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公開番号2024097648
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-19
出願番号2023001244
出願日2023-01-06
発明の名称鋼矢板、及び、上側鋼矢板の撤去方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類E02D 5/04 20060101AFI20240711BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】下側鋼矢板と上側鋼矢板との連結を簡易かつ安定的に解除する。
【解決手段】地盤に掘削側と地山側とを仕切るように打ち込まれる鋼矢板3は、鋼矢板3の上部をなす上側鋼矢板4と、鋼矢板3の下部をなす下側鋼矢板5と、上側鋼矢板4の内面4a(掘削側表面)と下側鋼矢板5の内面5a(掘削側表面)とに跨る形で上側鋼矢板4の内面4aと下側鋼矢板5の内面5aとに当接する第1のずれ止め部材21と、上側鋼矢板4の外面4b(地山側表面)と下側鋼矢板5の外面5b(地山側表面)とに跨る形で上側鋼矢板4の外面4bと下側鋼矢板5の外面5bとに当接する第2のずれ止め部材22とを備える。第1のずれ止め部材21は、上側鋼矢板4の内面4aと下側鋼矢板5の内面5aとの双方に固定される。第2のずれ止め部材22は、上側鋼矢板4の外面4bと下側鋼矢板5の外面5bとの一方に固定され、他方に固定されていない。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
地盤に掘削側と地山側とを仕切るように打ち込まれる鋼矢板であって、
前記鋼矢板の上部をなす上側鋼矢板と、
前記鋼矢板の下部をなす下側鋼矢板と、
前記上側鋼矢板の掘削側表面と前記下側鋼矢板の掘削側表面とに跨る形で前記上側鋼矢板の掘削側表面と前記下側鋼矢板の掘削側表面とに当接する第1のずれ止め部材と、
前記上側鋼矢板の地山側表面と前記下側鋼矢板の地山側表面とに跨る形で前記上側鋼矢板の地山側表面と前記下側鋼矢板の地山側表面とに当接する第2のずれ止め部材と、
を備え、
前記第1のずれ止め部材は、前記上側鋼矢板の掘削側表面と前記下側鋼矢板の掘削側表面との双方に固定され、
前記第2のずれ止め部材は、前記上側鋼矢板の地山側表面と前記下側鋼矢板の地山側表面との一方に固定され、他方に固定されていない、鋼矢板。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第2のずれ止め部材は、前記上側鋼矢板の地山側表面に固定され、前記下側鋼矢板の地山側表面に固定されていない、請求項1に記載の鋼矢板。
【請求項3】
前記固定は溶接固定である、請求項1に記載の鋼矢板。
【請求項4】
前記上側鋼矢板の下縁と前記下側鋼矢板の上縁との境界を塞ぐように貼着された止水テープを更に備える、請求項1に記載の鋼矢板。
【請求項5】
前記上側鋼矢板の下縁と前記下側鋼矢板の上縁との境界での折れ曲がりを規制する補強手段を更に備える、請求項1に記載の鋼矢板。
【請求項6】
前記補強手段が、前記鋼矢板の掘削側と地山側との少なくとも一方に設けられている、請求項5に記載の鋼矢板。
【請求項7】
前記補強手段は、
前記上側鋼矢板に固定されて前記上側鋼矢板に沿って上下方向に延びる第1の管部材と、
前記下側鋼矢板に固定されて前記下側鋼矢板に沿って上下方向に延びる第2の管部材と、
を備え、
前記第1の管部材は、前記上側鋼矢板の下縁より下方に延びる延長部を有し、
前記延長部が、前記第2の管部材に挿入されている、請求項5に記載の鋼矢板。
【請求項8】
前記補強手段は、
前記上側鋼矢板に固定された第1のプレートと、
前記下側鋼矢板に固定された第2のプレートと、
前記第1のプレートの貫通孔と前記第2のプレートの貫通孔とに挿通されて上下方向に延びる長ボルトと、
前記長ボルトの下端部を前記第2のプレートに仮固定する雌ねじ部と、
を備える、請求項5に記載の鋼矢板。
【請求項9】
請求項1~請求項7のいずれか1つに記載の鋼矢板から、前記下側鋼矢板を残して、前記上側鋼矢板を撤去する方法であって、
前記第1のずれ止め部材を介した前記上側鋼矢板の掘削側表面と前記下側鋼矢板の掘削側表面との連結を、前記掘削側から解除する、連結解除工程と、
前記掘削側を埋め戻す、埋め戻し工程と、
前記上側鋼矢板を上方に引き抜く、引き抜き工程と、
を含む、上側鋼矢板の撤去方法。
【請求項10】
請求項8に記載の鋼矢板から、前記下側鋼矢板を残して、前記上側鋼矢板を撤去する方法であって、
