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公開番号2024097016
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-17
出願番号2024069096,2020182278
出願日2024-04-22,2020-10-30
発明の名称口唇荒れの評価方法
出願人学校法人関西学院,株式会社コーセー
代理人個人,個人
主分類G01N 33/50 20060101AFI20240709BHJP(測定;試験)
要約【課題】 本発明は、本発明は、より客観的に口唇荒れ評価を行う技術を提供すること。
【解決手段】 本発明は、(B)口唇角層細胞の厚さを指標とする、口唇荒れの評価方法を提供することができる。前記(B)が、広角X線回折法及び/又は電子線回折法を用いて解析されたものであることが好適である。 前記(B)が、対象者の口唇から採取された角層を解析して得られたものであることが好適である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
(B)口唇角層細胞の厚さを指標と
し、
前記(B)口唇角層細胞の厚さが、広角X線回折法及び/又は電子線回折法を用いて解析されたものである、
口唇荒れの評価方法。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記
(B)
口唇角層細胞の厚さ
が、対象者の口唇から採取された角層を解析して得られたものである、請求項1に記載の口唇荒れの評価方法。
【請求項3】
前記採取が、ストリッピング方法によるものである、請求項
2に
記載の口唇荒れの評価方法。
【請求項4】
前記(B)
口唇角層細胞の厚さ
を指標とし、対象者の口唇から採取された角層を解析して得られた、口唇角層細胞の厚さの値を、予め設定されている口唇角層細胞の厚さの評価基準
に対して、高いことは口唇の状態が悪いことを示し、低いことは口唇の状態が良いことを示す
、請求項1~
3の
いずれか一項に記載の口唇荒れの評価方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、口唇荒れの評価方法などに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
口唇に関しては、湿度の高い夏期にも唇の荒れ症状を呈する場合があり、このため口唇保護など多様な用途でリップクリームを、男女を問わず通年使用するようになってきている。さらに、口唇荒れの状況が口紅を塗布した際の仕上がり効果に大きく影響を与えるため、リップクリームを口紅下地として使用する女性も多い。加えて、近年では保湿機能を付与した口紅も口唇荒れを防ぐ目的で開発されている。
このように、口唇荒れを改善できる化粧料を求めるニーズは高い。例えば、特許文献1には、口唇荒れを改善するために、アプリコットエキス、アプリコットオイル、ウーロン茶エキス、及びニンジンエキスから選ばれる少なくとも1種以上を配合した、口唇用化粧料が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-59441号公報
【非特許文献】
【0004】
Bowstra J. A. et. al., J. Invest. Dermatol., 117, 710-717(2001).
新井清一ら,香粧会誌,Vol.13,No.2,p64-68,(1989).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、口唇は、皮膚と口腔粘膜との境界部位となっており、皮膚と粘膜との両方の特性を併せ持つため、通常の皮膚とは違った特性を有する。例えば、皮膚のターンオーバーが一般に20~25日程度であるのに対し、口唇のターンオーバーは一般に3~4日であることが知られている。さらに口唇は角層が非常に薄く、皮脂腺や汗腺がないため、皮脂膜や天然保湿因子(Natural Moisturizing Factor:NMF)の供給がされないなど、通常の皮膚とは構造が大きく異なり、一般的に皮膚より荒れの程度が酷く、荒れが発生する頻度が高いことが知られている。
【0006】
このため、口唇状態を評価する場合は、口唇固有の生理機能特性を把握した専門評価者が、目視観察による官能評価を行っていた。このように口唇状態を評価する場合には、口唇に関する高い知識と、官能評価に関する高い習熟度との両方を有する口唇評価の専門評価者を、その都度、必要としていた。
しかしながら、本発明者らは、口唇評価の専門評価者に頼ることなく、できるだけ口唇状態の評価をより客観的に行うことができる口唇荒れの評価を鋭意検討した。
【0007】
そこで、本発明者らは、より客観的に口唇荒れ評価を行う技術を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
ここで、角層細胞間脂質とは、皮膚最上層にある角層細胞の間を埋める多層の脂質膜を構成する脂質をいう。角層細胞間脂質は、主にセラミド、遊離脂肪酸、コレステロールなどから構成されており、それらが規則的に配列したラメラ構造をとり、それが何層にも重なって存在している。角層では、これら細胞間脂質が垂直方向と水平方向に構造を形成しており、垂直方向に、長周期ラメラ構造、短周期ラメラ構造、液晶を形成しており、水平方向に、オルソロンビック構造、ヘキサゴナル構造、流動相を形成していることが知られている(例えば、非特許文献1(J. Invest. Dermatol., 117, 710-717(2001).)参照)。このうち、水平方向に形成している構造を「細胞間脂質充填構造」と呼んでいる。角層においては、これらの構造が複雑に形成されながら角層のバリア機能を発揮している。
【0009】
ラメラ構造としては、脂質分子の長軸方向への配向の周期が約13nmの長周期ラメラ構造と、周期が約6nmの短周期ラメラ構造が知られている。また、ラメラ方向に直行する横断面での炭化水素鎖の並び方(炭化水素鎖側方充填構造)が、全ての格子面間隔で等しいヘキサゴナル構造(六方晶:格子定数は約0.41nm)と、最も密に詰まっているオルソロンビック構造(斜方晶:格子定数は約0.37nm及び約0.41nm)と、そして流動相の3種類が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
【0010】
ラメラ構造の周期構造は、小角X線回折などの方法を用いて測定することができる。一方、ラメラ構造の炭化水素鎖側方充填構造は、広角X線回折法、電子線回折法、フーリエ変換IR(FTIR)法等の方法を用いて測定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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