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公開番号2024105055
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-06
出願番号2023009589
出願日2023-01-25
発明の名称外輪回転形転がり軸受及び圧延機
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類F16C 33/80 20060101AFI20240730BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】省スペースでシール構造を構成することができ、負荷容量を確保することが可能な外輪回転形転がり軸受及び圧延機を提供する。
【解決手段】外輪14の軸方向両側面には、外側つば部14cの内周面14c1から径方向外側に向けて切欠かれた環状凹部14eが形成され、よって、外輪14の軸方向両端部は、環状凹部14eと外側つば部14cの内周面14c1によって段付き形状に形成される。つば輪20は、環状凹部14e内に延在するリング部22を備え、環状凹部14e及び外側つば部14cの内周面14c1との間でラビリンス構造を構成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内周面に外輪軌道面と、該外輪軌道面の軸方向外側に、前記外輪軌道面よりも径方向内側に延出する1対の外側つば部と、を有する外輪と、
外周面に内輪軌道面を有する内輪と、
前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動自在に配置された複数の転動体と、
前記外輪の外側つば部の内周面とそれぞれ径方向で対向し、前記内輪の軸方向両側に配置された1対のつば輪と、
を備え、外輪回転で使用される外輪回転形転がり軸受であって、
前記外輪の軸方向両側面には、前記外側つば部の内周面から径方向外側に向けて切欠かれた環状凹部が形成され、よって、前記外輪の軸方向両端部は、前記環状凹部と前記外側つば部の内周面によって段付き形状に形成され、
前記つば輪は、前記環状凹部内に延在するリング部を備え、前記環状凹部及び前記外側つば部の内周面との間でラビリンス構造を構成し、
前記リング部は、前記内輪の軸方向両側に配置されるつば輪本体に外嵌する円盤状部材によって構成されるか、または、前記つば輪に一体に形成される、
ことを特徴とする外輪回転形転がり軸受。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
内周面に外輪軌道面と、該外輪軌道面の軸方向外側に、前記外輪軌道面よりも径方向内側に延出する1対の外側つば部と、を有する外輪と、
外周面に内輪軌道面を有する内輪と、
前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動自在に配置された複数の転動体と、
前記外輪の外側つば部の内周面とそれぞれ径方向で対向し、前記内輪の両側方に配置された1対のつば輪と、
を備え、外輪回転で使用される外輪回転形転がり軸受であって、
前記外輪の外側つば部の内周面は、軸方向外側に向かって拡径するテーパ形状を有し、
前記つば輪の外周面は、軸方向外側に向かって拡径し、前記外側つば部のテーパ形状の内周面との間で第1のラビリンスシールを形成する第1のテーパ面、を有する、
ことを特徴とする外輪回転形転がり軸受。
【請求項3】
前記つば輪の外周面に形成された第1のテーパ面は、前記外輪の外側つば部のテーパ形状の内周面と平行である、
請求項2に記載の外輪回転形転がり軸受。
【請求項4】
前記つば輪の外周面は、軸方向外側に設けられた前記第1のテーパ面と、該第1のテーパ面より軸方向内側に設けられる水滴溜まりと、前記水滴溜まりよりも軸方向内側で、前記外側つば部の内周面との間で第2のラビリンスシールを形成するシール面と、有する、請求項2に記載の外輪回転形転がり軸受。
【請求項5】
前記水滴溜まりは、前記第1のテーパ面を有するリング部と、軸方向内側に向かって拡径する第2のテーパ面とによって形成される、
請求項4に記載の外輪回転形転がり軸受。
【請求項6】
前記シール面は、円筒面である、
請求項4に記載の外輪回転形転がり軸受。
【請求項7】
前記水滴溜まりの径方向内側部には、軸方向外側に向けて軸方向に貫通する、又は、円周方向の一部に径方向外側に向けて切り欠かれた水抜き用の通路が形成される、
請求項4に記載の外輪回転形転がり軸受。
【請求項8】
前記つば輪は、単一部材によって一体に形成されている、
請求項2に記載の外輪回転形転がり軸受。
【請求項9】
前記つば輪は、前記第2のテーパ面を有するつば輪本体と、前記つば輪本体の軸方向外側に設けられ、前記第1のテーパ面を有する円盤状部材と、を有する、
請求項4に記載の外輪回転形転がり軸受。
【請求項10】
前記つば輪は、前記第2のテーパ面を有するつば輪本体と、前記つば輪本体に外嵌し、前記第1のテーパ面を有する円盤状部材と、を有する、
