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公開番号2024107903
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-09
出願番号2023012082
出願日2023-01-30
発明の名称容器入り過酢酸生成組成物
出願人個人
代理人個人
主分類A01N 37/02 20060101AFI20240802BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】より安定性に優れた、容器入り過酢酸生成組成物の提供
【解決手段】水性媒体と接触させてpH8以上の条件で過酢酸を生成する容器入り過酢酸生成組成物であって、
前記容器入り過酢酸生成組成物は、過酸化物と、アシル化剤と、pH降下固体組成物を含み、
前記のpH降下固体組成物が、pH降下剤を含むセンター部と被覆部とを有し、
前記容器入り過酢酸生成組成物は、過酢酸生成組成物が容器内において層構造を有する形態及び/又は過酸化物が水溶性コーティングを有する形態である、容器入り過酢酸生成組成物。
【選択図】 図1


特許請求の範囲【請求項1】
水性媒体と接触させてpH8以上の条件で過酢酸を生成する容器入り過酢酸生成組成物であって、
前記容器入り過酢酸生成組成物は、過酸化物と、アシル化剤と、pH降下固体組成物を含み、
前記のpH降下固体組成物が、pH降下剤を含むセンター部と被覆部とを有し、
前記容器入り過酢酸生成組成物は、過酢酸生成組成物が容器内において層構造を有する形態及び/又は過酸化物が水溶性コーティングを有する形態である、容器入り過酢酸生成組成物。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記容器入り過酢酸生成組成物は、容器内において、以下のA)~E)の何れかの層構造を有する、請求項1に記載の容器入り過酢酸生成組成物;
<層構造A>
第一層:アシル化剤層
第二層:水溶性コーティングされていてもよい過酸化物層
第三層:pH降下固体組成物層
<層構造B>
第一層:アシル化剤層
第二層:pH降下固体組成物層
第三層:水溶性コーティングされていてもよい過酸化物層
<層構造C>
第一層:水溶性コーティングされてもよい過酸化物層
第二層:アシル化剤層
第三層:pH降下固体組成物層
<層構造D>
第一層:アシル化剤、又は、水溶性コーティングされていてもよい過酸化物の層
第二層:pH降下固体組成物、並びに、アシル化剤又は水溶性コーティングされていてもよい過酸化物の混合物層
<層構造E>
第一層:アシル化剤、並びに、水溶性コーティング過酸化物の混合物層
第二層:pH降下固体組成物層
【請求項3】
前記pH降下剤が、クエン酸であり、
前記アシル化剤が、テトラアセチルエチレンジアミンである、
請求項1又は2に記載の過酢酸生成組成物。
【請求項4】
前記被覆部における油脂含有質量が90質量%以上であり、
前記被覆部における非イオン性界面活性剤の含有質量が0.5質量%以下であり、
前記被覆部におけるカルボキシメチルセルロース塩の含有質量が0.5質量%以下である、請求項1又は2に記載の過酢酸生成組成物。
【請求項5】
前記被覆部が油脂を含み、
前記油脂が、極度硬化油及び/又は牛脂である、
請求項1又は2に記載の過酢酸生成組成物。
【請求項6】
前記過酸化物を、10質量%以上50質量%以下の割合で含み、
前記アシル化剤を、8質量%以上55質量%以下の割合で含み、
前記pH降下剤を、15質量%以上82質量%以下の割合で含む、
請求項1又は2に記載の過酢酸生成組成物。
【請求項7】
前記pH降下固体組成物に対する前記被覆部の質量比が2質量%以上50質量%以下である、
請求項1又は2に記載の過酢酸生成組成物。
【請求項8】
水性媒体と接触させてpH8以上の条件で過酢酸を生成する過酢酸生成組成物の容器への充填方法であって、
過酸化物と、アシル化剤と、pH降下剤を含むセンター部と被覆部とを有するpH降下固体組成物を、
過酢酸生成組成物が、容器内において層構造を有するよう容器へ充填する形態及び/又は水溶性コーティングを有する過酸化物を用いる形態である、過酢酸生成組成物の容器への充填方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、容器入り過酢酸生成組成物に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
過酢酸は一般的な除菌剤と比較して強い除菌効果を有していることが広く認められており、有機物の共存下やバイオフィルムに対しても除菌効果を発揮し、低濃度でも幅広い抗菌スペクトルを持つ除菌剤として知られている(非特許文献1~4)。この特性を活かし、医療分野では内視鏡、食品分野ではペットボトル等に使用されている。
【0003】
また、過酸化物とアシル化剤とを反応させることにより、過酢酸が得られることが知られている。
例えば、特許文献1には、過酸化物および/またはアシル化剤を非イオン性界面活性剤で被覆した粒状体が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-31513号公報
【非特許文献】
【0005】
浜本典男、他(昭和58年)「過酢酸のB.Subtilis胞子に対する殺菌効果」『食衛誌』Vol.25,No.2
Abel G. Rios-Castillo, et al.(2018)Bactericidal Efficacy of Hydrogen Peroxide-Based Disinfectants Against Gram-Positive and Gram-Negative Bacteria on Stainless Steel Surfaces, Journal of Food Science,82,2351-2356.
