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公開番号2024107740
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-09
出願番号2023011828
出願日2023-01-30
発明の名称コンバイン
出願人井関農機株式会社
代理人個人,個人
主分類A01D 57/22 20060101AFI20240802BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】従来、引起装置と伝動筒の接続を解除し、一対の支持アームを伸縮または回転させることで、刈取装置を前方に移動させ、詰まった穀稈の除去作業を行う空間を機体前側に確保する構成のため、詰まった穀稈を取り除いた後に、引起装置と伝動筒を接続し直す作業、詰まり除去前には引起装置と伝動筒の分離作業が必要になるので、再度刈取作業に戻るまでに、多くの時間と労力を費やす問題がある。
【解決手段】走行装置2と圃場に植生する作物を引き上げる引起装置15と作物を刈り取る刈取機構21と刈取機構21の左側後方に作物を引き継いで脱穀する脱穀装置3を備えるコンバインにおいて、引起装置15の下部側に、引起装置15の上部側を機体前後方向に回動可能に支持する開閉回動軸23を設け、開閉回動軸23中心に引起装置15を機体前側に回動させると、引起装置15の上部側にメンテナンススペースMが確保されることを特徴とするコンバイン。
【選択図】 図7
特許請求の範囲【請求項1】
走行装置(2)と圃場に植生する作物を引き上げる引起装置(15)と作物を刈り取る刈取機構(21)と刈取機構(21)の左側後方に作物を引き継いで脱穀する脱穀装置(3)を備えるコンバインにおいて、引起装置(15)の下部側に、引起装置(15)の上部側を機体前後方向に回動可能に支持する開閉回動軸(23)を設け、開閉回動軸(23)中心に引起装置(15)を機体前側に回動させると、引起装置(15)の上部側にメンテナンススペース(M)が確保されることを特徴とするコンバイン。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
引起装置(15)は、複数条の引起構成体(16)を左右方向に並べて構成し、左右両外側の引起構成体(16A)は回動機構を備えない構成とし、左右両外側の引起構成体(16A)の左右間に位置する引起構成体(16)のうち、少なくとも一つの下部に開閉回動軸(23)を装着し、引起装置(15)に駆動力を伝動する引起伝動機構(D)は、引起構成体(16)の上部側から入力し、連結状態を解除すると引起構成体(16B)が回動可能になることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
【請求項3】
引起伝動機構(D)は、左右方向に駆動力を伝動する伝動横軸(30)と、伝動横軸(30)から縦方向に伝動方向を切り替える伝動縦軸(31)と、伝動縦軸(31)から各引起構成体(16)に駆動力を振り分ける引起伝動ケース(32)で構成し、伝動縦軸(31)は上部軸(33)と下部軸(34)とに分割し、連結クラッチ機構(35)を介して連結し、連結クラッチ機構(35)を解除位置に移動させると、伝動縦軸(31)が分割状態となり、下部軸(34)を引き抜くと引起構成体(16)が回動可能な非連結状態となることを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
【請求項4】
引起装置の作業速度を切り替える引起変速レバー(36)を設け、引起変速レバー(36)を中立に操作して伝動を遮断すると、引起構成体(16)の引起ラグチェン(19)を手動操作により、伝動縦軸(31)が回転可能になる構成とし、連結クラッチ機構(35)は、引起構成体(16)の上端部と伝動横軸(30)の間の空間部(37)から目視可能な位置に配置され、連結/非連結状態を目視で判断できることを特徴とする請求項3に記載のコンバイン。
【請求項5】
回動する引起構成体(16)の開閉回動軸(23)は、分草フレーム(12)にボス(40)とピン(41)を介して装着し、開閉回動軸(23)は引起フレーム(17)の下部側と連結し、引起し上部側が回動する構成とし、引起装置(15)の引起カバー(42)は上方に回動可能に装着し、引起カバー(42)内には、前側傾斜姿勢とした引起構成体(16)を保持する姿勢保持部材(43)を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のコンバイン。
