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公開番号
2024110958
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-16
出願番号
2024015234
出願日
2024-02-02
発明の名称
焼成体からなる布帛、膜蒸留用膜、淡水の製造方法、及び、布帛の製造方法
出願人
国立大学法人信州大学
,
株式会社中津山熱処理
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
B01D
71/10 20060101AFI20240808BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】疎水性に優れ、タンパク質存在下でも物質透過性能に優れる新規な材料を提供する。
【解決手段】レーヨン系繊維の焼成体からなる布帛であって、140~160°の水接触角と、30~50%の多孔度とを有する、布帛。布帛は200~500μmの厚さを有することが好ましく、レーヨン系繊維が竹を原料としたものであることが好ましい。0秒の水接触角A
0
と120秒後の水接触角A
120
を求めたときに、変化率〔(A
0
-A
120
)/A
0
(%)〕が5%以下であることも好ましい。当該布帛は、太さが40~100番手のレーヨン系単糸を複数本撚った糸を撚糸とし、当該撚糸を用いて織物地を製造し、該織物地を真空下250~500℃で焼成する、レーヨン系繊維の焼成体からなる布帛の製造方法にて好適に製造されるものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
レーヨン系繊維の焼成体からなる布帛であって、
140~160°の水接触角と、30~50%の多孔度とを有する、布帛。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
200~500μmの厚さを有する請求項1に記載の布帛。
【請求項3】
レーヨン系繊維が竹を原料としたものである、請求項1又は2に記載の布帛。
【請求項4】
0秒での水接触角A
0
と120秒後の水接触角A
120
を求めたときに、水接触角の変化率〔(A
0
-A
120
)/A
0
(%)〕が5%以下である、請求項1又は2に記載の布帛。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の布帛からなる膜蒸留用膜。
【請求項6】
請求項5に記載の膜を膜蒸留法に供することにより海水を淡水化する、淡水の製造方法。
【請求項7】
太さが40~100番手のレーヨン系単糸を複数本撚った糸を撚糸とし、当該撚糸を用いて織物地を製造し、該織物地を真空下250~500℃で焼成する、レーヨン系繊維の焼成体からなる布帛の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーヨン系繊維の焼成体からなる布帛、それを用いた膜蒸留用膜、淡水の製造方法、及び、当該布帛の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、レーヨン系繊維等の繊維の焼成体からなる布帛は、導電特性、耐熱性、臭気吸着性等の種々の用途に用いられている(例えば特許文献1及び2)。
【0003】
一方、膜蒸留(membrane distillation、以下「MD」とも記載する場合がある。)は膜を介した両側の温度差に基づく蒸気圧差を駆動力に水蒸気が膜内部を拡散し脱塩を行うプロセスである。MDは海水淡水化や揮発性有機化合物の除去などに利用される。一般の蒸留では、海水を100℃まで沸騰させる必要があるが、MDは蒸気圧差を駆動力にするため60~70℃で脱塩が可能となる低温駆動プロセスである。その所要エネルギーの少なさや大規模施設が不要である点などから、近年注目を集めている。
【0004】
MDには疎水性多孔質膜が利用される。疎水性多孔質膜を利用する利点として、疎水性であれば供給液が膜内部に侵入するのを抑制し、高い除去率が達成できる点と、多孔質であれば蒸気の透過が促進され、より高い透過流束が達成できる点にある。MDに利用される疎水性多孔質膜にはフッ素系ポリマーであるポリフッ化ビニリデン(PVDF)膜などが知られている。
膜プロセスでは、膜のファウリングが大きな課題となる。処理水中に微生物や汚濁物質などのタンパク質が存在すると、これらは疎水性多孔質膜に付着し、膜の目詰まりなどを引き起こす。タンパク質によるファウリングは膜表面特性の変化や膜細孔構造の変化、膜の濡れを引き起こし、膜寿命の低下などの原因となる。特許文献3では、PVDF等のフッ素樹脂膜にカーボンナノチューブを組み合わせることでタンパク質によるファウリングに対する耐性を向上させたとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-119993号公報
特開2008-169495号公報
特開2022-502248号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、PVDF等のフッ素樹脂膜は、使用時や焼却処分時にフッ素ガス発生の恐れがあり人体への健康被害が危惧されている。カーボンナノチューブにも、同様に発がん性が指摘されており、またフッ素樹脂膜やカーボンナノチューブはコストも高い。これらのことから、特許文献3の技術は大量の水処理には不適である。
【0007】
従って、本発明は、疎水性に優れ、タンパク質存在下でも物質透過性能に優れる新規な材料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明はレーヨン系繊維の焼成体からなる布帛であって、140~160°の水接触角を有する、布帛を提供するものである。
【0009】
また本発明は、上記布帛からなる膜蒸留用膜を提供するものである。
【0010】
また本発明は、上記の膜を膜蒸留法に供することにより海水を淡水化する、淡水の製造方法を提供するものである。
(【0011】以降は省略されています)
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