Marina J. Flores,et al.(2014)A novel approach to explain the inactivation mechanism of Escherichia coli employing a commercially available peracetic acid,Water Science & Technology,69,358-363.
Marina J. Flores, et al.(2016)Kinetic model of water disinfection using peracetic acid including synergistic effects,73,275-282.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
過酢酸生成組成物は、主に酢酸と過酸化水素の平衡混合物(液体組成物)として販売されている。ここで、酢酸と過酸化水素の平衡混合物(液体組成物)には、高濃度の過酢酸を含むために製品保管時や開封時に強い刺激臭を感じたり、過酸化水素が6%を超えて劇物指定となったり、過酢酸自体の強い酸化力のために容器破損などで液漏れが発生するなど、取り扱い上不便な点があった。
上記事情もあり、過酢酸は主に産業用として使用されており、一般消費者には使用されていなかった。
【0007】
また、過炭酸ナトリウムとアシル化剤の反応による過酢酸生成は、アルカリ条件下で活性化することが知られている。そして、過酢酸の除菌効果は、中性から酸性条件で発揮されることが知られている。すなわち、過酢酸の除菌効果を発揮する液性では、過炭酸ナトリウムとアシル化剤はほとんど反応しないことが、当業者の技術常識としてあった。
そのため、過酢酸生成と、過酢酸による除菌効果の発揮との両立には、課題があった。
上記課題を解決するため、本発明者は、過酸化物とアシル化剤と、被覆部を有するpH降下剤とを含む形態とすることにより、過酸化物とアシル化剤が反応して過酢酸が生成した後にpH降下剤が溶解し、pHを下げることができることを見出した。
【0008】
ここで、本発明者がさらに検討を進めたところ、アシル化剤(TAED)と過炭酸ナトリウムを、そのまま混合して封入すると、アシル化剤(TAED)と過炭酸ナトリウムが容器中で反応し、経時的にアシル化剤(TAED)が分解される、または過炭酸ナトリウムに含まれる過酸化水素が分解され、過酢酸の生成能が下がることがわかった。
上記について、鋭意研究開発を進めたところ、本発明者は、過酢酸生成組成物が容器内において層構造を有する形態及び/又は過酸化物が水溶性コーティングを有する形態であることで、アシル化剤(TAED)または過酸化水素の分解を抑制できることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明は、より安定性に優れた、容器入り過酢酸生成組成物の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決する本発明は、水性媒体と接触させてpH8以上の条件で過酢酸を生成する容器入り過酢酸生成組成物であって、
前記容器入り過酢酸生成組成物は、過酸化物と、アシル化剤と、pH降下固体組成物を含み、
前記のpH降下固体組成物が、pH降下剤を含むセンター部と被覆部とを有し、
前記容器入り過酢酸生成組成物は、過酢酸生成組成物が、容器内において層構造を有する形態及び/又は過酸化物が水溶性コーティングを有する形態である、容器入り過酢酸生成組成物である。
(【0011】以降は省略されています)

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