【請求項6】
分草フレーム(12)の先端に、穀稈を引き起こすと共に隣接し合う穀稈を引き離す分草杆(11)を配置し、分草杆(11)の上部側は、引起構成体(16)を機体前側に回動させた際に引起構成体(16)の下方に位置する高さとし、分草杆(11)の上部側には、機体前後方向に回動可能な延長上部分草杆(11A)を装着することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のコンバイン。
【請求項7】
回動する引起構成体(16)のうち、2条分の引起構成体(16)が同時に回動する部分には、絡み合う穀稈を分離させる分草ガイドバー(47)の機体上部側を機体前側に突出させて配置し、左右端部の回動しない引起構成体(16)と隣接する、回動する引起構成体(16)の左右間に設ける1条分の分草杆(11)の上部には、棒状の分草ガイド(48)を設け、分草ガイド(48)の位置は、左右端部の回動しない引起構成体(16)寄りとすることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のコンバイン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインに係るものである。
続きを表示(約 7,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、穀稈を刈り取る刈取装置に作物の穀稈が詰まった際、引起装置と伝動筒の接続を解除し、一対の支持アームを伸縮または回転させることで、刈取装置を前方に移動させ、詰まった穀稈の除去作業を行う空間を機体前側に確保する構成は、公知である(特許文献1)。
また、従来、引起装置と伝動筒を分離させ、支持アームの軸心回りに引起装置を時計方向又は反時計方向に回転させることができる構成は、公知である(特許文献2)。
また、従来、支持アームの軸心回りに、左側の引起装置を時計方向に回転させて引起装置の左部を前側に移動させると共に、右側の引起装置を反時計方向に回転させて引起装置の右部を前側に移動させることができる構成は、公知である(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-29568号公報
特開2012-139118号公報
特開2013-99301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記公知例のうち、特許文献1の刈取装置では、引起装置と伝動筒の接続を解除し、一対の支持アームを伸縮または回転させることで、刈取装置を前方に移動させ、詰まった穀稈の除去作業を行う空間を機体前側に確保する構成のため、詰まった穀稈を取り除いた後に、引起装置と伝動筒を接続し直す作業、さらには詰まり除去前には引起装置と伝動筒の分離作業が必要になるので、詰まりが生じた後、再度刈取作業に戻るまでに、多くの時間と労力を費やす問題がある。
前記公知例のうち、特許文献2に記載の刈取装置では、引起装置と伝動筒を分離させると、支持アームの軸心回りに引起装置を時計方向又は反時計方向に回転させることができる構成であるため、引起装置と伝動筒の分離、接続に要する作業は特許文献1に比し、比較的容易であるものの、穀稈を除去する作業を行うための作業スペースを機体前側に大きく形成することができず、詰まった穀稈の除去作業は行えるものの、先行特許文献1に比べると時間がかかる問題がある。
前記公知例のうち、特許文献3に記載の刈取装置では、支持アームの軸心回りに、左側の引起装置を時計方向に回転させて引起装置の左部を前側に移動させると共に、右側の引起装置を反時計方向に回転させて引起装置の右部を前側に移動させることができる構成であるため、特許文献3の方式では、引起装置と伝動筒の分離、接続に要する作業は比較的容易であるものの、穀稈を除去する作業を行うための作業スペースを機体前側に大きく形成することができず、詰まった穀稈の除去作業は行えるものの、先行特許文献1に比べると時間がかかる問題がある。
