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公開番号
2024107098
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-08
出願番号
2024090890,2021121244
出願日
2024-06-04,2016-07-20
発明の名称
鳥類の作出方法および卵の製造方法
出願人
国立大学法人広島大学
,
キユーピー株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A01K
67/0276 20240101AFI20240801BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】卵のアレルゲン性を十分に低減することができる鳥類の作出方法およびアレルゲン性が十分に低減された卵の製造方法を提供する。
【解決手段】鳥類の作出方法は、鳥類の多能性および生殖細胞分化能を有する細胞のオボムコイド遺伝子座を、transcription activator-like effector nucleaseで切断し、改変する改変ステップと、オボムコイド遺伝子座を改変した細胞を、鳥類の胚に移植する移植ステップと、を含む。transcription activator-like effector nucleaseは、第1のヌクレアーゼおよび第2のヌクレアーゼであって、改変ステップでは、第1のヌクレアーゼを発現するベクターおよび第2のヌクレアーゼを発現するベクターが1つのベクターにされたoneベクターを細胞に導入する。
【選択図】図13
特許請求の範囲
【請求項1】
鳥類の多能性および生殖細胞分化能を有する細胞のオボムコイド遺伝子座を、transcription activator-like effector nucleaseで切断し、改変する改変ステップと、
オボムコイド遺伝子座を改変した前記細胞を、鳥類の胚に移植する移植ステップと、
を含み、
前記transcription activator-like effector nucleaseは、
第1のヌクレアーゼおよび第2のヌクレアーゼであって、
前記改変ステップでは、
前記第1のヌクレアーゼを発現するベクターおよび前記第2のヌクレアーゼを発現するベクターが1つのベクターにされたoneベクターを前記細胞に導入する、
鳥類の作出方法。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記改変ステップでは、前記細胞のオボムコイド遺伝子座のシグナル配列を切断する、
請求項1に記載の鳥類の作出方法。
【請求項3】
前記移植ステップでは、
前記オボムコイド遺伝子座のシグナル配列に変異を含む前記細胞を、前記胚に移植する、
請求項1または2に記載の鳥類の作出方法。
【請求項4】
前記移植ステップでは、
前記オボムコイド遺伝子座の5’末端から数えて3番目のエクソンに終止コドンを含む前記細胞を、前記胚に移植する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の鳥類の作出方法。
【請求項5】
前記第1のヌクレアーゼは、
配列番号4に示されるアミノ酸配列からなり、
前記第2のヌクレアーゼは、
配列番号5に示されるアミノ酸配列からなる、
請求項1から4のいずれか一項に記載の鳥類の作出方法。
【請求項6】
前記移植ステップにおいて前記細胞を移植された胚を含む卵を孵化させてキメラ個体を作出する孵化ステップと、
前記キメラ個体を交配することで、改変された前記オボムコイド遺伝子座をホモ接合で有するゲノムを有する鳥類を作出する作出ステップと、
をさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の鳥類の作出方法。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の鳥類の作出方法で作出された鳥類が産む卵を得ることを含む、
卵の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鳥類の作出方法および卵の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
鶏卵は、日本人の食物アレルギーの原因食物の第1位である。鶏卵中のいくつかのタンパク質が食物アレルギーを引き起こすアレルゲンとなる。鶏卵に含まれるアレルゲンとしては、オボムコイド、オボアルブミン、リゾチームおよびオボトランスフェリンなどが挙げられる。
【0003】
鶏卵を原因食物とする食物アレルギーを引き起こさないために、上述のアレルゲンを鶏卵から除去する試みがなされている。鶏卵からアレルゲンを除去するには、アレルゲンをコードする遺伝子が破壊されたニワトリを作出すればよい。
【0004】
非特許文献1には、オボアルブミン遺伝子をtranscription activator-like effector nuclease(TALEN)でノックアウトした遺伝子改変ニワトリが開示されている。当該遺伝子改変ニワトリによれば、オボアルブミンを含まない鶏卵が得られると考えられる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Park TS、外4名、「Targeted gene knockout in chickens mediated by TALENs.」、Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America、2014年、111(35)、12716-12721
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
オボアルブミンが含まれない鶏卵であっても、卵白には、オボムコイドが10%程度含まれている。オボムコイドは、鶏卵中で最もアレルゲン性が強いタンパク質である。オボムコイドは物理化学的に高い安定性を有するため、オボムコイドのアレルゲン性は加熱しても維持される。したがって、前記非特許文献1に開示された方法によって、鶏卵にオボアルブミンが含まれないようにしたり、あるいはオボアルブミンを加熱により失活させたりしても、鶏卵のアレルゲン性を十分に低減したとは言い難い。
【0007】
しかも、上記非特許文献1では、始原生殖細胞が用いられている。始原生殖細胞は発生過程に存在する個数がわずかであるため、始原生殖細胞を培養する技術が必要となる。これまでに複数の始原生殖細胞の培養方法が報告されているが、その報告はいくつかの研究機関に限られており、報告された手法に従って培養しても培養できないため、確実性が乏しいといった不都合がある。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、卵のアレルゲン性を十分に低減することができる鳥類の作出方法およびアレルゲン性が十分に低減された卵の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、従来の相同組換え法を用いて、ニワトリのオボムコイド遺伝子をノックアウトした。しかし、従来の相同組換え法では、細胞の培養に長期間を要し、細胞が損傷を受け、核型に異常が見られた。さらに、相同組換え法で得られたキメラニワトリ同士を交配してもオボムコイド遺伝子がノックアウトされたホモ接合のニワトリは得られなかった。当該キメラニワトリが産む卵には、レシピエントのゲノム由来のオボムコイドが含まれ、卵のアレルゲン性が十分には低減されていなかった。
【0010】
そこで、本発明者は鋭意研究を重ね、ゲノム編集技術を適用することで本発明を完成させた。すなわち、
本発明の第1の観点に係る鳥類の作出方法は、
鳥類の多能性および生殖細胞分化能を有する細胞のオボムコイド遺伝子座を、transcription activator-like effector nucleaseで切断し、改変する改変ステップと、
オボムコイド遺伝子座を改変した前記細胞を、鳥類の胚に移植する移植ステップと、
を含み、
前記transcription activator-like effector nucleaseは、
第1のヌクレアーゼおよび第2のヌクレアーゼであって、
前記改変ステップでは、
前記第1のヌクレアーゼを発現するベクターおよび前記第2のヌクレアーゼを発現するベクターが1つのベクターにされたoneベクターを前記細胞に導入する。
(【0011】以降は省略されています)
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