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公開番号2024111238
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-16
出願番号2024100172,2018568622
出願日2024-06-21,2018-02-16
発明の名称インターロイキン-23産生促進用組成物およびReg3ファミリータンパク質の発現誘導用組成物
出願人株式会社明治
代理人個人,個人
主分類A61K 35/747 20150101AFI20240808BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、味を変える、カプセル化する等の煩雑な手間を省くことができるインターロイキン-23産生促進用組成物等を提供することにある。
【解決手段】 本発明に係るインターロイキン-23産生促進用組成物は、乳酸菌を有効成分とする。ここで、乳酸菌は、ラクトバチルス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリクス(Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus)菌、ストレプトコッカス・サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)菌およびラクトバチルス・ジョンソニー(Lactobacillus johnsonii)菌から成る群から選択される少なくとも一つの乳酸菌であることが好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ラクトバチルス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリクス(Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus)菌を有効成分とするインターロイキン-23産生促進用組成物。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
ラクトバチルス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリクス(Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus)菌のみを有効成分とするインターロイキン-23産生促進用組成物。
【請求項3】
ストレプトコッカス・サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)菌を有効成分とするインターロイキン-23産生促進用組成物。
【請求項4】
ストレプトコッカス・サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)菌のみを有効成分とするインターロイキン-23産生促進用組成物。
【請求項5】
ラクトバチルス・ジョンソニー(Lactobacillus johnsonii)菌を有効成分とするインターロイキン-23産生促進用組成物。
【請求項6】
ラクトバチルス・ジョンソニー(Lactobacillus johnsonii)菌のみを有効成分とするインターロイキン-23産生促進用組成物。
【請求項7】
前記ラクトバチルス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリクス菌は、ラクトバチルス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリクス菌2038株、ラクトバチルス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリクス菌OLL1181株(受託番号:FERM BP-11269)、ラクトバチルス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリクス菌OLL1255株(受託番号:NITE BP-76)またはラクトバチルス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリクス菌OLL1073R-1株(受託番号:FERM BP-10741)である
請求項1または2に記載のインターロイキン-23産生促進用組成物。
【請求項8】
前記ストレプトコッカス・サーモフィラス菌は、ストレプトコッカス・サーモフィラス菌1131株である
請求項3または4に記載のインターロイキン-23産生促進用組成物。
【請求項9】
前記ラクトバチルス・ジョンソニー菌は、ラクトバチルス・ジョンソニー菌OLL203565株(受託番号:NITE BP-02003)またはラクトバチルス・ジョンソニー菌OLL204255株(受託番号:NITE BP-02004)である
請求項5または6に記載のインターロイキン-23産生促進用組成物。
【請求項10】
前記菌は、死菌体である
請求項1から9のいずれか1項に記載のインターロイキン-23産生促進用組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インターロイキン-23産生促進用組成物およびReg3ファミリータンパク質の発現誘導用組成物に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
過去に、「酢酸、乳酸またはチオグリコール酸等の低分子量モノカルボン酸を有効成分とするインターロイキン(以下「IL」と略する。)-23分泌(産生)促進剤」が提案されている(例えば、特開2008-127277号公報等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-127277号公報
国際公開第2015/087919号
国際公開第2011/145737号
国際公開第2012/033151号
特表2012-526751号
国際公開第2016/136942号
【非特許文献】
【0004】
Mariman, R et al., British Journal of Nutrition, (2014), Vol. 112, pp 1088-1097
Cinque, B et al, PLoS ONE, (2016) , 11(9), e0163216
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、酢酸、乳酸またはチオグリコール酸等の低分子量モノカルボン酸は比較的酸味が強く、そのまま摂取することは困難である。このため、低分子量モノカルボン酸を違和感なく摂取させるためには、製剤化等の加工の必要が生じる。具体的には、甘味料等を添加して味を変えたり、カプセル化したりする等の煩雑な手間が必要となる。
【0006】
本発明は、味を変える、カプセル化する等の煩雑な手間を省くことができるIL-23産生促進剤やIL-23産生促進用組成物等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1局面に係るIL-23産生促進用組成物は、菌体を有効成分とする。菌体は、ラクトバチルス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリクス(Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus)菌、ストレプトコッカス・サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)菌、およびラクトバチルス・ジョンソニー(Lactobacillus johnsonii)菌から成る群から選択される少なくとも一種の乳酸菌である。なお、乳酸菌は、ラクトバチルス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリクス菌2038株、ラクトバチルス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリクス菌OLL1181株(受託番号:FERM BP-11269)、ラクトバチルス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリクス菌OLL1255株(受託番号:NITE BP-76)、ラクトバチルス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリクス菌OLL1073R-1株(受託番号:FERM BP-10741)、ラクトバチルス・ジョンソニー菌OLL203565株(受託番号:NITE BP-02003)、ラクトバチルス・ジョンソニー菌OLL204255株(受託番号:NITE BP-02004)およびストレプトコッカス・サーモフィラス菌1131株から成る群から選択される少なくとも一種であることが好ましく、ラクトバチルス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリクス菌2038株、ラクトバチルス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリクス菌OLL1181株(受託番号:FERM BP-11269)、ラクトバチルス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリクス菌OLL1255株(受託番号:NITE BP-76)、ラクトバチルス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリクス菌OLL1073R-1株(受託番号:FERM BP-10741)、ラクトバチルス・ジョンソニー菌OLL203565株(NITE BP-02003)およびストレプトコッカス・サーモフィラス菌1131株から成る群から選択される少なくとも一種であることがより好ましく、ラクトバチルス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリクス菌OLL1255株(受託番号:NITE BP-76)、およびストレプトコッカス・サーモフィラス菌1131株から成る群から選択される少なくとも一種であることがさらに好ましい。すなわち、上述の菌体をIL-23産生促進用組成物としてまたはその一成分として使用する。なお、菌体は、生菌体であってもよいし、死菌体であってもよい。菌体が死菌体である場合、その死菌体は、加熱死菌体、すなわち熱により死に至った菌体であることが好ましい。また、ここにいう「組成物」には、医薬品,サプリメントおよび食品添加剤等の製剤、飲食品(動植物そのものを除く。)ならびに飲食品組成物(加工された飲食品を含む。)等の動物(ヒトを含む)が摂取し得る物が含まれる。
【0008】
本願発明者らの鋭意検討の結果、本発明の第1局面に係る菌体がIL-23の産生を促進することができることが明らかとされた。すなわち、この菌体は、良好にIL-23の産生を促進することができる。
【0009】
ところで、IL-23は、例えば、ILC3に作用してIL-22の産生を誘導する。IL-22が小腸上皮細胞に認識されると、Reg3ファミリータンパク質等の抗菌ペプチドの発現が誘導される。そして、この抗菌ペプチドにより外来の菌等の微生物が殺傷されて、微生物感染の拡大や過剰な炎症反応を抑制することができる。なお、この効果は、一例に過ぎず、IL-23が他の物質の産生を誘導して他の効果が発現されることも十分に想定され得る。
【0010】
また、この菌体は無味である。このため、IL-23産生促進用組成物を調製するに際して、味を変える、カプセル化する等の煩雑な手間を省くことができる。もちろん、他の観点からIL-23産生促進用組成物の味を変えてもよいし、IL-23産生促進用組成物をカプセル化してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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