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公開番号2024102457
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-31
出願番号2023006345
出願日2023-01-19
発明の名称段差対応キャスター装置
出願人株式会社ユーエイ
代理人個人,個人
主分類B60B 33/00 20060101AFI20240724BHJP(車両一般)
要約【課題】装置全体がコンパクトであり、かつ、各構成部材がスムーズで安定した作動であって、容易かつ迅速に、段差を乗り越えることができるキャスター装置を提供する。
【解決手段】主車輪2と副車輪4を具備し、左右一対の側壁部材には、第1ガイド溝G1 と第2ガイド溝G2 を有する。主車輪2が段差端面10に接触すると、副車輪4が段差上面11に当接する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
主車輪(2)と、該主車輪(2)が段差端面(10)に接触した際に段差上面(11)に当接する副車輪(4)とを、備えた段差対応キャスター装置に於て、
被取着部材(15)に取着されると共に左右一対の側壁部材(5A)(5A)を有するケーシング状保持本体(5)と、
上記主車輪(2)が下端に枢着された主車輪保持部材(18)と、
上記副車輪(4)が前端部(19A)に枢着された副車輪保持部材(19)と、
を具備し、
上記ケーシング状保持本体(5)には、側面視略水平状の第1ガイド溝(G
1
)が上端縁(5P)に沿って形成されると共に、側面視後方下傾状の第2ガイド溝(G
2
)が前端縁(5F)近傍に形成され、
上記主車輪保持部材(18)は、上記第1ガイド溝(G
1
)に沿って転動しつつガイドされる複数の第1誘導回転体(31)(31)を有し、上記第1ガイド溝(G
1
)に沿って前後方向に移動可能として、設けられ、
上記副車輪保持部材(19)は、上記主車輪(2)の枢支軸心(L
22
)廻りに上下揺動可能として枢着されると共に、上記第2ガイド溝(G
2
)に沿って転動しつつガイドされる第2誘導回転体(35)を有している
ことを特徴とする段差対応キャスター装置。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前方への走行中に上記主車輪(2)が段差端面(10)に当接した際に、該主車輪(2)と上記主車輪保持部材(18)と複数の上記第1誘導回転体(31)(31)の前方への移動が阻止されると共に、上記ケーシング状保持本体(5)の前方移動が継続することによって、
上記第1誘導回転体(31)(31)は上記第1ガイド溝(G
1
)の後方へ移動し、上記主車輪保持部材(18)と副車輪保持部材(19)が、ケーシング状保持本体(5)に対して相対的に後方移動して、
側面視後方下傾状の上記第2ガイド溝(G
2
)に沿って、上記第2誘導回転体(35)が相対的に後下方向(K)へ移動することによって、上記副車輪保持部材(19)の前端部(19A)が下方へ揺動し、上記副車輪(4)が上記段差上面(11)を蹴上げるように構成した請求項1記載の段差対応キャスター装置。
【請求項3】
上記主車輪保持部材(18)を上記第1ガイド溝(G
1
)に沿って、前方へ常時弾発付勢する弾発付勢部材(26)を付設した請求項1又は2記載の段差対応キャスター装置。
【請求項4】
上記第1ガイド溝(G
1
)の前端内面(38)には、該第1ガイド溝(G
1
)に沿って転動する複数の第1誘導回転体(31)(31)の内で最前端位置の回転体(31A)が、衝突する衝撃を緩和するための緩衝部材(30)として、圧縮コイルばね(30A)又は弾性ブロック体(30B)を配設した請求項1記載の段差対応キャスター装置。
【請求項5】
上記第1誘導回転体(31)と第2誘導回転体(35)は、深溝ベアリング又はスライドローラから成る請求項1記載の段差対応キャスター装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、段差対応キャスター装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