請求項4に記載の外輪回転形転がり軸受。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、外輪が回転し内輪が軸と共に回転を行わない外輪回転形転がり軸受、及び圧延機に関し、より詳細には、鉄鋼材製作のための圧延設備である多段式圧延機のバックアップロールに使用される外輪回転形転がり軸受及び圧延機に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、鉄鋼材による板材を製造する圧延機は、圧延時に鉄鋼材を圧迫挟持して圧延するワークロールと、該ワークロールの軸方向の撓みを防止して均一な厚みの板材を得るため、ワークロールの外周面を転動自在に支える一または複数段の中間ロールと、該中間ロールをその外側で支えてワークロールの撓みを防止するバックアップロールからなる多段式の圧延機が多く用いられる。
【0003】
多段式圧延機は、主に電磁鋼板やステンレス鋼板など、硬く延びにくい鋼材を圧延するため、圧延するワークロールに過大な圧延力がかかり、ワークロールに掛かる過大な圧延力をサポートするため、複数のバックアップロールを必要とする。
【0004】
バックアップロールを構成する軸受の外輪外周面は、定期的にリグラインドされるため、該軸受は圧延機から取り外される。そして、該軸受を圧延機から取り外した際には、軸受の分解・洗浄も同時に行われる。その後、軸受が組み立てられ、圧延機のチャックに取り付けられる。
【0005】
外輪回転形転がり軸受には、外部からの異物進入を防止するため及び軸受内部からの潤滑剤の漏出を防止するためにシール構造が設けられている。このため、軸受の洗浄の際には、シール構造も軌道輪からの取り外しと取り付けが必要となる。
特許文献1に記載の外輪回転形転がり軸受では、芯金にゴム等の弾性部材が被覆されたシール部材が止め輪を用いて内輪部材と外輪部材の両方に取り付けられ、シール部材の容易な着脱と、シール部材同士の共回りを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-161335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、特許文献1に記載の外輪回転形転がり軸受のシール構造では、部品点数が多く、また、シール部材及び止め輪を配置するための軸受軸方向のスペースが必要となる。このため、該スペースを確保すると、場合によって、ころの長さが短くなり、軸受負荷荷重が減少するという課題が生じる可能性がある。
【0008】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、省スペースでシール構造を構成することができ、負荷容量を確保することが可能な外輪回転形転がり軸受及び圧延機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するために、本発明は下記の構成によって達成される。
(1) 内周面に外輪軌道面と、該外輪軌道面の軸方向外側に、前記外輪軌道面よりも径方向内側に延出する1対の外側つば部と、を有する外輪と、
外周面に内輪軌道面を有する内輪と、
前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動自在に配置された複数の転動体と、
前記外輪の外側つば部の内周面とそれぞれ径方向で対向し、前記内輪の軸方向両側に配置された1対のつば輪と、
を備え、外輪回転で使用される外輪回転形転がり軸受であって、
前記外輪の軸方向両側面には、前記外側つば部の内周面から径方向外側に向けて切欠かれた環状凹部が形成され、よって、前記外輪の軸方向両端部は、前記環状凹部と前記外側つば部の内周面によって段付き形状に形成され、
前記つば輪は、前記環状凹部内に延在するリング部を備え、前記環状凹部及び前記外側つば部の内周面との間でラビリンス構造を構成し、
前記リング部は、前記内輪の軸方向両側に配置されるつば輪本体に外嵌する円盤状部材によって構成されるか、または、前記つば輪に一体に形成される、
ことを特徴とする外輪回転形転がり軸受。
(2) 内周面に外輪軌道面と、該外輪軌道面の軸方向外側に、前記外輪軌道面よりも径方向内側に延出する1対の外側つば部と、を有する外輪と、
外周面に内輪軌道面を有する内輪と、
前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動自在に配置された複数の転動体と、
前記外輪の外側つば部の内周面とそれぞれ径方向で対向し、前記内輪の両側方に配置された1対のつば輪と、
を備え、外輪回転で使用される外輪回転形転がり軸受であって、
前記外輪の外側つば部の内周面は、軸方向外側に向かって拡径するテーパ形状を有し、
前記つば輪の外周面は、軸方向外側に向かって拡径し、前記外側つば部のテーパ形状の内周面との間で第1のラビリンスシールを形成する第1のテーパ面、を有する、
ことを特徴とする外輪回転形転がり軸受。
(3) (1)または(2)に記載の外輪回転形転がり軸受を有するバックアップロールを備えることを特徴とする圧延機。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る外輪回転形転がり軸受及び圧延機によれば、省スペースでシール構造を構成することができ、負荷容量を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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