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公開番号2024140570
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023051758
出願日2023-03-28
発明の名称作業足場
出願人株式会社奥村組
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類E04G 1/24 20060101AFI20241003BHJP(建築物)
要約【課題】強度向上を図ることが可能な作業足場を提供する。
【解決手段】コンクリート造又はモルタル造の法枠Aに設置される作業足場100であって、左右方向に間隔を隔てて設けられ、法枠Aに支持される複数の前側支柱11と、前側支柱11と同じ間隔を隔てて設けられ、前側支柱11より長い複数の後側支柱12と、前側支柱11同士を連結する前側梁部材13と、後側支柱同士を連結する後側梁部材14と、前側支柱11と後側支柱12とを連結する前後部材15と、前側梁部材13に中間部を支持され、後側梁部材14に後部を支持され、応力伝達部材20を介して法枠Aに前端部が支持される根太部材16と、根太部材16上に敷設される作業床部材17とをそれぞれが備える、複数段の作業足場ユニット10A~10Cを有する。2段目以上の作業足場ユニット10A,10Bの後側支柱12は、1つ下段の作業足場ユニット10B,10Cの根太部材16に支持される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリート造又はモルタル造の法枠に設置される作業足場であって、
前記法枠の延びる方向に間隔を隔てて設けられ、前記法枠に支持される複数の前側支柱と、
前記前側支柱と同じ間隔を隔てて設けられ、前記前側支柱より長い複数の後側支柱と、
隣り合う前記前側支柱同士を連結する前側梁部材と、
隣り合う前記後側支柱同士を連結する後側梁部材と、
隣り合う前記前側支柱と前記後側支柱とを連結する前後部材と、
前記前側梁部材に中間部を支持され、前記後側梁部材に後部を支持され、応力伝達部材を介して前記法枠に前端部が支持される根太部材と、
前記根太部材上に敷設される作業床部材とをそれぞれが備える、複数段の作業足場ユニットを有し、
2段目以上の前記作業足場ユニットの前記後側支柱は、当該作業足場ユニットより1つ下段の作業足場ユニットの前記根太部材に支持されることを特徴とする作業足場。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記応力伝達部材は、一方の板状部が前記法枠に固定されるL字状部材と、前記L字状部材の他方の板状部に固定され、前記法枠の延びる方向に延びる支持部材とからなり、
前記根太部材の先端部は、前記支持部材に支持されることを特徴とする請求項1に記載の作業足場。
【請求項3】
前記L字状部材の前記他方の板状部にクランプが固定されており、前記支持部材は前記クランプに把持されることを特徴とする請求項2に記載の作業足場。
【請求項4】
前記後側支柱は、前記根太部材の複数本に亘って横架される角状部材に支持されることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の作業足場。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作業足場、特に法面に沿って設置される作業足場に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
現場打ち又はプレキャストによってコンクリート造やモルタル造の法枠を用いて、切土や盛土などの法面を保護することがある。このような法枠に対して作業を行う場合、既に形成した法枠に沿って構築した作業足場にて作業を行う。
【0003】
例えば、特許文献1には、作業足場として、複数の前側支柱と、前側支柱より長い複数の後側支柱と、前側支柱間に架設した前側大引きフレームと、後側支柱間に架設した後側大引きフレームと、前側大引きフレームと後側大引きフレームとの間に架設されて支持された複数の根太フレームと、根太フレーム上に敷設した作業床とを備えるものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7117708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の作業足場においては、前側支柱間に架設した前側大引きフレームによって根太フレームの前部を支持している。そのため、根太フレーム上に敷設した作業床と法枠との距離は、前側支柱の長さよりも長くなる。このような場合、作業床に配置した打設機を用いてアンカーやロックボルトを法枠に打設することは、作業足場の強度上の観点から非常に困難であった。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑み、強度向上を図ることが可能な作業足場を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の作業足場は、コンクリート造又はモルタル造の法枠に設置される作業足場であって、前記法枠の延びる方向に間隔を隔てて設けられ、前記法枠に支持される複数の前側支柱と、前記前側支柱と同じ間隔を隔てて設けられ、前記前側支柱より長い複数の後側支柱と、隣り合う前記前側支柱同士を連結する前側梁部材と、隣り合う前記後側支柱同士を連結する後側梁部材と、隣り合う前記前側支柱と前記後側支柱とを連結する前後部材と、前記前側梁部材に中間部を支持され、前記後側梁部材に後部を支持され、応力伝達部材を介して前記法枠に前端部が支持される根太部材と、前記根太部材上に敷設される作業床部材とをそれぞれが備える、複数段の作業足場ユニットを有し、2段目以上の前記作業足場ユニットの前記後側支柱は、当該作業足場ユニットより1つ下段の作業足場ユニットの前記根太部材に支持されることを特徴とする。
【0008】
本発明の作業足場によれば、作業床部材が敷設される根太部材の前端部は、応力伝達部材を介して法枠に支持される。そのため、上記特許文献1にように前側支柱で支持される場合と比較して、作業床部材と法枠との距離が短縮化されるので、作業足場の強度向上を図ることが可能となる。
【0009】
本発明の作業足場において、前記応力伝達部材は、一方の板状部が前記法枠に固定されるL字状部材と、前記L字状部材の他方の板状部に固定され、前記法枠の延びる方向に延びる支持部材とからなり、前記根太部材の先端部は、前記支持部材に支持されることが好ましい。
【0010】
この場合、作業床部材に作用する応力を法枠に伝達可能な応力伝達部材を簡易に構成することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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