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公開番号2024106731
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-08
出願番号2023011145
出願日2023-01-27
発明の名称水田除草機
出願人株式会社 ごはん
代理人個人
主分類A01B 39/18 20060101AFI20240801BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】常に走行による土壌抵抗によって転動回転する回転速度よりもやや速い掻き出し回転速度で回転させて除草することができるなど極めて画期的な水田除草機を提供すること。
【解決手段】水田に条植えされている苗2周辺の雑草を掻き出し除草する回転掻き出し除草部3を回転させる回転駆動機構7は、走行基体1が走行することで回転する走行回転輪9の回転力を回転駆動力として伝達させる走行回転輪回転伝達機構8で構成し、この走行回転輪回転伝達機構8は、前記雑草掻き出し回転部5の回転数が、前記走行回転輪9の回転数より早い回転数となるように構成したことを特徴とする水田除草機。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
水田を走行する走行基体に、水田に条植えされている苗周辺の雑草を掻き出し除草する回転掻き出し除草部と、この掻き出された雑草に土壌を被せてまたは土壌に埋めて雑草を枯れさせる回転土壌被せ除草部とが備えられていて、
前記回転掻き出し除草部は、傾斜した回転軸を軸に回転する雑草掻き出し回転部で構成されているとともに、この雑草掻き出し回転部の回転面は回転軸の傾斜により前記苗の根本に向かって下がり傾斜していて、この雑草掻き出し回転部がこの回転面の下方に位置する際に前記苗周辺の土壌に潜り込み掻き上げてこの苗周辺の雑草を掻き出す構成とされていて、
前記回転土壌被せ除草部は、前記回転掻き出し除草部の後方に位置していて、左右方向の回転軸を軸に回転する土壌掻き上げ回転部で構成されているとともに、この土壌掻き上げ回転部の回転面は上下方向でこの土壌掻き上げ回転部がこの回転面の下方に位置する際に土壌に潜り込み土壌を掻き上げて、前記回転掻き出し除草部により掻き出された雑草にこの掻き上げた土壌を被せまたは土壌に埋めて枯れさせる構成とされている水田除草機であって、
前記回転掻き出し除草部には、前記雑草掻き出し回転部を回転させる回転駆動機構が設けられていて、この回転駆動機構は、前記走行基体が走行することで回転する走行回転輪の回転力を前記雑草掻き出し回転部の回転駆動力として伝達させる走行回転輪回転伝達機構で構成されていて、
この走行回転輪回転伝達機構は、前記雑草掻き出し回転部の回転数が、前記走行回転輪の回転数より早い回転数となる回転伝達機構で構成されていることを特徴とする水田除草機。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記回転掻き出し除草部の前記回転駆動機構は、前記走行基体の走行車輪とは別に前記走行基体が走行することで回転する前記走行回転輪が前記走行基体に設けられていて、この走行回転輪は土壌底面に接地していて走行に伴って転動回転する構成とされていて、この走行回転輪の回転力を前記雑草掻き出し回転部の回転駆動力として伝達させる前記走行回転輪回転伝達機構で構成されていることを特徴とする請求項1記載の水田除草機。
【請求項3】
前記回転掻き出し除草部の前記回転駆動機構を構成している前記走行回転輪回転伝達機構は、前記走行回転輪の回転軸と前記雑草掻き出し回転部の前記回転軸との間に設けられるプーリー間に掛け回される伝達ベルトまたは伝達歯車で構成されていて、この伝達ベルトを掛け回す前記プーリーの径または前記伝達歯車の歯数の設定による回転伝達比率の設定により、前記雑草掻き出し回転部の回転数が、前記走行回転輪の回転数より早い回転数となる構成の前記回転伝達機構で構成されていることを特徴とする請求項1記載の水田除草機。
【請求項4】
土壌底部である水田底部または水田水面を滑走して前記回転掻き出し除草部を所定高さに保持するそり部が左右に設けられていることを特徴とする請求項1記載の水田除草機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水田を走行させて水面や水中の雑草を掻き出して、引き取りあるいは掻き損傷させまたはからめて、さらに土壌を被せて枯れさせ、除草する(抑草する)水田除草機に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
これまで様々な除草機が開発されてきたが、たとえば出願人が開発した特許文献1のように、水田を走行させる乗用型の走行基体の後方に、抑草用あるいは除草用の棒状の垂下部を横方向に多数櫛状に並設した除草部を設け、これをけん引することで水面や水中の雑草を引き取りあるいは掻き損傷させまたはからめて、除草または抑草する水田除草機が好評である。
