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公開番号2024150354
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2023063748
出願日2023-04-10
発明の名称養生コンクリートの炭酸化深さ評価方法
出願人中国電力株式会社,鹿島建設株式会社,デンカ株式会社,ランデス株式会社
代理人個人,個人
主分類G01N 33/38 20060101AFI20241016BHJP(測定;試験)
要約【課題】より正確に養生コンクリートの炭酸化深さを評価可能な養生コンクリートの炭酸化深さ評価方法を提供すること。
【解決手段】養生コンクリートCの炭酸化深さ評価方法は、所定の材料配合で製造された養生コンクリートCの温度補正係数Ktempと、湿度補正係数Khumと、二酸化炭素濃度補正係数KCO2と、材齢補正係数Kageと、を含む炭酸化速度関係性情報を取得する炭酸化速度関係性情報取得工程S10と、炭酸化深さ評価式を設定する炭酸化深さ評価式設定工程S11と、所定の材料配合で製造された養生コンクリートCの炭酸化養生が行われる養生空間10aを計測する計測工程S12と、炭酸化深さ評価式と、計測工程で計測された養生空間10aの温度、湿度及び二酸化炭素濃度と、養生開始材齢情報と、養生開始からの経過期間情報と、に基づいて炭酸化深さを算出する炭酸化深さ算出工程S13と、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
所定の材料配合で製造された第1のコンクリートの炭酸化養生における、温度と炭酸化速度との関係性情報と、湿度と炭酸化速度との関係性情報と、二酸化炭素濃度と炭酸化速度との関係性情報と、材齢と炭酸化速度との関係性情報と、を含む炭酸化速度関係性情報を取得する炭酸化速度関係性情報取得工程と、
前記炭酸化速度関係性情報取得工程で取得された前記炭酸化速度関係性情報に基づいて、前記所定の材料配合における炭酸化深さ評価式を設定する炭酸化深さ評価式設定工程と、
前記所定の材料配合により製造され、前記第1のコンクリートとは異なる第2のコンクリートが配置されて炭酸化養生が行われる養生空間の温度と、湿度と、二酸化炭素濃度と、を計測する計測工程と、
前記炭酸化深さ評価式と、前記計測工程で計測された前記養生空間の温度、湿度及び二酸化炭素濃度と、前記第2のコンクリートの養生開始時の養生開始材齢情報と、養生開始からの経過期間情報と、に基づいて前記第2のコンクリートの炭酸化深さを算出する炭酸化深さ算出工程と、を含む、養生コンクリートの炭酸化深さ評価方法。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記養生空間内の二酸化炭素濃度は、5%以上である、請求項1に記載の養生コンクリートの炭酸化深さ評価方法。
【請求項3】
前記養生空間には、排気ガスが供給される、請求項1又は2に記載の養生コンクリートの炭酸化深さ評価方法。
【請求項4】
前記養生空間には、分離回収ガスが供給される、請求項1又は2に記載の養生コンクリートの炭酸化深さ評価方法。
【請求項5】
養生するコンクリートは、ポルトランドセメントを50kg/m

以上含有する水硬化性材料である、請求項1又は2に記載の養生コンクリートの炭酸化深さ評価方法。
【請求項6】
前記炭酸化深さ算出工程では、前記養生空間における温度及び湿度及び二酸化炭素濃度の少なくともいずれかの変化が反映された炭酸化深さを算出する、請求項1又は2に記載の養生コンクリートの炭酸化深さ評価方法。
【請求項7】
前記計測工程は、所定期間毎に行われ、
前記炭酸化深さ算出工程は、
前記所定期間毎に、前記炭酸化深さ評価式と、直前の前記計測工程で計測された前記養生空間の温度、湿度及び二酸化炭素濃度と、前記第2のコンクリートの養生開始時の養生開始材齢情報と、養生開始からの経過期間情報と、に基づき前記第2のコンクリートの炭酸化深さを算出し、
前記所定期間毎の炭酸化深さを累積して炭酸化深さを算出することで、前記養生空間における温度及び湿度及び二酸化炭素濃度の少なくともいずれかの変化が反映された前記第2のコンクリートの炭酸化深さを算出する、請求項6に記載の養生コンクリートの炭酸化深さ評価方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、養生コンクリートの炭酸化深さ評価方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コンクリートの中性化深さを予測する技術が知られている。この種の技術を示すものとして、例えば、特許文献1が挙げられる。特許文献1では、仕上げ塗材の材齢と仕上げ塗材の塗厚とから仕上げ塗材を塗布したコンクリート構造物の中性化抵抗を求め、求められた中性化抵抗を基にコンクリート構造物の中性化深さを予測することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-49192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、コンクリートの周辺環境により炭酸化(中性化)速度は変化するが、特許文献1に記載の中性化深さの予測(評価)方法は、コンクリートの周辺環境について考慮しておらず、コンクリートを炭酸化養生する場合の炭酸化深さの評価精度には改善の余地があった。
【0005】
本発明は、より正確に養生コンクリートの炭酸化深さを評価可能な養生コンクリートの炭酸化深さ評価方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 本発明に係る養生コンクリートの炭酸化深さ評価方法は、所定の材料配合で製造された第1のコンクリートの炭酸化養生における、温度と炭酸化速度との関係性情報と、湿度と炭酸化速度との関係性情報と、二酸化炭素濃度と炭酸化速度との関係性情報と、材齢と炭酸化速度との関係性情報と、を含む炭酸化速度関係性情報を取得する炭酸化速度関係性情報取得工程と、前記炭酸化速度関係性情報取得工程で取得された前記炭酸化速度関係性情報に基づいて、前記所定の材料配合における炭酸化深さ評価式を設定する炭酸化深さ評価式設定工程と、前記所定の材料配合により製造され、前記第1のコンクリートとは異なる第2のコンクリートが配置されて炭酸化養生が行われる養生空間の温度と、湿度と、二酸化炭素濃度と、を計測する計測工程と、前記炭酸化深さ評価式と、前記計測工程で計測された前記養生空間の温度、湿度及び二酸化炭素濃度と、前記第2のコンクリートの養生開始時の養生開始材齢情報と、養生開始からの経過期間情報と、に基づいて前記第2のコンクリートの炭酸化深さを算出する炭酸化深さ算出工程と、を含む。
【0007】
(1)の養生コンクリートの炭酸化深さ評価方法は、より正確に養生コンクリートの炭酸化深さを評価可能である。
【0008】
(2) 本発明に係る養生コンクリートの炭酸化深さ評価方法においては、前記養生空間内の二酸化炭素濃度は、5%以上であることが好ましい。
【0009】
(2)の養生コンクリートの炭酸化深さ評価方法は、効率的に養生コンクリートの炭酸化を行いつつ、より正確に養生コンクリートの炭酸化深さを評価可能である。
【0010】
(3) 本発明に係る養生コンクリートの炭酸化深さ評価方法においては、前記養生空間には、排気ガスが供給されることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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