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公開番号2024095525
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2023179093
出願日2023-10-17
発明の名称歯間ブラシ群
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61C 15/02 20060101AFI20240703BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】振動に対する強度を担保しつつ、特定の操作で切り離し操作を行った際にのみ、歯間ブラシ同士を容易に切り離すことが可能な歯間ブラシ群を提供する。
【解決手段】複数の歯間ブラシ10が長さ方向を同じくして並列に配置され、隣接する歯間ブラシ10の間隙に連結部3が設けられた歯間ブラシ群100であって、前記歯間ブラシ群100を平面視した場合、把持部1は、少なくとも1箇所の湾曲部11を有しており、複数の連結部3は、任意の歯間ブラシ10Aの把持部1に接する基端3aから突出し、任意の歯間ブラシ10Aに隣接する他の任意の歯間ブラシ10Bと頂端3bで接し、把持部1と一体で設けられ、複数の連結部3のうち少なくとも1つが湾曲部11に配置されており、複数の連結部3はそれぞれ異なる形状を有しており、さらに歯間ブラシ10の幅方向における複数の連結部3の最大面積が異なることを特徴とする歯間ブラシ群100。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の歯間ブラシと、前記複数の歯間ブラシにおいて隣接する歯間ブラシ同士を連結する複数の連結部とを有し、
前記歯間ブラシが、合成樹脂からなる把持部と、前記把持部の先端から突出するように設けられ、ブラシ材を有するブラシ部とを有し
前記複数の歯間ブラシが長さ方向を同じくして並列に配置され、隣接する歯間ブラシの間隙に前記連結部が設けられた歯間ブラシ群であって、
前記歯間ブラシ群を平面視した場合、前記把持部は、少なくとも1箇所の湾曲部を有しており、
前記複数の連結部は、任意の歯間ブラシの前記把持部に接する基端から突出し、前記任意の歯間ブラシに隣接する他の任意の歯間ブラシと頂端で接し、前記把持部と一体で設けられ、
前記複数の連結部のうち少なくとも1つが前記湾曲部に配置されており、
前記複数の連結部はそれぞれ異なる形状を有しており、
さらに前記歯間ブラシの長さ方向に直交する幅方向における前記複数の連結部の最大面積が異なることを特徴とする歯間ブラシ群。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記複数の連結部が、前記湾曲部に設けられた少なくとも一つの連結部と、前記湾曲部以外の把持部に設けられた少なくとも一つの連結部とを有し、前記湾曲部に配置された少なくとも1つの連結部を一方とし、前記湾曲部以外の把持部に配置された少なくとも一つの連結部を他方とした場合、一方の前記連結部と、他方の前記連結部とで、前記歯間ブラシ群を平面視したとき、前記把持部からの隣接する把持部に突出する突出寸法が異なることを特徴とする請求項1記載の歯間ブラシ群。
【請求項3】
前記歯間ブラシ群を平面視し、前記ブラシ部の中心を通る延伸方向を基準軸とした場合、前記連結部の前記頂端は前記基準軸から最も離れた場所に位置する面であり、前記基準軸と直交する方向における、前記一方の連結部の前記基準軸から頂端までの寸法が、前記他方の連結部の前記基準軸から頂端までの寸法よりも大きいことを特徴とする請求項2記載の歯間ブラシ群。
【請求項4】
前記歯間ブラシ群を平面視し、前記ブラシ部の中心を通る延伸方向を基準軸とした場合、前記連結部の前記基端は前記基準軸から最も近い場所に位置する面であり、前記一方の連結部の基端が設けられた前記把持部の曲率と、前記他方の連結部の基端が設けられた前記把持部の曲率とが異なることを特徴とする請求項2または3記載の歯間ブラシ群。
【請求項5】
前記歯間ブラシ群を平面視した時、前記一方の前記連結部の前記基端が接続される前記把持部の曲率と、前記他方の前記連結部の前記基端が接続される前記把持部の曲率とは、異なることを特徴とする請求項2または3記載の歯間ブラシ群。
【請求項6】
前記歯間ブラシ群を平面視した時、前記一方の前記連結部の前記頂端が接続される前記把持部の曲率と、前記他方の前記連結部の前記頂端が接続される前記把持部の曲率とは、異なることを特徴とする請求項2または3記載の歯間ブラシ群。
【請求項7】
前記歯間ブラシ群を平面視した時、前記複数の連結部は、前記基端側が縦断面台形状の台形部であり、前記頂端側が該頂端側に向かうにしたがって漸次縮小する形状の破断部であることを特徴とする請求項1または2記載の歯間ブラシ群。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歯間ブラシ群に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
歯間ブラシは、通常の歯ブラシでは清掃が困難な歯間を清掃するための補助清掃用具として使用される。このような歯間ブラシには、例えば、金属ワイヤを軸材として使用したものと、合成樹脂を軸材として使用したものとがある。一般的に、合成樹脂を軸材として使用した、所謂ノンワイヤ型の歯間ブラシは、隣接する把持部間を連結する連結部を設け、複数の歯間ブラシを並列に連結させて成形し、歯間ブラシ群とする。使用者が歯間ブラシを使用する際には、複数の連結部を1つずつ切り離す必要がある。
【0003】