【0003】
また、たとえば特許文献2のように、水田を走行する走行基体に、除草用の棒状の垂下部を横方向に並設した線状除草部(タイン)を設けるとともに、さらに水田に条植えされている苗周辺の雑草を掻き出し除草する回転掻き出し除草部と、この掻き出された雑草に土壌を被せて枯れさせる回転土壌被せ除草部とを備えた構成の除草機も開発されている。
【0004】
すなわちこの除草機の前記回転掻き出し除草部は、傾斜した回転軸を軸に回転する雑草掻き出し回転部で構成するとともに、この雑草掻き出し回転部の回転面は回転軸の傾斜により前記苗の根本に向かって下がり傾斜していて、この雑草掻き出し回転部がこの回転面の下方に位置する際に前記苗周辺の土壌に潜り込みこの苗周辺の雑草を掻き出す構成とし、また前記回転土壌被せ除草部は、前記回転掻き出し除草部の後方に位置していて、左右方向の回転軸を軸に回転する土壌掻き上げ回転部で構成するとともに、この土壌掻き上げ回転部の回転面は上下方向でこの土壌掻き上げ回転部がこの回転面の下方に位置する際に土壌に潜り込み土壌を掻き上げて、前記回転掻き出し除草部により掻き出された雑草をさらに掻き上げるとともにこの雑草に掻き上げた土壌を被せるなどして枯れさせる構成とした水田抑草除草機である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5449519号公報
特開2006-340652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような除草機の前記回転掻き出し除草部は、単に走行基体が走行することで土壌の抵抗を受け雑草掻き出し回転部が転動して雑草を掻き出し除草する構成であるため、水田を走行する走行基体の走行速度が遅いとその掻き出し回転速度も遅くなるから、雑草掻き出し除草能力が劣ることになる。また土壌が固く抵抗が大きかったり、泥の付着などで回転がスムーズにいかないと走行に際して雑草掻き出し回転部が転動せずに引きずられるだけとなってしまい雑草を掻き出さないおそれもある。
【0007】
一方エンジンなどから動力を取得して強制的に雑草掻き出し回転部を高速回転させるように構成することも可能ではあるが、製作コストがかかるだけでなく、走行速度に比して回転がかなり速くなると苗までを損傷させるおそれがあるし、この掻き出し速度を逆に低速に設定してしまうと水田を高速で走行させたい場合には雑草掻き出し除草能力が不十分となる。そのため、走行基体の走行速度に応じて回転速度を調整できる構成にしなければならず、一層製作コストがかかるし、またその調整操作も厄介となる。
【0008】
本発明は、このような技術課題を見出し、これを解決するもので、常に走行基体の走行速度に応じて雑草を掻き出し除草する雑草掻き出し回転部の掻き出し回転速度が自動調整されて、常に走行による土壌抵抗によって転動回転する回転速度よりもやや速い掻き出し回転速度で回転させることができ、そのため常に自動的に走行速度に応じた適正な雑草掻き出し除草能力を保持でき、また簡易な構成と調整設定(回転伝達機構の設計)により実現できるなど極めて画期的な水田除草機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0010】
本発明は、水田を走行する走行基体1に、水田に条植えされている苗2周辺の雑草を掻き出し除草する回転掻き出し除草部3と、この掻き出された雑草に土壌を被せてまたは土壌に埋めて雑草を枯れさせる回転土壌被せ除草部4とが備えられていて、前記回転掻き出し除草部3は、傾斜した回転軸を軸に回転する雑草掻き出し回転部5で構成されているとともに、この雑草掻き出し回転部5の回転面は回転軸の傾斜により前記苗2の根本に向かって下がり傾斜していて、この雑草掻き出し回転部5がこの回転面の下方に位置する際に前記苗2周辺の土壌に潜り込み掻き上げてこの苗2周辺の雑草を掻き出す構成とされていて、前記回転土壌被せ除草部4は、前記回転掻き出し除草部3の後方に位置していて、左右方向の回転軸を軸に回転する土壌掻き上げ回転部6で構成されているとともに、この土壌掻き上げ回転部6の回転面は上下方向でこの土壌掻き上げ回転部6がこの回転面の下方に位置する際に土壌に潜り込み土壌を掻き上げて、前記回転掻き出し除草部3により掻き出された雑草にこの掻き上げた土壌を被せまたは土壌に埋めて枯れさせる構成とされている水田除草機であって、前記回転掻き出し除草部3には、前記雑草掻き出し回転部5を回転させる回転駆動機構7が設けられていて、この回転駆動機構7は、前記走行基体1が走行することで回転する走行回転輪9の回転力を前記雑草掻き出し回転部5の回転駆動力として伝達させる走行回転輪回転伝達機構8で構成されていて、この走行回転輪回転伝達機構8は、前記雑草掻き出し回転部5の回転数が、前記走行回転輪9の回転数より早い回転数となる回転伝達機構で構成されていることを特徴とする水田除草機に係るものである。
(【0011】以降は省略されています)

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