前記第1のずれ止め部材を介した前記上側鋼矢板の掘削側表面と前記下側鋼矢板の掘削側表面との連結を、前記掘削側から解除する、連結解除工程と、
前記掘削側を埋め戻す、埋め戻し工程と、
前記仮固定を解除する、仮固定解除工程と、
前記上側鋼矢板を上方に引き抜く、引き抜き工程と、
を含む、上側鋼矢板の撤去方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤に掘削側と地山側とを仕切るように打ち込まれる鋼矢板と、この鋼矢板から、下側鋼矢板を残して、上側鋼矢板を撤去する方法とに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
トンネル構造物等の地下構造物を施工する際には、施工場所に土留め壁を構築して、この土留め壁を用いて、施工場所に対する土留め及び止水を行いながら内部の掘削を行うことがある。
【0003】
土留め壁を用いる地下構造物の施工では、例えば、まず、鋼矢板の列により形成される土留め壁を、地表面側から不透水層に達するまで構築する。次に、腹起し・切梁を掛けながら、施工場所の掘削を進める。次に、掘削された施工場所にて地下構造物の構築を行う。そして、地下構造物の構築後に、埋め戻しを行いながら、腹起し・切梁の撤去を行う。
【0004】
ここで、都市部等においては、地下構造物の施工場所付近で、将来、通信ケーブルや水道管、ガス管等の埋設工事が行われる可能性があるため、埋め戻し時に、鋼矢板のうち、地表面から1~4m程度の深さまでの範囲の部分(上側部分)を撤去することが求められる場合がある。このような場合、特許文献1などに示されるように、土留め壁を構成する鋼矢板を下側鋼矢板と上側鋼矢板との連結構造としておき、埋め戻し時に下側鋼矢板から上側鋼矢板を分離して撤去可能とすることが行われている。
【0005】
特に特許文献1に開示の下側鋼矢板と上側鋼矢板との連結構造では、下側鋼矢板と上側鋼矢板とに跨る形で、掘削側表面(内面)及び地山側表面(外面)にそれぞれ当接するプレートを設け、これらプレートを下側鋼矢板に溶接固定し、ボルトを、掘削側から、掘削側プレート、上側鋼矢板、及び、地山側プレートの順に貫通させ、地山側のボルト先端を地山側プレートに固定のナットに螺合して締め付けている。
【0006】
かかる連結構造では、埋め戻し時に(詳しくは、下側鋼矢板と上側鋼矢板との連結位置付近まで埋め戻した時点で)、掘削側からボルトの頭部を回動して、ナットとの螺合を解除した後、ボルトを引き抜くことで、下側鋼矢板と上側鋼矢板との連結を解除することができる。これにより、地表面側にて、上側鋼矢板を引き抜くことができる。従って、掘削側からのボルトの引き抜き作業で、下側鋼矢板と上側鋼矢板との連結を解除でき、上側鋼矢板の撤去が容易となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開昭61-191725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に開示の構造では、ボルトが螺合するナットが地山側プレートの奥(地山側)にある。このため、鋼矢板の建て込み時などに、ボルトに大きな外力が加わることがあり、これによりボルトが曲がったり、ナットが潰れたりして、ボルトとナットとの螺合を解除することが難しいことがあった。
【0009】
本発明は、このような実状に鑑みてなされたもので、下側鋼矢板と上側鋼矢板との連結を簡易かつ安定的に解除可能な鋼矢板(下側鋼矢板と上側鋼矢板との連結構造)を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そのため本発明に係る鋼矢板は、地盤に掘削側と地山側とを仕切るように打ち込まれるものであり、鋼矢板の上部をなす上側鋼矢板と、鋼矢板の下部をなす下側鋼矢板と、上側鋼矢板の掘削側表面と下側鋼矢板の掘削側表面とに跨る形で上側鋼矢板の掘削側表面と下側鋼矢板の掘削側表面とに当接する第1のずれ止め部材と、上側鋼矢板の地山側表面と下側鋼矢板の地山側表面とに跨る形で上側鋼矢板の地山側表面と下側鋼矢板の地山側表面とに当接する第2のずれ止め部材と、を備える。第1のずれ止め部材は、上側鋼矢板の掘削側表面と下側鋼矢板の掘削側表面との双方に固定される。第2のずれ止め部材は、上側鋼矢板の地山側表面と下側鋼矢板の地山側表面との一方に固定され、他方に固定されていない。
(【0011】以降は省略されています)

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