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公開番号
2024113515
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-22
出願番号
2023018562
出願日
2023-02-09
発明の名称
梁および接合構造
出願人
鹿島建設株式会社
代理人
個人
主分類
E04B
1/21 20060101AFI20240815BHJP(建築物)
要約
【課題】カーボンニュートラル実現に貢献できる梁等を提供する。
【解決手段】梁2は、複数の梁材1を梁幅方向に並べて構成される。梁材1は、二酸化炭素固定化養生処理を行ったコンクリートによるプレキャスト部材であり、主筋12およびせん断補強筋が埋設される。梁2と柱4の接合構造3では、柱4の上端部に配置された柱梁接合部41から側方に延びる鉄筋412と、梁材1から突出する主筋12とが継手部32によって接続され、継手部32およびその両側の鉄筋412および主筋12を囲むように、環状のせん断補強筋31が配置される。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
二酸化炭素固定化養生処理を行ったコンクリートによるプレキャスト部材を用いた梁であって、
複数の梁材を梁幅方向に並べて構成され、
前記梁材の少なくとも一つが前記プレキャスト部材であり、
当該プレキャスト部材に、主筋およびせん断補強筋が埋設されたことを特徴とする梁。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記コンクリートは、二酸化炭素を固定させるための材料として、γビーライト、高炉スラグ、石炭灰のうちの少なくとも一つを含み、当該材料によって二酸化炭素が固定されたことを特徴とする請求項1記載の梁。
【請求項3】
前記梁材の少なくとも一つが、前記プレキャスト部材でないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の梁。
【請求項4】
前記梁は建物の外周部に配置され、前記建物の外側に位置する梁材は、前記プレキャスト部材でないことを特徴とする請求項3記載の梁。
【請求項5】
前記梁材の少なくとも一つが、木部材であることを特徴とする請求項3記載の梁。
【請求項6】
請求項1記載の梁と柱の接合構造であって、
前記柱と前記梁の接合部に配置された接合部プレキャスト部材から側方に延びる鉄筋と、前記梁のプレキャスト部材から突出する前記主筋とが継手部によって接続され、
前記継手部およびその両側の前記鉄筋および前記主筋を囲むように、環状のせん断補強筋が配置されたことを特徴とする接合構造。
【請求項7】
前記接合部プレキャスト部材は、前記柱よりも側方に延びる梁部分を有し、
前記梁は、前記梁の両側に位置する前記接合部プレキャスト部材の梁部分の間に配置されたことを特徴とする請求項6記載の接合構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートによるプレキャスト部材を用いた梁等に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
カーボンニュートラル実現に貢献できる建築技術として、二酸化炭素をコンクリートに吸収、固定化させるもの(炭酸化技術)が知られている。
【0003】
これは、コンクリート中のセメントを特殊な混和材であるγビーライト(γ-C
2
S)や産業副産物である高炉スラグ、石炭灰等に置き換え、当該コンクリートによるプレキャスト部材の製造時に、火力発電所の排気ガスなどに含まれる二酸化炭素を材齢の若いコンクリートに大量に固定する二酸化炭素固定化養生(炭酸化養生)を行うことにより、コンクリート中に二酸化炭素を吸収、固定化させるものである(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5504000号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の養生過程ではコンクリートの表面から二酸化炭素が吸収されるため、表面積の大きい部材ほど二酸化炭素を多く吸収できるという特性がある。そのため、前記の炭酸化技術は、ボリュームに対する表面積の大きい床や壁などの板状部材や、ボリュームそのものが小さいブロックなどへの適用が検討されることが多く、梁については、ボリュームに対する表面積が小さいことから、適用の検討が進んでいない。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、カーボンニュートラル実現に貢献できる梁等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した課題を解決するための第1の発明は、二酸化炭素固定化養生処理を行ったコンクリートによるプレキャスト部材を用いた梁であって、複数の梁材を梁幅方向に並べて構成され、前記梁材の少なくとも一つが前記プレキャスト部材であり、当該プレキャスト部材に、主筋およびせん断補強筋が埋設されたことを特徴とする梁である。
【0008】
本発明の梁は、梁を梁幅方向に分割した複数の梁材で構成され、個々の梁材のボリュームに対する表面積が大きくなるので、当該梁材をコンクリートによるプレキャスト部材として前記した炭酸化技術を有効に適用でき、カーボンニュートラルの推進につながる。またプレキャスト部材は、その主筋とせん断補強筋により、梁に求められる構造性能を確保できる。さらに本発明では、梁を複数の梁材に分割することで重量が軽減されるので、梁材の運搬等に必要なクレーンのサイズを小さくして施工時のコストを削減することも期待できる。
【0009】
前記コンクリートは、二酸化炭素を固定させるための材料として、γビーライト、高炉スラグ、石炭灰のうちの少なくとも一つを含み、当該材料によって二酸化炭素が固定されたことが望ましい。
これにより、二酸化炭素をコンクリートに好適に固定化できる。
【0010】
前記梁材の少なくとも一つが、前記プレキャスト部材でないことも望ましい。
これにより、梁の適用場面に幅ができ、汎用性が向上する。
(【0011】以降は省略されています)
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