本願は、刈取装置の引起装置の移動を容易にし、刈取装置における詰まり穀稈の除去を含むメンテナンスを行うための、メンテナンススペースの形成の容易化を図ったものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明では、走行装置2と圃場に植生する作物を引き上げる引起装置15と作物を刈り取る刈取機構21と刈取機構21の左側後方に作物を引き継いで脱穀する脱穀装置3を備えるコンバインにおいて、引起装置15の下部側に、引起装置15の上部側を機体前後方向に回動可能に支持する開閉回動軸23を設け、開閉回動軸23中心に引起装置15を機体前側に回動させると、引起装置15の上部側にメンテナンススペースMが確保されることを特徴とするコンバインとしたものである。
請求項2の発明では、引起装置15は、複数条の引起構成体16を左右方向に並べて構成し、左右両外側の引起構成体16Aは回動機構を備えない構成とし、左右両外側の引起構成体16Aの左右間に位置する引起構成体16のうち、少なくとも一つの下部に開閉回動軸23を装着し、引起装置15に駆動力を伝動する引起伝動機構Dは、引起構成体16の上部側から入力し、連結状態を解除すると引起構成体16Bが回動可能になることを特徴とする請求項1に記載のコンバインとしたものである。
請求項3の発明では、引起伝動機構Dは、左右方向に駆動力を伝動する伝動横軸30と、伝動横軸30から縦方向に伝動方向を切り替える伝動縦軸31と、伝動縦軸31から各引起構成体16に駆動力を振り分ける引起伝動ケース32で構成し、伝動縦軸31は上部軸33と下部軸34とに分割し、連結クラッチ機構35を介して連結し、連結クラッチ機構35を解除位置に移動させると、伝動縦軸31が分割状態となり、下部軸34を引き抜くと引起構成体16が回動可能な非連結状態となることを特徴とする請求項2に記載のコンバインとしたものである。
請求項4の発明では、引起装置の作業速度を切り替える引起変速レバー36を設け、引起変速レバー36を中立に操作して伝動を遮断すると、引起構成体16の引起ラグチェン19を手動操作により、伝動縦軸31が回転可能になる構成とし、連結クラッチ機構35は、引起構成体16の上端部と伝動横軸30の間の空間部37から目視可能な位置に配置され、連結/非連結状態を目視で判断できることを特徴とする請求項3に記載のコンバインとしたものである。
請求項5の発明では、回動する引起構成体16の開閉回動軸23は、分草フレーム12にボス40とピン41を介して装着し、開閉回動軸23は引起フレーム17の下部側と連結し、引起し上部側が回動する構成とし、引起装置15の引起カバー42は上方に回動可能に装着し、引起カバー42内には、前側傾斜姿勢とした引起構成体16を保持する姿勢保持部材43を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のコンバインとしたものである。
請求項6の発明では、分草フレーム12の先端に、穀稈を引き起こすと共に隣接し合う穀稈を引き離す分草杆11を配置し、分草杆11の上部側は、引起構成体16を機体前側に回動させた際に引起構成体16の下方に位置する高さとし、分草杆11の上部側には、機体前後方向に回動可能な延長上部分草杆11Aを装着することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のコンバインとしたものである。
請求項7の発明では、回動する引起構成体16のうち、2条分の引起構成体16が同時に回動する部分には、絡み合う穀稈を分離させる分草ガイドバー47の機体上部側を機体前側に突出させて配置し、左右端部の回動しない引起構成体16と隣接する、回動する引起構成体16の左右間に設ける1条分の分草杆11の上部には、棒状の分草ガイド48を設け、分草ガイド48の位置は、左右端部の回動しない引起構成体16寄りとすることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のコンバインとしたものである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明では、引起装置15の下部側に設けや開閉回動軸23中心に引起装置15を開く側(機体前側)に回動させる構成としているので、開閉回動軸23中心に引起装置15を開く側に回動させると、引起装置15の上部側にメンテナンススペースMを形成でき、引起装置15を開放状態にすると自重で開放状態を維持するので、メンテナンス作業中に意図せず引起装置15が元の位置に戻る(閉じる)ことがなく、作業の安全性が確保され、また、開放状態を維持する大掛かりなダンパー等の姿勢保持部材が不要となるので、引起装置15を含めた刈取装置4全体の部品数の削減や構造の簡潔化を図ることができる。