上記のような、合成樹脂を軸材に使用した歯間ブラシ(歯間清掃具)が複数並列で連結された歯間ブラシ群として、例えば、特許文献1に記載されたものが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-010139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された、連結部によって複数で並列に接続して製造される一般的な歯間ブラシ群においては、同一形状の複数の連結部が同一直線上に位置し、隣接する歯間ブラシの把持部間を連結している。このため、連結された歯間ブラシ同士を切り離そうとすると、複数の連結部に同時に負荷がかかることから、切り離しにはより大きな力が必要となる。
【0006】
また、特許文献1の歯間ブラシ群において、同一直線上に配置された複数の連結部により、複数の歯間ブラシを安定して連結させるためには、各連結部間の距離を一定程度確保する必要がある。しかしながら、各連結部間の距離を長くした場合には、連結された歯間ブラシ同士を切り離す際に、さらに大きな力が必要となる。
また、複数の連結部が同一直線上に位置しているため、単純な動作によって連結部が曲がってしまうことから、運搬時等の意図しないタイミングで折れ曲がり破断する可能性がある。
【0007】
一方、例えば、一部の連結部にのみスリットを設けることで、捩じった際に一部の連結部が先に切り離される歯間ブラシ群も提案されている。しかしながら、上記のようなスリットを設けた場合、把持部に対する連結部の接続(設置)面積が小さくなるため、運搬時や製造時の振動等の単純な動きによって連結部が簡単に折れてしまうという問題があった。
【0008】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、運搬時や製造時の振動に対する強度を担保しつつ、特定の操作で切り離し操作を行った際にのみ、複数の連結部で連結された歯間ブラシ同士を容易に切り離すことが可能な歯間ブラシ群を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は以下の態様を有する。
<1>
複数の歯間ブラシと、前記複数の歯間ブラシにおいて隣接する歯間ブラシ同士を連結する複数の連結部とを有し、
前記歯間ブラシが、合成樹脂からなる把持部と、前記把持部の先端から突出するように設けられ、ブラシ材を有するブラシ部とを有し
前記複数の歯間ブラシが長さ方向を同じくして並列に配置され、隣接する歯間ブラシの間隙に前記連結部が設けられた歯間ブラシ群であって、
前記歯間ブラシ群を平面視した場合、前記把持部は、少なくとも1箇所の湾曲部を有しており、
前記複数の連結部は、任意の歯間ブラシの前記把持部に接する基端から突出し、前記任意の歯間ブラシに隣接する他の任意の歯間ブラシと頂端で接し、前記把持部と一体で設けられ、
前記複数の連結部のうち少なくとも1つが前記湾曲部に配置されており、
前記複数の連結部はそれぞれ異なる形状を有しており、
さらに前記歯間ブラシの長さ方向に直交する幅方向における前記複数の連結部の最大面積が異なることを特徴とする歯間ブラシ群。
<2>
前記複数の連結部が、前記湾曲部に設けられた少なくとも一つの連結部と、前記湾曲部以外の把持部に設けられた少なくとも一つの連結部とを有し、前記湾曲部に配置された少なくとも1つの連結部を一方とし、前記湾曲部以外の把持部に配置された少なくとも一つの連結部を他方とした場合、前記歯間ブラシ群を平面視したとき、一方の前記連結部と、他方の前記連結部とで、前記把持部からの隣接する把持部に突出する突出寸法が異なることを特徴とする上記<1>に記載の歯間ブラシ群。
<3>
前記歯間ブラシ群を平面視し、前記ブラシ部の中心を通る延伸方向を基準軸とした場合、前記連結部の前記頂端は前記基準軸から最も離れた場所に位置する面であり、前記基準軸と直交する方向における、前記一方の連結部の前記基準軸から頂端までの寸法が、前記他方の連結部の前記基準軸から頂端までの寸法よりも大きいことを特徴とする上記<2>に記載の歯間ブラシ群。
<4>
前記歯間ブラシ群を平面視し、前記ブラシ部の中心を通る延伸方向を基準軸とした場合、前記連結部の前記基端は基準軸から最も近い場所に位置する面であり、前記一方の連結部の基端が設けられた把持部の曲率と、前記他方の連結部の基端が設けられた把持部の曲率とが異なることを特徴とする上記<2>又は<3>に記載の歯間ブラシ群。
<5>
前記歯間ブラシ群を平面視した時、前記一方の前記連結部の前記基端が接続される把持部の曲率と、前記他方の前記連結部の前記基端が接続される把持部の曲率とは、異なることを特徴とする上記<2>又は<3>に記載の歯間ブラシ群。
<6>
前記歯間ブラシ群を平面視した時、前記一方の前記連結部の前記頂端が接続される把持部の曲率と、前記他方の前記連結部の前記頂端が接続される把持部の曲率とは、異なることを特徴とする上記<2>又は<3>に記載の歯間ブラシ群。
<7>
前記歯間ブラシ群を平面視した時、前記複数の連結部は、前記基端側が縦断面台形状の台形部であり、前記頂端側が該頂端側に向かうにしたがって漸次縮小する形状の破断部であることを特徴とする上記<1>又は<2>に記載の歯間ブラシ群。
【発明の効果】
【0010】
本発明の歯間ブラシ群によれば、上記のように、複数の連結部のうち少なくとも1つが把持部の湾曲部に配置されているとともに、それぞれ異なる形状を有しており、前記歯間ブラシの長さ方向に直交する幅方向における前記複数の連結部の最大面積がそれぞれ異なる。これにより、複数の歯間ブラシが連結している状態での形状安定性が確保され、運搬時や製造時等の単純な動きによって連結部が折れ曲がるのを防止できるとともに、不規則な捩じ曲げ操作等の特定の操作を行った際にのみ、複数の連結部を1箇所ずつ順次破断できる。
したがって、運搬時や製造時の振動に対する強度を担保しつつ、連結された複数の歯間ブラシ同士を、大きな力を必要とすることなく、容易に切り離すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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