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公開番号2024100301
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-26
出願番号2023004190
出願日2023-01-16
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G03G 15/08 20060101AFI20240719BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】 モータを用いて封止解除機構と撹拌スクリューに駆動力を伝達する構成において、現像装置の初期使用の開始時にスクリューロックが生じることを抑制しつつ、初期化動作に必要な時間を短縮する。
【解決手段】 モータから供給される駆動力によって、第一搬送スクリューは、第一搬送方向に搬送し、且つ、第二搬送スクリューは、第二搬送方向に搬送し、且つ、封止解除機構は、一対の封止部材による第一連通部及び第二連通部のそれぞれの封止を解除し、制御手段は、現像装置の初期化動作を開始してからの現像回転体の回転数が第1の閾値に到達するまでの間、現像回転体を第1の周速で回転させるようモータを制御し、初期化動作を開始してからの現像回転体の回転数が第1の閾値に到達した後であって第1の閾値よりも大きい第2の閾値に到達するまでの間、現像回転体を第1の周速よりも速い第2の周速で回転させるようモータを制御する。
【選択図】 図12
特許請求の範囲【請求項1】
静電潜像が形成される像担持体と、
前記像担持体に形成された静電潜像を現像するためにトナーとキャリアを含む現像剤を担持搬送する現像回転体と、前記現像回転体が配置され且つ前記現像回転体に現像剤を供給する第一室と、前記第一室と隔壁によって区画され且つ前記第一室との間で現像剤が循環する第二室と、現像剤が前記第一室から前記第二室に連通することを許容する第一連通部と、現像剤が前記第二室から前記第一室に連通することを許容する第二連通部と、前記第一室に配置され且つ現像剤を搬送する第一搬送スクリューと、前記第二室に配置され且つ現像剤を搬送する第二搬送スクリューと、前記第二室に初期現像剤を収容するために前記第一連通部及び前記第二連通部のそれぞれを封止する一対の封止部材と、前記一対の封止部材による前記第一連通部及び前記第二連通部のそれぞれの封止を解除する封止解除機構と、を有する現像装置と、
前記現像回転体を回転駆動するための駆動力を供給するモータと、
前記モータを制御する制御手段と、
を備え、
前記モータから供給される駆動力によって、前記第一搬送スクリューは、現像剤を前記第二連通部から前記第一連通部に向かう第一搬送方向に搬送し、且つ、前記第二搬送スクリューは、現像剤を前記第一連通部から前記第二連通部に向かう第二搬送方向に搬送し、且つ、前記封止解除機構は、前記一対の封止部材による前記第一連通部及び前記第二連通部のそれぞれの封止を解除し、
前記制御手段は、前記現像装置の初期化動作を開始してからの前記現像回転体の回転数が第1の閾値に到達するまでの間、前記現像回転体を第1の周速で回転させるよう前記モータを制御し、前記初期化動作を開始してからの前記現像回転体の回転数が前記第1の閾値に到達した後であって前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値に到達するまでの間、前記現像回転体を前記第1の周速よりも速い第2の周速で回転させるよう前記モータを制御する
ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記封止解除機構は、前記一対の封止部材を巻き取るための回転可能な巻取り軸を有し、
前記初期化動作の開始時において、前記モータから供給される駆動力によって、前記巻取り軸は巻取り方向に回転駆動され、且つ、前記巻取り方向に回転駆動された前記巻取り軸に前記一対の封止部材が巻き取られることによって、前記一対の封止部材による前記第一連通部及び前記第二連通部のそれぞれの封止を解除する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
静電潜像が形成される像担持体と、
前記像担持体に形成された静電潜像を現像するためにトナーとキャリアを含む現像剤を担持搬送する現像回転体と、前記現像回転体が配置され且つ前記現像回転体に現像剤を供給する第一室と、前記第一室と隔壁によって区画され且つ前記第一室との間で現像剤が循環する第二室と、現像剤が前記第一室から前記第二室に連通することを許容する第一連通部と、現像剤が前記第二室から前記第一室に連通することを許容する第二連通部と、前記第一室に配置され且つ現像剤を搬送する第一搬送スクリューと、前記第二室に配置され且つ現像剤を搬送する第二搬送スクリューと、前記第二室に初期現像剤を収容するために前記第一連通部及び前記第二連通部のそれぞれを封止する一対の封止部材と、前記一対の封止部材による前記第一連通部及び前記第二連通部のそれぞれの封止を解除する封止解除機構と、を有する現像装置と、
前記現像回転体を回転駆動するための駆動力を供給するモータと、
前記モータを制御する制御手段と、