請求項2の発明では、メンテナンスや詰まりの解消作業時に開放する頻度の高い、左右の引起構成体16の間に位置する中間の中間引起構成体16Bを前方回動可能とすることにより、回動操作する際の重量(操作荷重)を軽くでき、作業者の労力が軽減され、各引起構成体16に駆動力を伝動する引起伝動機構Dが、引起構成体16の上部側に着脱自在に連結されることにより、引起伝動機構Dが引起構成体16の受け部材を兼ねるので、連結を解除した際に引起構成体16が前方回動することを防止できる。
請求項3の発明では、伝動縦軸31の連結状態を切り替える連結クラッチ機構35を、引起構成体16の回動ロック機構とすることにより、作業場に工具を持ち込んでいなくても引起構成体16の回動ロックを解除できるので、穀稈の詰まりの解消に要する作業時間の短縮が図られる。
請求項4の発明では、手動操作で伝動縦軸31を連結解除可能な位置に回転させることができるので、作業者は工具が無くても作業できると共に、作業に必要な労力が軽減される。
引起構成体16と伝動横軸30の間から連結クラッチ機構35の状態を目視できるので、連結や解除を行いやすく、作業能率が向上する。
請求項5の発明では、ボス40とピン41を介して開閉回動軸23を装着したことにより、引起構成体16を前方回動させた際に、引起構成体16の底部(ラグ)が地面に接触しない状態となるので、引起構成体16の破損が防止される。
引起上部カバー42を上方に回動可能としたことにより、引起装置15の上部を露出させることができるので、メンテナンスや調整作業が容易に行える。
姿勢保持部材43を設けたことにより、メンテナンス作業や穀稈の詰まり解消作業中に、引起構成体16が回動しないので、作業スペースが狭まることが防止される。
請求項6の発明では、分草杆(分草体)11の上部側を、機体前側に回動させた引起構成体16の下方に位置する高さとしたことにより、引起構成体16の回動範囲を狭めることが無く、メンテナンスや穀稈の除去作業スペースを広く確保できる。
分草杆11の上部側に延長上部分草杆11Aを設けることにより、引起構成体16の回動範囲を狭めることを防止できると共に、穀稈を引起装置15に近付くまで分草杆11に持ち上げさせることができるので、穀稈の刈取が安定する。
請求項7の発明では、分草ガイドバー47の機体上部側を機体前方に突出させて設けることにより、開閉動作の際に取っ手として用いることができるので、開閉に要する労力の軽減が図られる。
棒状の分草ガイド48を、左右端部の回動しない引起構成体16に寄せて配置することにより、回動する引起構成体16の回動軌跡に干渉しない配置になるので、接触による破損が防止される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
コンバインの側面図。
刈取装置の側面図および引起構成体の概略側面図。
引起構成体の一部側面図および連結クラッチ機構の側面図と引起構成体の一部正面図。
連結クラッチ機構の一部正面図および平面図。
開閉回動軸付近の側面図。
引起構成体を前方回動させた状態の開閉回動軸付近の側面図。
引起構成体を前方回動させた状態の側面図。
延長分草杆の側面図および正面図。
4条刈の刈取装置の引起装置の正面図。
刈取装置の正面図および側面図。
引起構成体を前方回動させる前の刈取装置の斜視図および一部の引起構成体を前方回動させた状態の刈取装置の概略斜視図。
5条刈の刈取装置の引起装置の一部正面図。
6条刈の刈取装置の引起装置の正面図。
7条刈の刈取装置の引起装置の正面図。
コンバインの平面図。
コンバインの平面図。
姿勢保持部材(ケーブルフック)の使用状態の側面図および姿勢保持部材の収納状態の正面図。
一部の引起構成体を前方回動させた状態の他の実施形態の概略斜視図。
同側面図。
刈取装置のフレームの他の実施形態の斜視図。
リンクアームを設けた実施形態の側面図。
一部の引起構成体を前方回動させた状態の他の実施形態の概略斜視図。
ケーブルあるいはアームを設けた実施形態の側面図。
注油ホースを設けた刈取フレームを設けた実施形態の斜視図。
クローラーを省略した走行装置の側面図。
同平面図。
後方フット付近の正面図および側面図。
転輪の平面図および側面図ならびに背面図。
転輪の平面図および側面図ならびに背面図。
