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公開番号2024094506
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2022211086
出願日2022-12-28
発明の名称画像取得装置、画像取得方法および画像取得プログラム
出願人横河電機株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G01N 21/64 20060101AFI20240703BHJP(測定;試験)
要約【課題】検出精度の高い蛍光画像を取得すること。
【解決手段】画像取得装置200は、所定の励起波長および所定の受光波長を用いた第1の撮像条件で、撮像装置2によってDNAマイクロアレイ20が撮像された蛍光画像を取得し、励起波長および受光波長のうち少なくとも1つが第1の撮像条件とは異なる第2の撮像条件で、撮像装置2によってDNAマイクロアレイ20が撮像されたサンプルノイズ補正用画像を取得し、サンプルノイズ補正用画像を用いて、蛍光画像に含まれるDNAマイクロアレイ20に由来するサンプルノイズを除去したノイズ補正蛍光画像を生成する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
所定の励起波長および所定の受光波長を用いた第1の撮像条件で、撮像装置によって測定対象試料が撮像された蛍光画像を取得し、
前記励起波長および前記受光波長のうち少なくとも1つが前記第1の撮像条件とは異なる第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された第1の補正用画像を取得する取得部と、
前記第1の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる前記測定対象試料に由来するサンプルノイズを除去したノイズ補正蛍光画像を生成する生成部と、
を備える画像取得装置。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
前記取得部は、
前記第1の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料とは異なる補正用試料が撮像された第2の補正用画像をさらに取得し、
前記生成部は、
前記第2の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる前記撮像装置に由来する装置ノイズをさらに除去した前記ノイズ補正蛍光画像を生成する、
請求項1に記載の画像取得装置。
【請求項3】
前記取得部は、
前記第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記補正用試料が撮像された第3の補正用画像をさらに取得し、
前記生成部は、
前記第3の補正用画像を用いて、前記第1の補正用画像に含まれる前記装置ノイズをさらに除去し、
前記装置ノイズを除去した前記第1の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる前記装置ノイズをさらに除去した前記ノイズ補正蛍光画像を生成する、
請求項2に記載の画像取得装置。
【請求項4】
前記取得部は、
励起光を照射しない第3の撮像条件で前記撮像装置によって撮像された第4の補正用画像をさらに取得し、
前記生成部は、
前記第4の補正用画像を用いて、前記蛍光画像、前記第1の補正用画像、前記第2の補正用画像、および前記第3の補正用画像に含まれる前記撮像装置の暗電流に由来するダークノイズをさらに除去し、前記ノイズ補正蛍光画像を生成する、
請求項3に記載の画像取得装置。
【請求項5】
前記取得部は、
所定の波長の励起光を照射する第1の光源および所定の波長の蛍光を選択する第1のフィルタを用いた前記第1の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された前記蛍光画像を取得し、
前記第1の光源とは異なる波長の励起光を照射する第2の光源および前記第1のフィルタとは異なる波長の蛍光を選択する第2のフィルタのうち少なくとも1つを用いた前記第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された前記第1の補正用画像を取得し、
前記第1の撮像条件で、前記撮像装置によって、前記補正用試料として、前記測定対象試料が発する蛍光が含まれない試料、またはミラーが撮像された前記第2の補正用画像を取得し、
前記第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記補正用試料が撮像された前記第3の補正用画像を取得し、
前記第1の光源および前記第2の光源いずれからも励起光を照射しない前記第3の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料または前記補正用試料が撮像された前記第4の補正用画像を取得する、
請求項4に記載の画像取得装置。
【請求項6】
前記生成部は、
前記ダークノイズを除去した前記第2の補正用画像から輝度値または光量に基づく第1の装置ノイズ補正用係数を算出し、前記ダークノイズを除去した前記蛍光画像に対して前記第1の装置ノイズ補正用係数を除算することによって、前記蛍光画像から前記装置ノイズを除去した装置ノイズ補正蛍光画像を生成し、
前記ダークノイズを除去した前記第3の補正用画像から輝度値または光量に基づく第2の装置ノイズ補正用係数を算出し、前記ダークノイズを除去した前記第1の補正用画像に対して前記第2の装置ノイズ補正用係数を除算することによって、前記第1の補正用画像から前記装置ノイズを除去した第5の補正用画像を生成し、
前記装置ノイズ補正蛍光画像に対して前記第5の補正用画像を除算することによって、前記装置ノイズ補正蛍光画像から前記サンプルノイズを除去した前記ノイズ補正蛍光画像を生成する、
請求項5に記載の画像取得装置。
【請求項7】
前記取得部は、
前記測定対象試料が発する光量が読出ノイズ以上となるように信号にゲインをかけるイメージセンサ、または読出ノイズが所定値以下となるイメージセンサを有する前記撮像装置を用いて撮像された前記蛍光画像を取得する、
請求項6に記載の画像取得装置。
【請求項8】
前記測定対象試料は、DNAマイクロアレイである、
請求項1から7のいずれか1項に記載の画像取得装置。
【請求項9】
コンピュータが、
所定の励起波長および所定の受光波長を用いた第1の撮像条件で、撮像装置によって測定対象試料が撮像された蛍光画像を取得し、
