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公開番号2024133785
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023043749
出願日2023-03-20
発明の名称プロテクタおよびワイヤハーネス
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H02G 11/00 20060101AFI20240926BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】異物の侵入を抑制することができるプロテクタおよびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【解決手段】プロテクタ1において、回転部3は、延在方向Xの一端が開放される筒部30と、筒部30の延在方向Xの他端を閉じると共に上下方向Zから見た場合に円弧状に形成される端壁部33と、筒部30から下方に突出した軸部34と、を有し、ベース部2は、軸部34を回転中心Ax1回りに回転可能に支持すると共に、延在方向Xに沿ってスライドドア110の全閉状態に対応する第1位置P1とスライドドア110の全開状態に対応する第2位置P2との間でスライド可能に支持する長穴24aが形成された第1軸受部24を有し、端壁部33は、軸部34が第1位置P1に位置された状態において、円弧状に形成された当該端壁部33の円弧中心Ax2が軸部34の回転中心Ax1に対して第2位置P2側に位置するように偏心して設けられる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
車両のスライドドアに固定されるベース部と、
前記ベース部に対して前記車両の上下方向に沿って延びる回転中心回りに回転可能に支持され、かつ前記車両のボディから前記スライドドアに渡って配索される配索材が挿通される回転部と、
を備え、
前記回転部は、前記上下方向と交差する延在方向に沿って延在すると共に当該延在方向の一端が開放され前記配索材が挿通される筒部と、前記筒部の前記延在方向の他端を閉じると共に前記上下方向から見た場合に円弧状に形成される端壁部と、前記筒部から前記上下方向に沿って下方に突出した軸部と、を有し、
前記ベース部は、前記軸部を前記回転中心回りに回転可能に支持すると共に、前記延在方向に沿って前記スライドドアの全閉状態に対応する第1位置と前記スライドドアの全開状態に対応する第2位置との間でスライド可能に支持する長穴が形成された第1軸受部を有し、
前記端壁部は、前記軸部が前記第1位置に位置された状態において、前記円弧状に形成された当該端壁部の円弧中心が前記軸部の前記回転中心に対して前記第2位置側に位置するように偏心して設けられる、
プロテクタ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記軸部が前記第1位置に位置された状態において、前記端壁部が前記第1軸受部の前記長穴を閉塞している、
請求項1に記載のプロテクタ。
【請求項3】
前記筒部は、前記上下方向において互いに嵌合する半筒状の第1部品および半筒状の第2部品を有し、
前記第1部品には、前記端壁部の一部を構成する第1端壁部が設けられ、
前記第2部品には、前記端壁部の一部を構成し前記第1端壁部と前記上下方向に並んで位置される第2端壁部が設けられる、
請求項1または2に記載のプロテクタ。
【請求項4】
前記回転部は、前記筒部から前記上下方向に沿って上方に突出すると共に、前記筒部の内部空間と連通して前記配索材が挿通される円筒部を有し、
前記ベース部は、前記円筒部を前記回転中心回りに回転可能に支持すると共に、前記延在方向に沿ってスライド可能に支持する長穴が形成された第2軸受部を有する、
請求項1または2に記載のプロテクタ。
【請求項5】
導電性を有する配索材と、
前記配索材を保護するプロテクタと、を備え、
前記プロテクタは、
車両のスライドドアに固定されるベース部と、
前記ベース部に対して前記車両の上下方向に沿って延びる回転中心回りに回転可能に支持され、かつ前記車両のボディから前記スライドドアに渡って配索される前記配索材が挿通される回転部と、
を備え、
前記回転部は、前記上下方向と交差する延在方向に沿って延在すると共に当該延在方向の一端が開放され前記配索材が挿通される筒部と、前記筒部の前記延在方向の他端を閉じると共に前記上下方向から見た場合に円弧状に形成される端壁部と、前記筒部から前記上下方向に沿って下方に突出した軸部と、を有し、
前記ベース部は、前記軸部を前記回転中心回りに回転可能に支持すると共に、前記延在方向に沿って前記スライドドアの全閉状態に対応する第1位置と前記スライドドアの全開状態に対応する第2位置との間でスライド可能に支持する長穴が形成された第1軸受部を有し、
前記端壁部は、前記軸部が前記第1位置に位置された状態において、前記円弧状に形成された当該端壁部の円弧中心が前記軸部の前記回転中心に対して前記第2位置側に位置するように偏心して設けられる、