操縦部のハンドルバ-付近の正面図および斜視図ならびに平面図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の一実施形態を図面により説明すると、1はコンバインの機体フレーム、2は走行装置であり、走行装置2の上方の一側に刈り取られた穀稈を穀粒と排藁に分離させる脱穀装置3を設け、脱穀装置3の前方に該脱穀装置3に供給する穀稈を圃場から刈り取る刈取装置4を設け、脱穀装置3の側方にグレンタンク5を設け、グレンタンク5の前方には操縦部6を設けている(図1)。
なお、本発明を説明するにあたり、理解を容易にするため、コンバインの前進走行方向を基準に前後・左右・上下等の方向を示して説明するが、これにより、本発明の構成が限定されることはない。
前記刈取装置4は、最前方位置に圃場の穀稈を分草する分草装置10を設ける。分草装置10は左右方向に複数並設する。分草装置10は穀稈を分草する分草杆(分草体)11を前後方向の分草フレーム12の先端に取付け、分草フレーム12の基部は刈取装置4の刈取フレーム13に取付ける(図2)。
分草装置10の後方には圃場の穀稈を引起する引起装置15を設ける。引起装置15は引起構成体16を左右方向に複数並設して構成する。各引起構成体16の構成は任意であり、は引起フレーム17に引起ラグ18を取付けた引起ラグチェン19を掛け回し、引起ラグチェン19の前側を引起カバー20で包囲して構成する(図2)。
【0009】
走行装置2と圃場に植生する作物を引き起こす引起装置15と作物を刈り取る刈取機構21と刈取機構21の左側後方に作物を引き継いで脱穀する脱穀装置3を備えるコンバインにおいて、引起装置15の下部側に、引起装置15の上部側を機体前後方向に回動可能に支持する開閉回動軸23を設け、開閉回動軸23中心に引起装置15を開く側(機体前側)に回動させると、引起装置15の上部側にメンテナンススペースMが確保される構成とする(図7)。
この場合、引起装置15を作業状態とするロック装置のロックを解除して、開閉回動軸23中心に引起装置15を開く側(機体前側)に回動させて、引起装置15の上部側にメンテナンススペースMを形成する。
すなわち、走行装置2の前方に設けた刈取装置4は、少なくとも、刈取装置4の前側部分に圃場に植生する作物を引き起こす引起装置15を設け、引起装置15の後側に引起した作物を刈り取る刈刃24を有する刈取機構21を設け、引起装置15の後方で刈取機構21の上方に切断した作物(穀稈)を後方に搬送する穀稈搬送装置25を設けて構成する。
26は穀稈搬送装置25の一部を構成する穂先側搬送装置、27は支持ケース、28は刈取支持アーム、29は掻込装置、29Aは掻込支持フレームである。
【0010】
そして、引起装置15は、引起装置15の上部側を、引起装置15の下部側所定位置に設けた、引起装置15の上部側を機体前後方向に回動可能に支持する開閉回動軸23中心に引起装置15を開く側(機体前側)に回動させ、引起装置15の上部後側にメンテナンススペースMを形成する。
換言すると、引起装置15(引起構成体16)は、各引起構成体16の下部側所定位置に設けた開閉回動軸23中心に、引起構成体16の上部側が機体前方向に回動するように構成し、引起構成体16の上部側を機体前方向に回動させて各引起構成体16の上部後側にメンテナンススペースMを形成する。
そのため、引起装置15の下部側に開閉回動軸23を設けたことにより、引起装置15の上部を開放状態にすると自重で開放状態を維持することができ、メンテナンス作業中に意図せず引起装置15が元の位置に戻る(閉じる)ことがなく、作業の安全性が確保される。
また、開放状態を維持する大掛かりなダンパー等の姿勢保持構成が不要となるので、引起装置15を含めた刈取装置4全体の部品数の削減や構造の簡潔化を図ることができる。
引起装置15は、開閉回動軸23中心に引起装置15の上部後側に形成されるメンテナンススペースMに見合った分だけ、前方回動させればよく、従来のように、大きく引起装置15を移動させる必要はなく、開放状態の引起装置15の回動範囲が抑えられるので、狭いスペースでも引起装置15の開閉(回動)が可能であり、メンテナンス作業性が向上すると共に、詰まった穀稈の除去作業を速やかに行える。
(【0011】以降は省略されています)

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