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公開番号2024103550
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2024083731,2021538461
出願日2024-05-23,2019-05-08
発明の名称重水素化天然分枝鎖アミノ酸を含む薬物を使用した磁気共鳴画像法による診断するための情報を提供する方法
出願人リミティッド ライアビリティー カンパニー“ソルヴェックス”(“ソルヴェックス”エルエルシー)
代理人個人,個人
主分類A61B 5/055 20060101AFI20240725BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明の目的は、MRI及び/またはMR分光法及び特定の薬剤の使用を伴う診断方法によって、疾患を診断するための効果的な新規診断薬を開発することである。
【解決手段】
本発明は、細胞による栄養素吸収レベルの局所的変化を伴う、腫瘍性疾患及び他の疾患磁気共鳴画像法のための手段に関する。本発明は、天然の分枝鎖アミノ酸の少なくとも1つの重水素化誘導体を含む診断薬、ならびにこの診断薬の使用に基づく診断方法である。本発明の方法は、対象の身体の標的領域内に診断薬が蓄積するのに十分な時間内に診断薬を投与した後、磁気共鳴画像法及び/または重水素磁気共鳴分光法を実施することを含む。提唱された方法では、細胞による栄養素吸収レベルの局所的変化を伴う、腫瘍性疾患及び他の疾患の非常に有益な診断を実施することが可能になる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
a)重水素磁気共鳴画像法及び/または重水素磁気共鳴分光法により、標的組織中の診断薬の蓄積を検出することによる、インビボでの腫瘍性疾患の診断のための、天然分枝鎖アミノ酸(BCAA)重水素化誘導体及び/または天然分枝鎖アミノ酸重水素化誘導体の薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物を含む診断薬であって、「重水素化誘導体」という用語は、少なくとも1つの位置に、その天然含有量を超える量で炭素に結合した重水素を含む化合物を意味する、診断薬が投与された腫瘍性疾患が疑われる対象において、前記診断薬の標的組織内への蓄積に十分な時間の後、磁気共鳴画像法及び/または重水素磁気共鳴分光法が実行され、それぞれ、断層像及び/またはNMRスペクトルを得るステップと;
b)前記診断薬の蓄積レベルを反映した重水素核の観測されたシグナル強度を、前記標的組織の典型的な値、及び/または同じ前記標的組織に対応する異常がない組織で観測されたシグナル強度、と比較するステップと、を含む、腫瘍性疾患を診断するための情報を提供する方法。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記腫瘍性疾患が癌腫瘍である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記腫瘍性疾患が固形腫瘍または腫瘍転移である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記腫瘍性疾患が乳癌である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
重水素核以外の核の磁気共鳴画像法、超音波検査、コンピュータ断層撮影、ラジオグラフィー、生検、腫瘍マーカーについての対象の生体物質の分析及び/または放射性核種イメージングから選択される、少なくとも1つの追加の診断のための情報を提供する方法をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
検査中の対象における重水素核のシグナル強度を、対応する組織または対応する器官において、健康な対象において観察される典型的なシグナル強度と比較することに基づいて、腫瘍性疾患の有無を診断するための情報を提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
追加の健康診断データによる、正常組織及び異常組織に対応する領域内の前記重水素シグナル強度の比較に基づいて、腫瘍性疾患の有無を診断するための情報を提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記診断薬が、複数の位置に重水素原子を含む天然分枝鎖アミノ酸の重水素化誘導体、または構造的に非等価な位置に重水素原子を含む天然の分岐鎖アミノ酸の重水素化誘導体の混合物を含み、構造的に非等価な位置にある重水素核のシグナルの前記強度の比較に基づいて、標的組織の細胞の代謝活性及び/または増殖のレベルをさらに評価するための情報を提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
検査中の対象の前記重水素断層像と、前記対象のプロチウム磁気共鳴画像法の結果として得られた前記画像との比較に基づいて、前記腫瘍性疾患の有無を診断するための情報を提供する、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記診断薬の蓄積が増加した領域の空間分布を使用して、腫瘍の構造についての情報を提供する、請求項2~4に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医学、すなわち磁気共鳴画像法のための手段に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
早期診断など、疾患の非侵襲的診断は、ヘルスケアにおける重要な優先分野である。疾患の診断のための有益な方法の1つは、磁気共鳴画像法(MRI)である。
【0003】
臨床診療で使用されるほとんどのタイプのMRIは、ヒトの身体の水に含まれる陽子(

H核)の磁気共鳴シグナルの記録に基づく。

H MRIは、高度な解剖学的詳細を提供する。同時に、臨床診療から、MRIが疾患の性質に関する明確なデータを常に提供するとは限らないことが知られている。特に、腫瘍学では、悪性腫瘍と生命を脅かさない良性の形成、炎症の病巣などを確実に区別することは依然として困難である[例えば、Baltzer,P.A.T.et al.Am.J.Roentenology,2010,194,1658-1663;Shahid,H.et al.Appl.Radiol.2016,45,7-13を参照のこと]。この点で、偽陽性の結果のリスクが高いため、腫瘍性疾患の早期診断も困難である。
【0004】

H MRIをより有益なものにする主な方法は、環境内の水プロトンの緩和時間を変更させる造影剤を使用することである[Topics in Current Chemistry,Contrast Agents I,Magnetic Resonance Imaging.Krause,W.(Ed.),Springer,2002]。ガドリニウム錯体である市販のOmniscan(登録商標)、Magnevist(登録商標)、ProHance(登録商標)及びClariscan(登録商標)、ならびに安定化磁性ナノ粒子の水性懸濁液であるFeridex(登録商標)及びResovist(登録商標)など、幅広い造影剤がMRI診断で使用されることが知られている。画像のコントラストを高めることに加えて、これらの物質では、灌流の評価が可能になる。
【0005】
造影剤を使用した

H MRIの代替手段は、他の核からのシグナルの登録であり、特に、同位体
31
P、
13
C、
19
F、
23
Naを使用する方法は、臨床試験の様々な段階にある。
【0006】
重水素(

H)は、水素の天然の非放射性同位体であり、生物学的対象中の含有量は、水素の総量の0.0156%である。
【0007】
米国特許第5042488号明細書は、in vivo(ラットの肝臓)でのD

O及び1-重水素グルコースの注入後に重水素シグナルを登録する可能性を示した。
【0008】
米国特許第20030211036(A1)号明細書は、常磁性造影剤との類推により、同位体標識化合物(例えば、D

O)を使用して、選択した組織切片の灌流を測定する方法を提唱した。
【0009】
米国特許出願公開第2010/0322865号明細書は、代謝率を推定するための代謝水前駆体の使用について記載している。1,2,3,4,5,6,6-重水素化グルコースは、HODの代謝前駆体の例として言及されている。記載された発明の枠組み内では、代謝水重水素及び脂肪酸の脂肪族鎖に関するNMRシグナルのみが記録され、重水素化グルコースのNMRシグナルは記録されていない。
【0010】
この研究[Washburn et al.,Nucl.Med.1978,19,77-83]から、ラセミ体の1-
14
C-バリン及び1-
11
C-バリンは、主に動物の膵臓内に蓄積することが知られている。同時に、疾患の非侵襲的診断のための同位体標識されたバリン誘導体の適用は、先行技術から知られていない。
(【0011】以降は省略されています)

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