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公開番号2024103840
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-02
出願番号2023007761
出願日2023-01-23
発明の名称端子圧着装置、第三金型、及び、端子付き電線の製造方法
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 43/048 20060101AFI20240726BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電線に対して圧着端子を適正に圧着することができる端子圧着装置、第三金型、及び、端子付き電線の製造方法を提供する。
【解決手段】端子圧着装置100は、圧着端子20が支持される支持面101aを有する第一金型101と、第一金型との間に圧着端子の芯線圧着部21を挟み込んで、電線10の末端部において被覆部11aから露出する芯線10aに対して芯線圧着部を圧着させる第二金型102と、第一金型との間に圧着端子の被覆圧着部22を挟み込んで被覆部に対して被覆圧着部22を圧着させる第三金型103と、を備え、第三金型は、第一金型に向けて下降することによって被覆部に対して被覆圧着部を加締める被覆加締面103aを有し、被覆加締面は、被覆部の延在方向に対して傾斜しており、第二金型に近づくにつれて、被覆加締面と支持面との間の間隔が狭くなっている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
圧着端子が支持される支持面を有する第一金型と、
前記第一金型との間に前記圧着端子の芯線圧着部を挟み込んで、電線の末端部において被覆部から露出する芯線に対して前記芯線圧着部を圧着させる第二金型と、
前記第一金型との間に前記圧着端子の被覆圧着部を挟み込んで前記被覆部に対して前記被覆圧着部を圧着させる第三金型と、
を備え、
前記第三金型は、前記第一金型に向けて下降することによって前記被覆部に対して前記被覆圧着部を加締める被覆加締面を有し、
前記被覆加締面は、前記被覆部の延在方向に対して傾斜しており、前記第二金型に近づくにつれて、前記被覆加締面と前記支持面との間の間隔が狭くなっている
ことを特徴とする端子圧着装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記支持面において、前記芯線圧着部における前記被覆圧着部側の後端が支持される部分には、傾斜面が形成されており、前記支持面における前記被覆圧着部が支持される面に対して、前記支持面における前記芯線圧着部が支持される面は前記第二金型側に位置している
ことを特徴とする請求項1に記載の端子圧着装置。
【請求項3】
圧着端子が支持される支持面を有する第一金型と、前記第一金型との間に前記圧着端子の芯線圧着部を挟み込んで電線の末端部において被覆部から露出する芯線に対して前記芯線圧着部を圧着させる第二金型と共に端子圧着装置を構成して、前記第一金型との間に前記圧着端子の被覆圧着部を挟み込んで前記被覆部に対して前記被覆圧着部を圧着させる被覆加締面を備え、
前記被覆加締面は、前記第一金型に向けて下降することによって前記被覆部に対して前記被覆圧着部を加締め、
前記被覆加締面は、前記被覆部の延在方向に対して傾斜しており、前記第二金型に近づくにつれて、前記被覆加締面と前記支持面との間の間隔が狭くなっている
ことを特徴とする第三金型。
【請求項4】
圧着端子の底部を第一金型の支持面で支持する端子支持工程と、
前記第一金型に対して前記圧着端子の芯線圧着部を間に置いて対向配置した第二金型を前記第一金型に向けて下降させながら、前記第一金型及び前記第二金型の間で前記芯線圧着部を挟み込み、前記芯線圧着部の内方の空間部に入り込ませた電線の末端部の被覆部から露出している芯線に対して前記芯線圧着部を圧着させ、前記第一金型に対して前記圧着端子の被覆圧着部を間に置いて対向配置した第三金型を前記第一金型に向けて移動させながら、前記第一金型及び前記第三金型の間で前記被覆圧着部を挟み込み、前記被覆圧着部の内方の空間部に入り込ませた前記被覆部に対して前記被覆圧着部を圧着させる圧着工程と、を備え、
前記第三金型は、前記圧着工程において、前記支持面に向けて下降することによって前記被覆圧着部を前記被覆部に対して加締める被覆加締面を有し、
前記被覆加締面は、前記被覆部の延在方向に対して傾斜しており、前記第二金型に近づくにつれて、前記被覆加締面と前記支持面との間の間隔が狭くなっている
