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公開番号2024104497
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-05
出願番号2023008729
出願日2023-01-24
発明の名称茸類栽培施設
出願人個人
代理人弁理士法人藤本パートナーズ
主分類A01G 18/62 20180101AFI20240729BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】冷房装置の稼働によるランニングコストを大幅に削減し、環境への負担を軽減できる茸類栽培施設を提供する。
【解決手段】茸類を栽培する栽培室2aを有する茸類栽培施設1は、栽培室2a内の上方に滞留する空気を、栽培室2aの室外へ排出する空気排出部4と、栽培室の室外の空気を空気供給駆動機構の駆動により吸引し、栽培室2a内へ供給する空気供給部5を備え、空気排出部4は、栽培室2aの空気を吸引して室外へ送る空気排出駆動機構4aを備え、空気供給部5は、一部が冷却タンク5c内に配設され、室外から供給する空気を冷却して室内へ供給する冷却配管5bと、栽培室2aの室外の空気を吸引して冷却配管5bに送る空気供給駆動機構5aを備え、排出駆動機構及び空気供給駆動機構の駆動を制御する制御装置8が、栽培室2a内の温度が基準温度以上であるときに、空気供給駆動機構を駆動制御する。
【選択図】 図3

特許請求の範囲【請求項1】
茸類を栽培するための栽培室を有する茸類栽培施設であって、
前記栽培室内の上方に滞留する空気を、前記栽培室の室外へ排出する空気排出部と、
前記栽培室の室外の空気を、空気供給駆動機構の駆動により吸引し、前記栽培室の室内へ供給する空気供給部とを備え、
前記空気排出部は、駆動により前記栽培室の室内の空気を吸引して室外へと送り出す空気排出駆動機構を備え、
前記空気供給部は、
冷媒が収容された冷却タンクと、管路の一部が前記冷却タンク内に配設されて、前記栽培室の室外から供給する空気を冷却して室内へと供給する冷却配管と、駆動により前記栽培室の室外の空気を吸引して前記冷却配管に送り込む空気供給駆動機構とを備え、
前記茸類栽培施設は、さらに、前記排出駆動機構及び前記空気供給駆動機構の駆動を制御する制御装置と、前記栽培室の室内の栽培環境に関する情報を検出する検出手段とを備え、
前記制御装置は、前記検出手段の検出情報を取得し、前記栽培室内の温度が予め設定された基準温度以上であることを条件として、前記空気供給駆動機構を駆動制御するよう構成されたことを特徴とする茸類栽培施設。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記栽培室内を冷却する冷房装置を備え、
前記冷房装置は、前記栽培室内に霧状の水を噴霧する噴霧装置を備え、
前記冷却タンクは、前記噴霧装置により噴霧される水を、前記冷媒として収容するととともに、前記噴霧装置に供給可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の茸類栽培施設。
【請求項3】
前記栽培室は、内側遮光フィルムと、その上方に位置する外側遮光フィルムとを天井部に備え、前記内側遮光フィルムと前記外側遮光フィルムとの間に、空気を含む断熱層が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の茸類栽培施設。
【請求項4】
駆動により前記栽培室内の空気を換気する換気扇をさらに備え、
前記検出手段は、二酸化炭素濃度を検出する二酸化炭素センサを備え、
前記制御装置は、前記換気扇の駆動を制御可能に構成され、
前記二酸化炭素センサにより検出された二酸化炭素濃度が所定の基準値以上である場合、前記換気扇を駆動制御し、前記栽培室内の空気を換気するよう構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の茸類栽培施設。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、茸類を通年で栽培するための茸類栽培施設に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、椎茸などの茸類を、ビニルハウス等の屋内施設で栽培することが行われている。しかしながら、施設内の温度は上昇し易いため、特に、夏場に茸類を栽培するときは温度調節が肝要となる。
【0003】
そこで、例えば、特許文献1には、ヒートポンプ式の冷房装置を用いて施設内の温度を調節し、椎茸などの茸類を、夏場を含めて通年で栽培することができる茸類の栽培施設が開示されている。さらに、特許文献1に開示された栽培施設においては、側壁と天井部(上壁)に断熱材が設けられており、これにより、冷房装置の稼働を抑え、ランニングコストを低減できるよう構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実登3227357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、断熱材により栽培施設の断熱性能を高めても、断熱による施設内の温度調節には限界があるため、特に、夏場など、冷房装置の稼働によるランニングコストの負担は依然として無視できないほど大きな問題である。また、環境への負担も増加するものである。
そこで、本発明は、冷房装置の稼働によるランニングコストを大幅に削減し、環境への負担を軽減できる茸類栽培施設を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のかかる目的は、
茸類を栽培するための栽培室を有する茸類栽培施設であって、
前記栽培室内の上方に滞留する空気を、前記栽培室の室外へ排出する空気排出部と、
前記栽培室の室外の空気を、空気供給駆動機構の駆動により吸引し、前記栽培室の室内へ供給する空気供給部とを備え、
前記空気排出部は、駆動により前記栽培室の室内の空気を吸引して室外へと送り出す空気排出駆動機構を備え、
前記空気供給部は、
冷媒が収容された冷却タンクと、管路の一部が前記冷却タンク内に配設されて、前記栽培室の室外から供給する空気を冷却して室内へと供給する冷却配管と、駆動により前記栽培室の室外の空気を吸引して前記冷却配管に送り込む空気供給駆動機構とを備え、
前記茸類栽培施設は、さらに、前記排出駆動機構及び前記空気供給駆動機構の駆動を制御する制御装置と、前記栽培室の室内の栽培環境に関する情報を検出する検出手段とを備え、
前記制御装置は、前記検出手段の検出情報を取得し、前記栽培室内の温度が予め設定された基準温度以上であることを条件として、前記空気供給駆動機構を駆動制御するよう構成されたことを特徴とする茸類栽培施設によって達成される。
【0007】
本発明によれば、栽培室内の暖められた空気を、空気排出部を用いて外部に排出できるとともに、管路の一部が冷却タンク内に配設された冷却配管内を移送される間に冷却された外部の空気を、空気供給駆動機構を用いて栽培室に送ることができるから、栽培室内の温度を下げることができ、冷房装置の稼働によるランニングコストを大幅に削減できる。
【0008】
さらに、本発明によれば、空気排出部及び空気供給部を用いて栽培室内の温度を下げることができるから、冷房能力の比較的低い安価な冷房装置を用いることができ、ランニングコストに加えて設備コストも抑えることができる。加えて、環境への負荷も低減できる。
【0009】
本発明の好ましい実施形態においては、
前記栽培室内を冷却する冷房装置を備え、
前記冷房装置は、前記栽培室内に霧状の水を噴霧する噴霧装置を備え、
前記冷却タンクは、前記噴霧装置により噴霧される水を、前記冷媒として収容するととともに、前記噴霧装置に供給可能に構成されたことを特徴とする。
【0010】
本発明のこの好ましい実施形態によれば、噴霧装置用のタンクが、栽培室に供給される空気を冷却する冷却タンクを兼ねているから、栽培室に供給する空気を冷却する冷却タンクを別途用意する必要がなく、省エネ効果を発揮できるとともに、設備コストを削減できる。
(【0011】以降は省略されています)

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