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公開番号2024097260
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-18
出願番号2023000713
出願日2023-01-05
発明の名称弾性波フィルタ
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人
主分類H03H 9/64 20060101AFI20240710BHJP(基本電子回路)
要約【課題】通過帯域外の帯域に励振波が発生することを抑制できる弾性波フィルタを提供する。
【解決手段】弾性波フィルタ1は、フィルタ回路10と、付加回路20とを備える。付加回路20は、複数のIDT31、32および反射器41を含む。IDT31の第1励振部51xは、反射器41の隣に配置され、最外のIDT31に含まれる複数の電極指35のうち、当該IDTに含まれる電極指の総数Nが偶数の場合は((N/2)+1)本の電極指または総数Nが奇数の場合は((N+1)/2)本の電極指を有する。IDT31の第2励振部51yは、第1励振部51xの電極指を除く、2本以上の電極指を有する。第1励振部51xが有する電極指の平均の配列ピッチをpxとし、複数の反射電極指45の平均の配列ピッチをprとした場合に、pr/pxは、0.5以上0.97以下または1.15以上2.0以下の範囲内の値である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
複数の入出力端子と、
前記複数の入出力端子を結ぶ第1経路に設けられたフィルタ回路と、
前記第1経路の少なくとも一部と並列接続される第2経路に設けられた付加回路と、
を備え、
前記付加回路は、複数のIDT(InterDigital Transducer)および反射器を含む共振器を有し、
前記複数のIDTは、第1方向に沿って配置され、
前記IDTのそれぞれは、前記第1方向に交差する第2方向に延び、かつ、前記第1方向に沿って配列された複数の電極指を有し、
前記反射器は、前記第1方向において前記複数のIDTのうちの最も外側に位置する最外のIDTの隣に配置され、前記第2方向に延び、かつ、前記第1方向に沿って配列された複数の反射電極指を有し、
前記最外のIDTは、第1励振部および第2励振部を有し、
前記第1励振部は、前記第1方向において前記反射器の隣に配置され、前記最外のIDTに含まれる前記複数の電極指のうち、当該IDTに含まれる電極指の総数をNとしたときに、Nが偶数の場合は((N/2)+1)本の電極指またはNが奇数の場合は((N+1)/2)本の電極指を有し、
前記第2励振部は、前記第1方向において前記第1励振部から見て前記反射器とは反対側に配置され、前記最外のIDTに含まれる前記複数の電極指のうちの前記第1励振部の電極指を除く、2本以上の電極指を有し、
前記第1励振部が有する前記電極指の前記第1方向における平均の配列ピッチをpxとし、前記複数の反射電極指の前記第1方向における平均の配列ピッチをprとした場合に、
pr/pxは、0.5以上0.97以下または1.15以上2.0以下の範囲内の値である
弾性波フィルタ。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記第2励振部が有する前記電極指の前記第1方向における平均の配列ピッチをpyとした場合に、px>pyである
請求項1に記載の弾性波フィルタ。
【請求項3】
前記付加回路は、複数の前記反射器を有し、
複数の前記反射器は、前記第1方向において前記複数のIDTの両外側に配置されている
請求項1に記載の弾性波フィルタ。
【請求項4】
前記フィルタ回路の通過帯域は、2496MHz以上2690MHz以下の周波数帯域を含む
請求項1~3のいずれか1項に記載の弾性波フィルタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、弾性波フィルタに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、フィルタ回路と、フィルタ回路に並列接続される付加回路とを備える弾性波フィルタが知られている。特許文献1には、アンテナ端子と送信端子との間に接続された送信フィルタと、アンテナ端子と受信端子との間に接続された受信フィルタと、アンテナ端子と送信端子との間の経路に一端を、アンテナ端子と受信端子との間の経路に他端を接続する弾性波素子と、を備える分波器が開示されている。弾性波素子は、送信端子に入力された送信信号の位相を逆位相となるように変換する素子であり、弾性波素子には反射器が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-220263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、弾性波素子に反射器を設けることでQ値を向上させることができるが、Q値が上がったことにより弾性波素子が不必要な共振を起こし、弾性波フィルタの通過帯域外の帯域に励振波が発生することがある。その場合、通過帯域外の帯域における減衰特性を確保することができないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、通過帯域外の帯域に励振波が発生することを抑制できる弾性波フィルタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る弾性波フィルタは、複数の入出力端子と、前記複数の入出力端子を結ぶ第1経路に設けられたフィルタ回路と、前記第1経路の少なくとも一部と並列接続される第2経路に設けられた付加回路と、を備え、前記付加回路は、複数のIDT(InterDigital Transducer)および反射器を含む共振器を有し、前記複数のIDTは、第1方向に沿って配置され、前記IDTのそれぞれは、前記第1方向に交差する第2方向に延び、かつ、前記第1方向に沿って配列された複数の電極指を有し、前記反射器は、前記第1方向において前記複数のIDTのうちの最も外側に位置する最外のIDTの隣に配置され、前記第2方向に延び、かつ、前記第1方向に沿って配列された複数の反射電極指を有し、前記最外のIDTは、第1励振部および第2励振部を有し、前記第1励振部は、前記第1方向において前記反射器の隣に配置され、前記最外のIDTに含まれる前記複数の電極指のうち、当該IDTに含まれる電極指の総数をNとしたときに、Nが偶数の場合は((N/2)+1)本の電極指またはNが奇数の場合は((N+1)/2)本の電極指を有し、前記第2励振部は、前記第1方向において前記第1励振部から見て前記反射器とは反対側に配置され、前記最外のIDTに含まれる前記複数の電極指のうちの前記第1励振部の電極指を除く、2本以上の電極指を有し、前記第1励振部が有する前記電極指の前記第1方向における平均の配列ピッチをpxとし、前記複数の反射電極指の前記第1方向における平均の配列ピッチをprとした場合に、pr/pxは、0.5以上0.97以下または1.15以上2.0以下の範囲内の値である。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る弾性波フィルタによれば、通過帯域外の帯域に励振波が発生することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態に係る弾性波フィルタ、ならびに、弾性波フィルタに含まれるフィルタ回路および付加回路の回路構成を示す図である。
付加回路に含まれる音響結合型共振器を模式的に示す図である。
音響結合型共振器に含まれるIDTの第1励振部および第2励振部の電極指の平均の配列ピッチ、ならびに、反射器の反射電極指の平均の配列ピッチを示す図である。
第1励振部および第2励振部の電極指の平均の配列ピッチ、ならびに、反射器の反射電極指の平均の配列ピッチの一例を示す図である。
比較例1、2、3および実施例1の弾性波フィルタの通過特性を示す図である。
第1励振部の電極指の平均の配列ピッチと反射器の反射電極指の平均の配列ピッチとの比である配列ピッチ比、および、音響結合型共振器のIDT間のギャップで発生する共振モードの励振波の大きさの関係を示す図である。
比較例4、5、6および実施例2、3の弾性波フィルタの通過特性を示す図である。
第1励振部の電極指の平均の配列ピッチと反射器の反射電極指の平均の配列ピッチとの比である配列ピッチ比、および、音響結合型共振器の音響結合により発生する共振モードの励振波の大きさの関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、実施の形態および図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置および接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、図面に示される構成要素の大きさ、または大きさの比は、必ずしも厳密ではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する場合がある。また、以下の実施の形態において、「接続される」とは、直接接続される場合だけでなく、他の素子等を介して電気的に接続される場合も含まれる。
【0010】
(実施の形態)
[弾性波フィルタの構成]
実施の形態に係る弾性波フィルタの構成について、図1を参照しながら説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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