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公開番号2024101910
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-30
出願番号2023006127
出願日2023-01-18
発明の名称生育情報提供装置、生育情報提供方法およびコンピュータプログラム
出願人日本電気株式会社
代理人個人,個人
主分類A01G 7/00 20060101AFI20240723BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】 作物の生育状況が順調であるのか遅れているのかの判断を容易にする情報を提供する。
【解決手段】 生育情報提供装置40の実測値算出部41は、圃場における作物の生育状況を表す実測値を算出する。取得部42は、作物を作付けした圃場における気象情報を取得する。試算部43は、作物を圃場に作付けした後の気象情報を含む環境情報および作物の目標収量の情報を用いて目標収量に向けての作物の生育状況の推移を試算することにより、計算上の生育状況の推移を表す試算生育曲線を算出する。表示制御部44は、作物の生育状況の実測値と試算生育曲線をあわせて表示する表示制御を行う。
【選択図】 図15
特許請求の範囲【請求項1】
圃場における作物の生育状況を表す実測値を算出する実測値算出部と、
前記作物を作付けした圃場における気象情報を取得する取得部と、
前記作物を圃場に作付けした後の気象情報を含む環境情報および前記作物の目標収量の情報を用いて目標収量に向けての前記作物の生育状況の推移を試算することにより、計算上の生育状況の推移を表す試算生育曲線を算出する試算部と、
前記作物の生育状況の実測値と試算生育曲線をあわせて表示する表示制御を行う表示制御部と
を備える生育情報提供装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記実測値算出部は、作物の生育状況を表す実測値として、作物の葉の生育状況を表す実測値を含む複数種の実測値を算出する
請求項1に記載の生育情報提供装置。
【請求項3】
作物の葉の生育状況を表す実測値の推移に基づいた実測値の変化傾向を用いて作物の生育段階の移行を検知する移行検知部をさらに備える
請求項2に記載の生育情報提供装置。
【請求項4】
実測値と試算生育曲線の対比により作物の生育が遅れているか否かを判断する判断部をさらに備え、
前記表示制御部は、作物の生育が遅れている場合に、遅れの対処に参考となる対処参考情報を表示する表示制御を行う
請求項1に記載の生育情報提供装置。
【請求項5】
前記試算部は、互いに異なる複数の目標収量に対応する複数の試算生育曲線を算出し、
前記表示制御部は、算出された試算生育曲線のなかから選択された試算生育曲線を表示する表示制御を行う
請求項1に記載の生育情報提供装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、圃場の環境情報を表示する表示制御を行う
請求項1に記載の生育情報提供装置。
【請求項7】
コンピュータによって、
圃場における作物の生育状況を表す実測値を算出し、
前記作物を作付けした圃場における気象情報を取得し、
前記作物を圃場に作付けした後の気象情報を含む環境情報および前記作物の目標収量の情報を用いて目標収量に向けての前記作物の生育状況の推移を試算することにより、計算上の生育状況の推移を表す試算生育曲線を算出し、
前記作物の生育状況の実測値と試算生育曲線をあわせて表示する
生育情報提供方法。
【請求項8】
圃場における作物の生育状況を表す実測値を算出する処理と、
前記作物を作付けした圃場における気象情報を取得する処理と、
前記作物を圃場に作付けした後の気象情報を含む環境情報および前記作物の目標収量の情報を用いて目標収量に向けての前記作物の生育状況の推移を試算することにより、計算上の生育状況の推移を表す試算生育曲線を算出する処理と、
前記作物の生育状況の実測値と試算生育曲線をあわせて表示する処理と
をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場における作物の生育状況の情報を提供する技術に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
農業において、圃場における作物の生育状況を把握するために、作物の生育の度合いを表す植生指標が用いられる場合がある。例えば、特許文献1(特開2017-35055号公報)には、植生指標として、NDVI(Normalized Difference Vegetation Index(正規化植生指標))、RVI(Ratio Vegetation Index(比植生指標))、DVI(Difference Vegetation Index(差植生指標))などが挙げられている。これらの植生指標は、人工衛星や航空機やドローンなどに搭載したセンサから取得した特定波長帯の電磁波データを用いて算出される。