前記励起波長および前記受光波長のうち少なくとも1つが前記第1の撮像条件とは異なる第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された第1の補正用画像を取得し、
前記第1の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる前記測定対象試料に由来するサンプルノイズを除去したノイズ補正蛍光画像を生成する、
処理を実行する画像取得方法。
【請求項10】
コンピュータに、
所定の励起波長および所定の受光波長を用いた第1の撮像条件で、撮像装置によって測定対象試料が撮像された蛍光画像を取得し、
前記励起波長および前記受光波長のうち少なくとも1つが前記第1の撮像条件とは異なる第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された第1の補正用画像を取得し、
前記第1の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる前記測定対象試料に由来するサンプルノイズを除去したノイズ補正蛍光画像を生成する、
処理を実行させる画像取得プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像取得装置、画像取得方法および画像取得プログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
サンプルに含まれる特定のデオキシリボ核酸(DNA:Deoxyribonucleic Acid)等の核酸配列を有するターゲットを計測する手法として、DNAマイクロアレイを用いるDNAマイクロアレイ法が広く知られている。DNAマイクロアレイ法は、DNAマイクロアレイに添加されたサンプル中の蛍光分子で修飾されたターゲットが、ハイブリダイズ反応によりDNAマイクロアレイの検出プローブに捕集される性質を利用してターゲットを計測する手法である。DNAマイクロアレイ法では、蛍光画像の画像解析によりDNAスポット部分の輝度値または光量を算出することで、ターゲットがサンプルに含まれるか否かの判定に加えて、サンプルに含まれるターゲットの量を計測することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-203138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、DNAマイクロアレイ法において検出精度の高い蛍光画像を取得することが難しい。例えば、上記の従来技術では、蛍光画像におけるDNAスポット部の光量が背景部のノイズより低くなると、DNAスポットが検出できなくなることがある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、検出精度の高い蛍光画像を取得することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、所定の励起波長および所定の受光波長を用いた第1の撮像条件で、撮像装置によって測定対象試料が撮像された蛍光画像を取得し、前記励起波長および前記受光波長のうち少なくとも1つが前記第1の撮像条件とは異なる第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された第1の補正用画像を取得する取得部と、前記第1の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる前記測定対象試料に由来するサンプルノイズを除去したノイズ補正蛍光画像を生成する生成部と、を備える画像取得装置を提供する。
【0007】
また、本発明は、コンピュータが、所定の励起波長および所定の受光波長を用いた第1の撮像条件で、撮像装置によって測定対象試料が撮像された蛍光画像を取得し、前記励起波長および前記受光波長のうち少なくとも1つが前記第1の撮像条件とは異なる第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された第1の補正用画像を取得し、前記第1の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる前記測定対象試料に由来するサンプルノイズを除去したノイズ補正蛍光画像を生成する、処理を実行する画像取得方法を提供する。
【0008】
また、本発明は、コンピュータに、所定の励起波長および所定の受光波長を用いた第1の撮像条件で、撮像装置によって測定対象試料が撮像された蛍光画像を取得し、前記励起波長および前記受光波長のうち少なくとも1つが前記第1の撮像条件とは異なる第2の撮像条件で、前記撮像装置によって前記測定対象試料が撮像された第1の補正用画像を取得し、前記第1の補正用画像を用いて、前記蛍光画像に含まれる前記測定対象試料に由来するサンプルノイズを除去したノイズ補正蛍光画像を生成する、処理を実行させる画像取得プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、検出精度の高い蛍光画像を取得することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
DNAマイクロアレイ法の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
参考技術に係る画像取得システムを説明するための図である。
参考技術に係る画像取得処理の流れを説明するためのフローチャートである。
参考技術に係るDNAマイクロアレイ蛍光画像を説明するための図である。
参考技術に係るDNAマイクロアレイ蛍光画像の蛍光スポットのラインプロファイルを説明するための図である。
実施形態に係る画像取得システムの構成例を示す図である。
実施形態に係る画像取得装置および撮像装置の構成例を示すブロック図である。
実施形態に係る装置波長の選択に用いる3次元蛍光スペクトルの一例を示す図である。
実施形態に係るノイズ補正信号画像生成処理の一例を示す図である。
実施形態に係るDNAマイクロアレイ上のラインプロファイルの具体例1を示す図である。
実施形態に係るDNAマイクロアレイ上のラインプロファイルの具体例2を示す図である。
実施形態に係るサンプルノイズ補正および装置ノイズ補正によるノイズ低減効果の一例を示す図である。
実施形態に係る画像取得処理の流れの一例を示すフローチャートである。
実施形態に係るハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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