前記モータの駆動負荷を検知する検知手段と、
を備え、
前記モータから供給される駆動力によって、前記第一搬送スクリューは、現像剤を前記第二連通部から前記第一連通部に向かう第一搬送方向に搬送し、且つ、前記第二搬送スクリューは、現像剤を前記第一連通部から前記第二連通部に向かう第二搬送方向に搬送し、且つ、前記封止解除機構は、前記一対の封止部材による前記第一連通部及び前記第二連通部のそれぞれの封止を解除し、
前記制御手段は、
前記現像装置の初期化動作を開始した後に前記検知手段によって検知された前記駆動負荷が所定値よりも大きい場合、前記初期化動作を開始してからの前記現像回転体の回転数が第1の閾値に到達するまでの間、前記現像回転体を第1の周速で回転させるよう前記モータを制御し、前記初期化動作を開始してからの前記現像回転体の回転数が前記第1の閾値に到達した後であって前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値に到達するまでの間、前記現像回転体を前記第1の周速よりも速い第2の周速で回転させるよう前記モータを制御し、
前記初期化動作を開始した後に前記検知手段によって検知された前記駆動負荷が前記所定値よりも小さい場合、前記初期化動作を開始してからの前記現像回転体の回転数が前記第2の閾値に到達するまでの間、前記現像回転体を前記第1の周速よりも速く前記第2の周速よりも遅い第3の周速で回転させるよう前記モータを制御する
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
前記封止解除機構は、前記一対の封止部材を巻き取るための回転可能な巻取り軸を有し、
前記初期化動作の開始時において、前記モータから供給される駆動力によって、前記巻取り軸は巻取り方向に回転駆動され、且つ、前記巻取り方向に回転駆動された前記巻取り軸に前記一対の封止部材が巻き取られることによって、前記一対の封止部材による前記第一連通部及び前記第二連通部のそれぞれの封止を解除する
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、像担持体に形成された静電潜像を現像する現像装置を備えた画像形成装置に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
現像剤を撹拌するための撹拌室と、現像スリーブに現像剤を供給するための現像室を備えた現像装置がある。この現像装置は、現像室に設けられ、現像室の現像剤を第一搬送方向に搬送する現像スクリューと、撹拌室に設けられ、撹拌室の現像剤を第一搬送方向とは逆方向の第二搬送方向に搬送する撹拌スクリューとを現像容器内に備える。また、この現像装置は、現像室の現像剤を現像室から撹拌室に連通可能な第一開口部と、撹拌室の現像剤を撹拌室から現像室に連通可能な第二開口部とが設けられ、現像室と撹拌室とを隔てる隔壁を現像容器内に備える。
【0003】
特許文献1に記載の画像形成装置では、現像装置に設けられた同一系列のギア列を介して、シール部(一対の封止部材)を巻き取るための回転可能な巻き取り部(巻取り軸、封止解除機構)と、撹拌スクリューが連結されている。この画像形成装置に設けられたモータを用いて、巻き取り部と撹拌スクリューに駆動力を伝達可能な構成にしている。そして、現像装置の初期立ち上げ時において、画像形成装置に設けられたモータを駆動させることにより、巻き取り部と撹拌スクリューを同時に回転させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-81665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
出荷時の現像装置において、現像装置の保管状態によっては、撹拌室内に密封状態で充填された初期現像剤が、撹拌スクリューの現像剤搬送方向の下流側に圧縮された状態(タッピング状態)になることがある。また、現像装置の初期立ち上げ時(初期使用の開始時、初期化動作時)において、第一開口部や第二開口部がシール部でシールされている状態で、撹拌スクリューの回転を開始したとする。この場合、撹拌スクリューの現像剤搬送方向の上流側から下流側に向かって初期現像剤が撹拌スクリューによって搬送され、第一開口部や第二開口部がシールされているために撹拌スクリューの現像剤搬送方向の下流側で初期現像剤が滞留する。このとき、撹拌スクリューの現像剤搬送方向の下流側における現像剤の圧力が上昇し、この状態で撹拌スクリューを回転させると、撹拌スクリューを回転させるためのモータの負荷トルクが上昇する。
【0006】
