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公開番号
2024143707
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023056504
出願日
2023-03-30
発明の名称
吹付け方法及び埋戻し方法
出願人
鹿島建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E21D
11/10 20060101AFI20241003BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約
【課題】坑道の埋戻しにおいて吹付け材のリバウンドを低減する吹付け方法、及び埋戻し方法を提供する。
【解決手段】坑道1の妻壁面3に埋戻層5を形成する処理を繰返し実行して坑道1を埋め戻す埋戻し工事において、吹付け工法で埋戻層5を形成する吹付け方法は、埋戻層5のうち坑道1の坑壁面32に沿った部分である埋戻層周縁部22を形成する周縁部形成工程S302と、周縁部形成工程S302よりも後に実行され埋戻層5のうち埋戻層周縁部22の内側の部分である埋戻層中央部23を形成する中央部形成工程S303と、を備え、周縁部形成工程S302では、吹付けノズル11から坑壁面32に垂直に吹付け材が噴射される。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
坑道の妻壁面に埋戻層を形成する処理を繰返し実行して前記坑道を埋め戻す埋戻し工事において、吹付け工法で前記埋戻層を形成する吹付け方法であって、
前記埋戻層のうち前記坑道の坑壁面に沿った部分である埋戻層周縁部を形成する周縁部形成工程と、
前記周縁部形成工程よりも後に実行され前記埋戻層のうち前記埋戻層周縁部の内側の部分である埋戻層中央部を形成する中央部形成工程と、を備え、
前記周縁部形成工程では、吹付けノズルから前記坑壁面に垂直に吹付け材が噴射される、吹付け方法。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
前記中央部形成工程よりも前に実行され前記埋戻層のうち前記坑道の底面に沿った部分である埋戻層下縁部を形成する下縁部形成工程を更に備え、
前記埋戻層下縁部の上面は、前記坑道の奥側から手前側に向けて低くなる形状に形成される、請求項1に記載の吹付け方法。
【請求項3】
前記下縁部形成工程は前記周縁部形成工程よりも前に実行される、請求項2に記載の吹付け方法。
【請求項4】
請求項1~3の何れか1項に記載の吹付け方法による前記埋戻層の形成を繰返して前記坑道を埋め戻す埋戻し方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、吹付け方法及び埋戻し方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に記載の吹付け方法が知られている。この吹付け方法によって坑道の妻壁面上に吹付け層が形成され、この吹付け方法が繰り返されることで、積層された吹付け層による壁体を形成するものである。この吹付け方法では、吹付けノズルが妻壁面に垂直に向けられた状態で駆動装置によって水平に移動されて水平方向に延びる吹付け帯部が形成される。この吹付け帯部が上下方向に略等間隔で複数形成されて吹付け材の尾根部と谷部とが交互に形成される。その後、上記の谷部を埋めるように水平方向に延びる吹付け帯部が重ねて形成されることで、平面に近い形状の表面をもつ吹付け層が形成される。このように、吹付け層の表面を平面に近い形状にすることで、当該表面上に重ねて吹付けられる吹付け材のリバウンドが低減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許6093578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の吹付け方法を坑道の埋戻しに適用した場合を考える。この場合、妻壁面の縁部(妻壁面と坑壁面との隅角部)の近傍においては、吹付けノズルを保持する駆動装置のアームと坑壁面との干渉を避ける必要があるので、吹付けノズルの噴射方向を妻壁面に対して垂直に向けることができない場合がある。そうすると、妻壁面の縁部近傍においては、吹付け材は妻壁面に対して斜めに吹付けられることになり、リバウンド増加の原因になり得る。本発明は、坑道の埋戻しにおいて吹付け材のリバウンドを低減する吹付け方法、及び埋戻し方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の要旨は以下の〔1〕~〔4〕に存する。
【0006】
〔1〕坑道の妻壁面に埋戻層を形成する処理を繰返し実行して前記坑道を埋め戻す埋戻し工事において、吹付け工法で前記埋戻層を形成する吹付け方法であって、前記埋戻層のうち前記坑道の坑壁面に沿った部分である埋戻層周縁部を形成する周縁部形成工程と、前記周縁部形成工程よりも後に実行され前記埋戻層のうち前記埋戻層周縁部の内側の部分である埋戻層中央部を形成する中央部形成工程と、を備え、前記周縁部形成工程では、吹付けノズルから前記坑壁面に垂直に前記吹付け材が噴射される、吹付け方法。
【0007】
〔2〕前記中央部形成工程よりも前に実行され前記埋戻層のうち前記坑道の底面に沿った部分である埋戻層下縁部を形成する下縁部形成工程を更に備え、前記埋戻層下縁部の上面は、前記坑道の奥側から手前側に向けて低くなる形状に形成される、〔1〕に記載の吹付け方法。
【0008】
〔3〕前記下縁部形成工程は前記周縁部形成工程よりも前に実行される、〔2〕に記載の吹付け方法。
【0009】
〔4〕 〔1〕~〔3〕の何れか1項に記載の吹付け方法による前記埋戻層の形成を繰返して前記坑道を埋め戻す埋戻し方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、坑道の埋戻しにおいて吹付け材のリバウンドを低減する吹付け方法、及び埋戻し方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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