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公開番号2024092139
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022207857
出願日2022-12-26
発明の名称炭酸感増強剤
出願人小川香料株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A23L 2/54 20060101AFI20240701BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】 炭酸刺激飲食品用炭酸感増強剤を提供することを目的とする。
【解決手段】
【化1】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024092139000018.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">40</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">72</com:WidthMeasure> </com:Image> で表わされるエステル(式中、R1は炭素数1~4の分岐もしくは直鎖状のアルキレン基、R2は炭素数1~5の分岐もしくは直鎖状のアルキル基を示し、R1とR2の炭素数は足して4以上である。)から選択される1種または2種以上を炭酸刺激飲食品用炭酸感増強剤として使用する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の一般式(1)で表わされるエステルから選択される1種または2種以上を有効成分とする、炭酸刺激飲食品用炭酸感増強剤。
TIFF
2024092139000013.tif
41
86
(式中、R
1
は炭素数1~4の分岐もしくは直鎖状のアルキレン基、R
2
は炭素数1~5の分岐もしくは直鎖状のアルキル基を示し、R
1
とR
2
の炭素数は足して4以上である。)
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
さらにスピラントール、ポリゴジアール、メントール、メンチルラクテートからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含有することを特徴とする、請求項1に記載の炭酸刺激飲食品用炭酸感増強剤。
【請求項3】
次の一般式(1)で表わされるエステルから選択される1種または2種以上を0.0005ppb~5%含有することを特徴とする、炭酸刺激飲食品用香料組成物。
TIFF
2024092139000014.tif
41
86
(式中、R
1
は炭素数1~4の分岐もしくは直鎖状のアルキレン基、R
2
は炭素数1~5の分岐もしくは直鎖状のアルキル基を示し、R
1
とR
2
の炭素数は足して4以上である。)
【請求項4】
さらにスピラントール、ポリゴジアール、メントール、メンチルラクテートからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含有することを特徴とする、請求項3に記載の炭酸刺激飲食品用香料組成物。
【請求項5】
次の一般式(1)で表わされるエステルから選択される1種または2種以上を0.0005ppt~50ppm含有することを特徴とする、炭酸刺激飲食品。
TIFF
2024092139000015.tif
41
86
(式中、R
1
は炭素数1~4の分岐もしくは直鎖状のアルキレン基、R
2
は炭素数1~5の
分岐もしくは直鎖状のアルキル基を示し、R
1
とR
2
の炭素数は足して4以上である。)
【請求項6】
さらにスピラントール、ポリゴジアール、メントール、メンチルラクテートからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含有することを特徴とする、請求項5に記載の炭酸刺激飲食品。
【請求項7】
次の一般式(1)で表わされるエステルから選択される1種または2種以上を、炭酸刺激飲食品に0.0005ppt~50ppm添加することを特徴とする、炭酸刺激飲食品の製造方法。
TIFF
2024092139000016.tif
41
86
(式中、R
1
は炭素数1~4の分岐もしくは直鎖状のアルキレン基、R
2
は炭素数1~5の分岐もしくは直鎖状のアルキル基を示し、R
1
とR
2
の炭素数は足して4以上である。)
【請求項8】
さらにスピラントール、ポリゴジアール、メントール、メンチルラクテートからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を添加することを特徴とする、請求項7に記載の炭酸刺激飲食品の製造方法。
【請求項9】
次の一般式(1)で表わされるエステルから選択される1種または2種以上を、炭酸飲料に0.0005ppt~50ppm添加することを特徴とする、炭酸刺激飲食品の炭酸感増強方法。
TIFF
2024092139000017.tif
42
75
(式中、R
1
は炭素数1~4の分岐もしくは直鎖状のアルキレン基、R
2
は炭素数1~5の分岐もしくは直鎖状のアルキル基を示し、R
1
とR
2
の炭素数は足して4以上である。)
【請求項10】
