁面に沿って移動しながら削孔するか、壁に対して垂直に削孔するため、壁に対して平行に削孔装置を移動させることが必要となる。このため、削孔工事現場の床面に、コンクリートの壁面に沿ってレールを敷設し、そのレールに沿って削孔装置を移動させることが考えられる。
【0007】
しかし、現状の削孔工事においては、当該レールの構造や設置技術が確立しておらず、如何にして、削孔装置の移動をガイドするレールを効率よく設置できるようにするかが重要な課題となっている。
【0008】
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、削孔装置の移動をガイドするレールを削孔現場に効率よく設置することのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の削孔装置用のレールの設置方法は、(a)削孔対象の壁面に交差する床部上に削孔装置の移動をガイドするレールを構成する2組以上の単位レール部を互いに連結した状態で前記壁面に沿って並べて設置する過程と、(b)前記2組以上の単位レール部のうちの削孔作業が終了した場所にある使用済みの単位レール部を取り外す過程と、(c)前記(b)過程後、前記使用済みの単位レール部を前記2組以上の単位レール部のうちの最後方の単位レール部の後部に運ぶ過程と、(d)前記(c)過程後、前記最後方の単位レール部と前記使用済みの単位レール部とを互いに連結した状態で前記壁面に沿って並べて設置する過程と、を有することを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の本発明の削孔装置用のレールの設置方法は、上記請求項1に記載の発明において、前記削孔装置により前記壁面に対して削孔作業を実施するとともに、前記(b)~(d)過程の少なくとも1つの過程を実施することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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