ワイヤハーネス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プロテクタおよびワイヤハーネスに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来のワイヤハーネスのプロテクタに関する技術として、例えば、特許文献1には、車両のスライドドアに固定されるベース部と、ベース部に対して車両の上下方向に沿って延びる回転中心回りに回転可能に支持され、かつ車両のボディからスライドドアに渡って配索される配索材が挿通される回転部と、を備えたプロテクタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-102950号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この種のプロテクタでは、例えば、ベース部には、回転部を車両の上下方向に沿って延びる回転中心回りに回転可能に支持すると共に、上下方向と交差する延在方向に沿ってスライド可能に支持する長穴が形成された軸受部が設けられる場合がある。この場合、例えば、軸受部の長穴が回転部によって覆われずに露出してしまい、当該軸受部の長穴内に異物等が侵入してしまう虞があった。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、異物の侵入を抑制することができるプロテクタおよびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るプロテクタは、車両のスライドドアに固定されるベース部と、前記ベース部に対して前記車両の上下方向に沿って延びる回転中心回りに回転可能に支持され、かつ前記車両のボディから前記スライドドアに渡って配索される配索材が挿通される回転部と、を備え、前記回転部は、前記上下方向と交差する延在方向に沿って延在すると共に当該延在方向の一端が開放され前記配索材が挿通される筒部と、前記筒部の前記延在方向の他端を閉じると共に前記上下方向から見た場合に円弧状に形成される端壁部と、前記筒部から前記上下方向に沿って下方に突出した軸部と、を有し、前記ベース部は、前記軸部を前記回転中心回りに回転可能に支持すると共に、前記延在方向に沿って前記スライドドアの全閉状態に対応する第1位置と前記スライドドアの全開状態に対応する第2位置との間でスライド可能に支持する長穴が形成された第1軸受部を有し、前記端壁部は、前記軸部が前記第1位置に位置された状態において、前記円弧状に形成された当該端壁部の円弧中心が前記軸部の前記回転中心に対して前記第2位置側に位置するように偏心して設けられる。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るプロテクタおよびワイヤハーネスは、端壁部は、軸部が第1位置に位置された状態において、円弧状に形成された当該端壁部の円弧中心が軸部の回転中心に対して第2位置側に位置するように偏心して設けられる。この構成により、プロテクタおよびワイヤハーネスは、例えば、軸部の回転中心に対して偏心して設けられた端壁部および当該端壁部と接続される筒部の下壁によって第1軸受部の長穴を覆うことができ、ひいては軸部が第1位置に位置された状態で第1軸受部の長穴が回転部に対して露出してしまうことを抑制できる。この結果、プロテクタおよびワイヤハーネスは、第1軸受部の長穴内への異物の侵入を抑制することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るプロテクタが適用されるワイヤハーネスの例示的な正面図である。
図2は、実施形態に係るプロテクタが適用されるワイヤハーネスの例示的な側面図である。
図3は、実施形態に係るプロテクタが適用されるワイヤハーネスの例示的な斜視図である。
図4は、実施形態に係るプロテクタの例示的な分解斜視図であって、回転部がベース部に対してスライドドアの全閉状態に対応する第1位置に位置された状態の図である。
図5は、図4のプロテクタにおける回転部の例示的な断面図である。
図6は、実施形態に係るプロテクタの例示的な分解斜視図であって、回転部がベース部に対してスライドドアの全開状態に対応する第2位置に位置された状態の図である。
図7は、実施形態に係るプロテクタのスライドドアの開閉に伴う動作を説明する例示的な説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、下記実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
【0010】
[実施形態]
図1は、実施形態に係るプロテクタ1が適用されるワイヤハーネスWHの正面図であり、図2は、ワイヤハーネスWHの側面図である。図1、2に示される本実施形態のプロテクタ1は、車両100に配索されるワイヤハーネスWHに組み込まれるものである。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両100に搭載される各機器間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる配索材Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で配索材Wを各機器に接続するようにしたものである。本実施形態のワイヤハーネスWHは、導電性を有する配索材Wと、配索材Wを保護するプロテクタ1と、を備えている。なお、ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、コルゲートチューブや、グロメット、電気接続箱、固定具、コネクタなど種々の構成部品を含んで構成されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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