ことを特徴とする端子付き電線の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、端子圧着装置、第三金型、及び、端子付き電線の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、端子圧着装置において、電線の芯線に対して圧着端子を圧着させる端子圧着装置がある。例えば、特許文献1には、芯線圧着部の底壁が載置される下金型と、芯線圧着部の底壁から突出する圧着片を底壁に載置された芯線露出部に上方から圧着する上金型とを備え、芯線圧着部の長さ方向となる上金型の押圧面の長さ方向の少なくとも一方の角部に、斜め上方に傾斜する上型傾斜面が設けられている一方、下金型の押圧面の上型傾斜面と対向する部位に、斜め下方に傾斜する下型傾斜面が設けられており、上型傾斜面と下型傾斜面が長さ方向で同じ位置から延び出している端子付電線の製造装置が開示されている。特許文献1によれば、芯線の断線と端子金具のベントアップをいずれも有利に抑制乃至は防止することができる、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5720527号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の端子付電線の製造装置において、圧着端子を電線の芯線に圧着させることについて、なお改良の余地がある。
【0005】
本発明の目的は、電線に対して圧着端子を適正に圧着することができる端子圧着装置、第三金型、及び、端子付き電線の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の端子圧着装置は、圧着端子が支持される支持面を有する第一金型と、前記第一金型との間に前記圧着端子の芯線圧着部を挟み込んで、電線の末端部において被覆部から露出する芯線に対して前記芯線圧着部を圧着させる第二金型と、前記第一金型との間に前記圧着端子の被覆圧着部を挟み込んで前記被覆部に対して前記被覆圧着部を圧着させる第三金型と、を備え、前記第三金型は、前記第一金型に向けて下降することによって前記被覆部に対して前記被覆圧着部を加締める被覆加締面を有し、前記被覆加締面は、前記被覆部の延在方向に対して傾斜しており、前記第二金型に近づくにつれて、前記被覆加締面と前記支持面との間の間隔が狭くなっていることを特徴とする。
【0007】
本発明の第三金型は、圧着端子が支持される支持面を有する第一金型と、前記第一金型との間に前記圧着端子の芯線圧着部を挟み込んで電線の末端部において被覆部から露出する芯線に対して前記芯線圧着部を圧着させる第二金型と共に端子圧着装置を構成して、前記第一金型との間に前記圧着端子の被覆圧着部を挟み込んで前記被覆部に対して前記被覆圧着部を圧着させる被覆加締面を備え、前記被覆加締面は、前記第一金型に向けて下降することによって前記被覆部に対して前記被覆圧着部を加締め、前記被覆加締面は、前記被覆部の延在方向に対して傾斜しており、前記第二金型に近づくにつれて、前記被覆加締面と前記支持面との間の間隔が狭くなっていることを特徴とする。
【0008】
本発明の端子付き電線の製造方法は、圧着端子の底部を第一金型の支持面で支持する端子支持工程と、前記第一金型に対して前記圧着端子の芯線圧着部を間に置いて対向配置した第二金型を前記第一金型に向けて下降させながら、前記第一金型及び前記第二金型の間で前記芯線圧着部を挟み込み、前記芯線圧着部の内方の空間部に入り込ませた電線の末端部の被覆部から露出している芯線に対して前記芯線圧着部を圧着させ、前記第一金型に対して前記圧着端子の被覆圧着部を間に置いて対向配置した第三金型を前記第一金型に向けて移動させながら、前記第一金型及び前記第三金型の間で前記被覆圧着部を挟み込み、前記被覆圧着部の内方の空間部に入り込ませた前記被覆部に対して前記被覆圧着部を圧着させる圧着工程と、を備え、前記第三金型は、前記圧着工程において、前記支持面に向けて下降することによって前記被覆圧着部を前記被覆部に対して加締める被覆加締面を有し、前記被覆加締面は、前記被覆部の延在方向に対して傾斜しており、前記第二金型に近づくにつれて、前記被覆加締面と前記支持面との間の間隔が狭くなっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る端子圧着装置、第三金型、及び、端子付き電線の製造方法は、電線に対して圧着端子を適正に圧着することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態に係る端子圧着装置を示す斜視図である。
図2は、実施形態に係る端子圧着装置を示す正面図である。
図3は、実施形態に係る端子圧着装置を示す部分拡大図である。
図4は、図3のA-A線における断面図である。
図5は、実施形態の端子圧着装置による圧着端子の圧着を示す模式図である。
図6は、実施形態の端子圧着装置による圧着端子の圧着を示す模式図である。
図7は、参考例の端子圧着装置による圧着端子の圧着を示す模式図である。
図8は、参考例の端子圧着装置による圧着端子の圧着を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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