主車輪が段差端面に接触した際に段差上面に当接する副車輪を備えた段差対応キャスター装置は、従来、特許文献1に記載されているように、主車輪を回転自在かつ前後水平方向に移動自在に保持すると共に台車の荷台に固着される保持本体と、副車輪が前部に枢着されると共に後部が主車輪に枢着される副車輪支持部材と、副車輪と同軸心状に副車輪支持部材に枢着されたスライドローラと、スライドローラを案内するガイド傾斜面を有すると共に保持本体の前部に固着された昇降ガイドと、を備え、主車輪の車軸の両端部を、保持本体に形成した前後水平ガイド孔に差込んで主車輪を前後水平移動自在とし、主車輪の前後水平移動に伴って、副車輪支持部材及び副車輪を上下動させるように構成していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6174621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の従来の段差対応キャスターは、副車輪を上下動させるために、主車輪を前後水平方向に大きく移動させる必要があり、保持本体の前後寸法が長くなるといった問題があった。また、平面視で段差端面に対して主車輪が僅かでも斜めに接触すると、主車輪が逃げるような(車軸の一端部と他端部の前後位置が相違するような)こじれが生じて、スムーズに作動できなくなるといった問題もあった。また、強い力で台車を走行させないと、段差端面を乗り越えることが困難であった。
【0005】
そこで、本発明は、装置全体をコンパクトにできると共に、スムーズで安定した作動が可能であり、しかも、段差端面を容易に乗り越えることが可能な段差対応キャスター装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明は、主車輪と、該主車輪が段差端面に接触した際に段差上面に当接する副車輪とを、備えた段差対応キャスター装置に於て;被取着部材に取着されると共に左右一対の側壁部材を有するケーシング状保持本体と;上記主車輪が下端に枢着された主車輪保持部材と;上記副車輪が前端部に枢着された副車輪保持部材と;を具備し;上記ケーシング状保持本体には、側面視略水平状の第1ガイド溝が上端縁に沿って形成されると共に、側面視後方下傾状の第2ガイド溝が前端縁近傍に形成され;上記主車輪保持部材は、上記第1ガイド溝に沿って転動しつつガイドされる複数の第1誘導回転体を有し、上記第1ガイド溝に沿って前後方向に移動可能として、設けられ;上記副車輪保持部材は、上記主車輪の枢支軸心廻りに上下揺動可能として枢着されると共に、上記第2ガイド溝に沿って転動しつつガイドされる第2誘導回転体を有している。
【0007】
また、本発明は、前方への走行中に上記主車輪が段差端面に当接した際に、該主車輪と上記主車輪保持部材と複数の上記第1誘導回転体の前方への移動が阻止されると共に、上記ケーシング状保持本体の前方移動が継続することによって;上記第1誘導回転体は上記第1ガイド溝の後方へ移動し、上記主車輪保持部材と副車輪保持部材が、ケーシング状保持本体に対して相対的に後方移動して;側面視後方下傾状の上記第2ガイド溝に沿って、上記第2誘導回転体が相対的に後下方向へ移動することによって、上記副車輪保持部材の前端部が下方へ揺動し、上記副車輪が上記段差上面を蹴上げるように構成した。
【0008】
また、上記主車輪保持部材を上記第1ガイド溝に沿って、前方へ常時弾発付勢する弾発付勢部材を付設した。
また、上記第1ガイド溝の前端内面には、該第1ガイド溝に沿って転動する複数の第1誘導回転体の内で最前端位置の回転体が、衝突する衝撃を緩和するための緩衝部材として、圧縮コイルばね又は弾性ブロック体を配設した。
また、上記第1誘導回転体と第2誘導回転体は、深溝ベアリング又はスライドローラから成る。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、装置全体がコンパクトであり、しかも、主車輪と副車輪等の各構成部材の作動がスムーズであって、容易かつ迅速に、段差を乗り越えることが可能となる。要するに、台車や歩行補助機、ショッピングカート等の被取付部材をスムーズに押し上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施の一形態を示し、段差に接近しつつある状態を示した側面図である。
段差端面に主車輪が当接した状態を示す側面図である。
段差端面乗り越え状態を示す側面図である。
段差端面乗り越え状態を示す側面図である。
段差端面乗り越え状態を示す側面図である。
段差端面乗り越え完了状態を示す側面図である。
分解斜視図である。
本発明の他の実施形態を示した側面図である。
緩衝部材を示す図であって、(A)は図2~図5の要部拡大図、(B)は他の実施例を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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