【0003】
なお、特許文献1には、人工衛星が天候不良により圃場の情報を取得できなかった場合に、人工衛星のデータに基づいた植生指標を算出することができないことから、その算出できなかった植生指標を推定する技術が示されている。つまり、特許文献1では、過去のデータに基づいて算出しておいた月日と窒素含有量(換言すればNDVI)との関係(理想曲線)と、過去の時刻(例えば10日前)に取得した人工衛星のデータに基づく植生指標とを用いて、人工衛星のデータが取得できなかったときの圃場に対応する植生指標が推定される。また、特許文献2(国際公開第2019/044663号)には、人工衛星やドローンから得られるセンシングデータに基づく植生指標を利用して作物の推定生産量を算出し、推定生産量が生産依頼予定量を下回るか上回るかによって、それぞれの対応処理が実行される技術が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-35055号公報
国際公開第2019/044663号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1や特許文献2に示されているような植生指標は作物の生育状況を表すことができる。また、過去に作物が栽培された栽培期間における過去の植生指標のデータが蓄積されていれば、例えば、その蓄積された過去の植生指標データの平均値を参考データとして算出することはできる。しかしながら、そのような参考データが有っても、現在の作物の生育状況が順調であるのか、期待値より遅れているのかを客観的に判断することはできない。すなわち、作物の生育には、気温や日射量や降雨量などの気象条件が大きく関与し、また、作物を栽培する栽培期間(シーズン・年)によって気象条件は異なるため、期待される生育速度も異なる。このため、蓄積された過去の植生指標データの平均値である参考データと、現在の生育状況とが分かっても、作物を栽培している作物生産者や圃場管理者(以下、作物生産者と圃場管理者をまとめて圃場関係者とも称する)は、現在の作物の生育状況が、実際には遅れているのか順調であるのかが判断しにくい。
【0006】
本発明は上記課題を解決するために考え出されたものである。すなわち、本発明の主な目的は、作物の生育状況が順調であるのか遅れているのかの判断を容易にする情報を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る生育情報提供装置は、その一態様として、
圃場における作物の生育状況を表す実測値を算出する実測値算出部と、
前記作物を作付けした圃場における気象情報を取得する取得部と、
前記作物を圃場に作付けした後の気象情報を含む環境情報および前記作物の目標収量の情報を用いて目標収量に向けての前記作物の生育状況の推移を試算することにより、計算上の生育状況の推移を表す試算生育曲線を算出する試算部と、
前記作物の生育状況の実測値と試算生育曲線をあわせて表示する表示制御を行う表示制御部と
を備える。
【0008】
また、本発明に係る生育情報提供方法は、その一態様として、
コンピュータによって、
圃場における作物の生育状況を表す実測値を算出し、
前記作物を作付けした圃場における気象情報を取得し、
前記作物を圃場に作付けした後の気象情報を含む環境情報および前記作物の目標収量の情報を用いて目標収量に向けての前記作物の生育状況の推移を試算することにより、計算上の生育状況の推移を表す試算生育曲線を算出し、
前記作物の生育状況の実測値と試算生育曲線をあわせて表示する。
【0009】
さらに、本発明に係るコンピュータプログラムは、その一態様として、
圃場における作物の生育状況を表す実測値を算出する処理と、
前記作物を作付けした圃場における気象情報を取得する処理と、
前記作物を圃場に作付けした後の気象情報を含む環境情報および前記作物の目標収量の情報を用いて目標収量に向けての前記作物の生育状況の推移を試算することにより、計算上の生育状況の推移を表す試算生育曲線を算出する処理と、
前記作物の生育状況の実測値と試算生育曲線をあわせて表示する処理と
をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、作物の生育状況が順調であるのか遅れているのかの判断を容易にする情報を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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