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公開番号
2024147858
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-17
出願番号
2023060535
出願日
2023-04-04
発明の名称
中和処理システム、及び、中和処理方法
出願人
鹿島建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C02F
1/66 20230101AFI20241009BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】精度よく、かつ、効率的に、アルカリ性の被処理水の中和処理を行う。
【解決手段】中和処理システム20は、アルカリ性の被処理水を中和処理するものである。中和処理システム20は、被処理水が流通可能な流通経路21と、流通経路21に設けられて、被処理水のpHを測定するpH測定部2aと、流通経路21に設けられて、被処理水の濁りの度合いを測定する濁り度合い測定部2bと、流通経路21におけるpH測定部2aより下流側かつ濁り度合い測定部2bより下流側に設けられて、被処理水に中和剤を添加する中和剤添加部5bと、pH測定部2a及び濁り度合い測定部2bにて測定された被処理水のpH及び濁りの度合いに基づいて、中和剤添加部5bにおける中和剤の被処理水に対する添加量を設定する添加量設定部12と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
アルカリ性の被処理水を中和処理するシステムであって、
前記被処理水が流通可能な流通経路と、
前記流通経路に設けられて、前記被処理水のpHを測定するpH測定部と、
前記流通経路に設けられて、前記被処理水の濁りの度合いを測定する濁り度合い測定部と、
前記流通経路における前記pH測定部より下流側かつ前記濁り度合い測定部より下流側に設けられて、前記被処理水に中和剤を添加する中和剤添加部と、
前記測定されたpH及び濁りの度合いに基づいて、前記中和剤添加部における前記中和剤の前記被処理水に対する添加量を設定する添加量設定部と、
を備える、中和処理システム。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記添加量設定部は、前記被処理水のpH及び濁りの度合いと前記添加量とが対応付けられたテーブルを有し、
前記添加量設定部は、前記測定されたpH及び濁りの度合いと前記テーブルとに基づいて、前記添加量を設定する、請求項1に記載の中和処理システム。
【請求項3】
前記添加量設定部は、前記測定された濁りの度合いが高いほど前記添加量が多くなるように前記添加量を設定する、請求項1又は請求項2に記載の中和処理システム。
【請求項4】
アルカリ性の被処理水に中和剤を添加することにより前記被処理水を中和処理する方法であって、
前記中和剤が添加されるより前の前記被処理水のpH及び濁りの度合いを測定することと、
前記測定されたpH及び濁りの度合いに基づいて、前記中和剤の前記被処理水に対する添加量を設定することと、
を含む、中和処理方法。
【請求項5】
前記添加量を設定することは、
前記測定されたpHに基づいて前記添加量の基準値を決定する第1工程と、
前記測定された濁りの度合いに基づいて前記基準値を補正し、その結果を前記添加量の設定値として決定する第2工程と、
を含む、請求項4に記載の中和処理方法。
【請求項6】
前記第2工程は、前記測定された濁りの度合いが高いほど前記添加量の設定値が高くなるように前記補正を行うことを含む、請求項5に記載の中和処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アルカリ性の被処理水を中和処理するシステム及び方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ダムやトンネルなどの土木工事や大規模な建築工事の現場で発生する工事廃液を河川などに放流できるように水処理するに当たって、工事廃液に二酸化炭素を注入することで中和処理を行うことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-9473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、二酸化炭素が注入された後の工事廃液(すなわち、中和処理後の工事廃液)のpHをpHセンサで測定し、その測定結果に基づいて、二酸化炭素の工事廃液への注入量が調節され得る。つまり、特許文献1に開示の技術では、pHセンサによる工事廃液のpHの測定が中和処理後に行われるので、前述の注入量の調節が事後的であった。また、pHセンサの測定結果のみに基づいて前述の注入量を設定しても、その値が、実際の中和処理に要する二酸化炭素の注入量と乖離することが多かった。
【0005】
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、精度よく、かつ、効率的に中和処理を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そのため本発明に係る中和処理システムは、アルカリ性の被処理水を中和処理するシステムである。本発明に係る中和処理システムは、処理水が流通可能な流通経路と、流通経路に設けられて、被処理水のpHを測定するpH測定部と、流通経路に設けられて、被処理水の濁りの度合いを測定する濁り度合い測定部と、流通経路におけるpH測定部より下流側かつ濁り度合い測定部より下流側に設けられて、被処理水に中和剤を添加する中和剤添加部と、前記測定されたpH及び濁りの度合いに基づいて、中和剤添加部における中和剤の被処理水に対する添加量を設定する添加量設定部と、を備える。
【0007】
本発明に係る中和処理方法は、アルカリ性の被処理水に中和剤を添加することにより被処理水を中和処理する方法である。本発明に係る中和処理方法は、中和剤が添加されるより前の被処理水のpH及び濁りの度合いを測定することと、前記測定されたpH及び濁りの度合いに基づいて、中和剤の被処理水に対する添加量を設定することと、を含む。
【0008】
ここにおいて、本発明における「被処理水の濁りの度合いを測定すること」には、被処理水の濁度を測定すること、又は、被処理水に含まれる懸濁物質(SS)の量(例えばSS濃度)を測定すること、が含まれ得る。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、被処理水の中和処理に際して、被処理水のpHの測定のみならず、被処理水の濁りの度合いも測定することで、精度よく、かつ、効率的に中和処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第1実施形態における中和処理システムを含む濁水処理システムの概略構成を示す図
同上実施形態における中和処理方法を示すフローチャート
同上実施形態における濁水のpH及びSS濃度とCO
2
添加量との関係を示すテーブル
同上実施形態における濁水のSS濃度と所要注入倍率との関係を示すテーブル
本発明の第2実施形態における中和剤の添加量の設定方法を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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