モータの負荷トルクが上昇するこの現象は、初期現像剤がタッピング状態になっている場合に特に顕著になる。また、撹拌スクリューを回転させるためのモータが高出力のモータでない場合に、モータの負荷トルクが上昇する現象によって、当該モータの負荷トルクが所定値以上になると、撹拌スクリューを回転させることができなくなるスクリューロックが生じる虞がある。また、サービス性の観点においては、現像装置の初期化動作に必要な時間はできる限り短い方が好ましい。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、モータを用いて封止解除機構と撹拌スクリューに駆動力を伝達する構成において、現像装置の初期使用の開始時にスクリューロックが生じることを抑制しつつ、初期化動作に必要な時間を短縮することが可能な画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像を現像するためにトナーとキャリアを含む現像剤を担持搬送する現像回転体と、前記現像回転体が配置され且つ前記現像回転体に現像剤を供給する第一室と、前記第一室と隔壁によって区画され且つ前記第一室との間で現像剤が循環する第二室と、現像剤が前記第一室から前記第二室に連通することを許容する第一連通部と、現像剤が前記第二室から前記第一室に連通することを許容する第二連通部と、前記第一室に配置され且つ現像剤を搬送する第一搬送スクリューと、前記第二室に配置され且つ現像剤を搬送する第二搬送スクリューと、前記第二室に初期現像剤を収容するために前記第一連通部及び前記第二連通部のそれぞれを封止する一対の封止部材と、前記一対の封止部材による前記第一連通部及び前記第二連通部のそれぞれの封止を解除する封止解除機構と、を有する現像装置と、前記現像回転体を回転駆動するための駆動力を供給するモータと、前記モータを制御する制御手段と、を備え、前記モータから供給される駆動力によって、前記第一搬送スクリューは、現像剤を前記第二連通部から前記第一連通部に向かう第一搬送方向に搬送し、且つ、前記第二搬送スクリューは、現像剤を前記第一連通部から前記第二連通部に向かう第二搬送方向に搬送し、且つ、前記封止解除機構は、前記一対の封止部材による前記第一連通部及び前記第二連通部のそれぞれの封止を解除し、前記制御手段は、前記現像装置の初期化動作を開始してからの前記現像回転体の回転数が第1の閾値に到達するまでの間、前記現像回転体を第1の周速で回転させるよう前記モータを制御し、前記初期化動作を開始してからの前記現像回転体の回転数が前記第1の閾値に到達した後であって前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値に到達するまでの間、前記現像回転体を前記第1の周速よりも速い第2の周速で回転させるよう前記モータを制御することを特徴とする。
【0009】
また、上記目的を達成するために本発明の他態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像を現像するためにトナーとキャリアを含む現像剤を担持搬送する現像回転体と、前記現像回転体が配置され且つ前記現像回転体に現像剤を供給する第一室と、前記第一室と隔壁によって区画され且つ前記第一室との間で現像剤が循環する第二室と、現像剤が前記第一室から前記第二室に連通することを許容する第一連通部と、現像剤が前記第二室から前記第一室に連通することを許容する第二連通部と、前記第一室に配置され且つ現像剤を搬送する第一搬送スクリューと、前記第二室に配置され且つ現像剤を搬送する第二搬送スクリューと、前記第二室に初期現像剤を収容するために前記第一連通部及び前記第二連通部のそれぞれを封止する一対の封止部材と、前記一対の封止部材による前記第一連通部及び前記第二連通部のそれぞれの封止を解除する封止解除機構と、を有する現像装置と、前記現像回転体を回転駆動するための駆動力を供給するモータと、前記モータを制御する制御手段と、前記モータの駆動負荷を検知する検知手段と、を備え、前記モータから供給される駆動力によって、前記第一搬送スクリューは、現像剤を前記第二連通部から前記第一連通部に向かう第一搬送方向に搬送し、且つ、前記第二搬送スクリューは、現像剤を前記第一連通部から前記第二連通部に向かう第二搬送方向に搬送し、且つ、前記封止解除機構は、前記一対の封止部材による前記第一連通部及び前記第二連通部のそれぞれの封止を解除し、前記制御手段は、前記現像装置の初期化動作を開始した後に前記検知手段によって検知された前記駆動負荷が所定値よりも大きい場合、前記初期化動作を開始してからの前記現像回転体の回転数が第1の閾値に到達するまでの間、前記現像回転体を第1の周速で回転させるよう前記モータを制御し、前記初期化動作を開始してからの前記現像回転体の回転数が前記第1の閾値に到達した後であって前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値に到達するまでの間、前記現像回転体を前記第1の周速よりも速い第2の周速で回転させるよう前記モータを制御し、前記初期化動作を開始した後に前記検知手段によって検知された前記駆動負荷が前記所定値よりも小さい場合、前記初期化動作を開始してからの前記現像回転体の回転数が前記第2の閾値に到達するまでの間、前記現像回転体を前記第1の周速よりも速く前記第2の周速よりも遅い第3の周速で回転させるよう前記モータを制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、モータを用いて封止解除機構と撹拌スクリューに駆動力を伝達する構成において、現像装置の初期使用の開始時にスクリューロックが生じることを抑制しつつ、初期化動作に必要な時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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