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公開番号2024098660
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-24
出願番号2023002277
出願日2023-01-11
発明の名称布帛用処理剤、捺染用インクセット、前処理済布帛、捺染方法、及び捺染布帛
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類D06P 5/06 20060101AFI20240717BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】捺染布帛の発色性、風合い、洗濯堅牢性、及びアイロン耐性を高い水準で両立させることができる布帛用処理剤、捺染用インクセット、前処理済布帛、及び捺染方法、並びに発色性、風合い、洗濯堅牢性、及びアイロン耐性を高い水準で両立された捺染布帛を提供することである。
【解決手段】本発明の布帛用処理剤は、昇華色材による捺染に用いられる布帛用処理剤であって、NICS(1)の値が-105以上-12以下の範囲内である芳香族化合物を含有することを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
昇華色材による捺染に用いられる布帛用処理剤であって、
NICS(1)の値が-105以上-12以下の範囲内である芳香族化合物を含有する
ことを特徴とする布帛用処理剤。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記芳香族化合物が、芳香族複素環式化合物である
ことを特徴とする請求項1に記載の布帛用処理剤。
【請求項3】
無機性値と有機性値との比の値(I/O値)が1以上3以下の範囲内である溶剤を更に含有する
ことを特徴とする請求項1に記載の布帛用処理剤。
【請求項4】
前記芳香族化合物が、芳香族環を3つ以上有する
ことを特徴とする請求項1に記載の布帛用処理剤。
【請求項5】
前記芳香族化合物が、芳香族環を5つ以上有する
ことを特徴とする請求項1に記載の布帛用処理剤。
【請求項6】
前記芳香族化合物のNICS(1)の値が、-65以上-20以下の範囲内である
ことを特徴とする請求項1に記載の布帛用処理剤。
【請求項7】
前記芳香族化合物のNICS(1)の値が、-60以上-40以下の範囲内である
ことを特徴とする請求項1に記載の布帛用処理剤。
【請求項8】
昇華色材を含有する捺染用インクと、布帛用処理剤と、を含む捺染用インクセットであって、
前記布帛用処理剤が、請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の布帛用処理剤である
ことを特徴とする捺染用インクセット。
【請求項9】
昇華色材による捺染に用いられる前処理済布帛であって、
NICS(1)の値が-105以上-12以下の範囲内である芳香族化合物を含有する
ことを特徴とする前処理済布帛。
【請求項10】
芳香族化合物の存在下、昇華色材で布帛を染色する捺染方法であって、
前記芳香族化合物のNICS(1)の値が、-105以上-12以下の範囲内である
ことを特徴とする捺染方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、布帛用処理剤、捺染用インクセット、前処理済布帛、捺染方法、及び捺染布帛に関する。
より詳しくは、捺染布帛の発色性、風合い、洗濯堅牢性、及びアイロン耐性を高い水準で両立させることができる布帛用処理剤等に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、昇華色材を含有する捺染用インクを用いて布帛を染色する捺染方法が知られている。昇華色材は、一般的に疎水性を示すため、同じく疎水性を示す布帛に対しては吸着しやすく、染色しやすい。一方、昇華色材は、親水性を示す布帛に対しては、繊維内に入り込みにくく、十分な発色性を示す程度に染色することが困難である。また、親水性を示す布帛に対する捺染は、昇華色材が布帛の繊維内に入り込みにくいため、染色できたとしても、捺染後の布帛の洗濯堅牢性やアイロン耐性が悪い傾向にあった。
【0003】
特許文献1に記載の技術では、セルロース系の布帛(親水性を示す布帛)に対して、染色前の布帛に膨潤剤(多価アルコール類)を付与することで、染色性を向上させている。また、当該技術では、さらに染色後の布帛に樹脂を付与して色材を封入固着させることで、染着した色材が布帛から外部に移行することを防止している。当該技術では、布帛の発色性は向上するが、樹脂を用いて色材を封入固着させているため、布帛の風合いが大きく悪化する。
【0004】
特許文献2に記載の技術では、ヒドロキシ基を有する繊維を含む布帛(親水性を示す布帛)を染色しやすくするために、染色前に、多価カルボジイミド基を有する化合物と芳香族カルボン酸を布帛に付与している。これによって、当該技術は、色材を吸着しやすい芳香環を布帛の繊維に導入しており、結果として、染色性ひいては発色性を向上させている。当該技術の場合、樹脂を用いないため布帛の風合いは悪化しないが、発色性を十分には向上させることができていなかった。また、当該技術では、布帛の洗濯堅牢性やアイロン耐性も十分に向上させることができなかった。
【0005】
以上のように、布帛の発色性を向上させる捺染技術はいくつか知られている。しかし、布帛(特に親水性を示す布帛)の発色性、風合い、洗濯堅牢性、及びアイロン耐性を高い水準で両立させることができる捺染技術はなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平7-216763号公報
特開2022-073505号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記問題・状況に鑑みてなされたものであり、その解決課題は、捺染布帛の発色性、風合い、洗濯堅牢性、及びアイロン耐性を高い水準で両立させることができる布帛用処理剤、捺染用インクセット、前処理済布帛、及び捺染方法、並びに発色性、風合い、洗濯堅牢性、及びアイロン耐性を高い水準で両立された捺染布帛を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題を解決すべく、上記課題の原因等について検討した。その結果、本発明者は、芳香族性の強さを示すNICS(1)の値が-105以上-12以下の範囲内である芳香族化合物を含有する布帛用処理剤を用いることによって、上記課題を解決できることを見いだし、本発明に至った。
すなわち、本発明に係る上記課題は、以下の手段により解決される。
【0009】
1.昇華色材による捺染に用いられる布帛用処理剤であって、
NICS(1)の値が-105以上-12以下の範囲内である芳香族化合物を含有する
ことを特徴とする布帛用処理剤。
【0010】
2.前記芳香族化合物が、芳香族複素環式化合物である
ことを特徴とする第1項に記載の布帛用処理剤。
(【0011】以降は省略されています)

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