さらにスピラントール、ポリゴジアール、メントール、メンチルラクテートからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を添加することを特徴とする、請求項9に記載の炭酸刺激飲食品の炭酸感増強方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、特定の化合物を使用する炭酸飲料などの炭酸刺激飲食品における炭酸感を増強させる組成物に関する。
続きを表示(約 4,700 文字)【背景技術】
【0002】
炭酸飲料などの炭酸刺激飲食品の分野においては、近年、炭酸刺激飲食品の摂取時に強い炭酸感を求める消費者のニーズがある。
これまでに、炭酸刺激飲食品における炭酸感を増強させるために、様々な試みがなされてきた。
炭酸刺激飲食品を収納する容器の気密性を上げることや、炭酸刺激飲食品の流通過程における炭酸ガスの漏れをも予め加味して、炭酸刺激飲食品中の炭酸ガス圧を上げておくこともそれらの試みの一つである。
また、炭酸刺激飲食品に、各種の化合物を配合することで、炭酸刺激飲食品の摂取時の炭酸感を増強する試みもなされてきた。炭酸感を増強させる有効成分として、クマリン、エレミシン、ミリスチシン、5-HMF、または5-MF(特許文献1)、炭素数5~11の2-飽和メチルケトン(特許文献2)、ロタンドン、スピラントール、またはポリゴジアール(特許文献3)、アマノリ抽出物(特許文献4)などが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-151259号公報
特開2021-132581号公報
特開2021-094024号公報
国際公開2016/043021号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1~4に記載されている有効成分は主に辛味成分や強い刺激的な香味を有する成分であり、これらを含有する植物抽出物や精油が炭酸感増強剤として用いられる場合も多い。しかし、辛味成分や香味の強い成分は飲食品の香味に影響を及ぼす可能性が高く、その影響を考慮しながら使用する必要がある。また、植物抽出物や精油は天候やその他の影響により、需要に応じた量の確保が困難となる場合や、有効成分の含有量が不安定になるなど、供給や品質面に不安がある。
このため、供給や品質面で不安がなく、飲食品の香味に影響を与えることがない炭酸感増強剤の提供が求められている。
本発明は、特定の構造を有する化合物を有効成分とする新規な炭酸刺激飲食品用の炭酸感増強剤、斯かる炭酸感増強剤を含有する炭酸刺激飲食品、斯かる炭酸刺激飲食品の製造方法、特定の構造を有する化合物を使用する炭酸刺激飲食品の炭酸感増強方法を提供することを目的とする。
【0005】
本発明は、少なくとも以下の態様を含むものである。
【0006】
<1>次の一般式(1)で表わされるエステルから選択される1種または2種以上を有効成分とする、炭酸刺激飲食品用炭酸感増強剤。
TIFF
2024092139000001.tif
43
86
(式中、R
1
は炭素数1~4の分岐もしくは直鎖状のアルキレン基、R
2
は炭素数1~5の分岐もしくは直鎖状のアルキル基を示し、R
1
とR
2
の炭素数は足して4以上である。)
<2>さらにスピラントール、ポリゴジアール、メントール、メンチルラクテートからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含有することを特徴とする、<1>に記載の炭酸感増強剤。
<3>次の一般式(1)で表わされるエステルから選択される1種または2種以上を0.0005ppb~5%含有することを特徴とする、炭酸刺激飲食品用香料組成物。
TIFF
2024092139000002.tif
43
86
(式中、R
1
は炭素数1~4の分岐もしくは直鎖状のアルキレン基、R
2
は炭素数1~5の分岐もしくは直鎖状のアルキル基を示し、R
1
とR
2
の炭素数は足して4以上である。)
【0007】
<4>さらにスピラントール、ポリゴジアール、メントール、メンチルラクテートからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含有することを特徴とする、<3>に記載の炭酸刺激飲食品用香料組成物。
<5>次の一般式(1)で表わされるエステルから選択される1種または2種以上を0.0005ppt~50ppm含有することを特徴とする、炭酸刺激飲食品。
TIFF
2024092139000003.tif
43
86
(式中、R
1
は炭素数1~4の分岐もしくは直鎖状のアルキレン基、R
2
は炭素数1~5の分岐もしくは直鎖状のアルキル基を示し、R
1
とR
2
の炭素数は足して4以上である。)
<6>さらにスピラントール、ポリゴジアール、メントール、メンチルラクテートからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含有することを特徴とする、<5>に記載の炭酸刺激飲食品。
<7>次の一般式(1)で表わされるエステルから選択される1種または2種以上を、炭酸刺激飲食品に0.0005ppt~50ppm添加することを特徴とする、炭酸刺激飲食品の製造方法。
TIFF
2024092139000004.tif
42
86
(式中、R
1
は炭素数1~4の分岐もしくは直鎖状のアルキレン基、R
2
は炭素数1~5の分岐もしくは直鎖状のアルキル基を示し、R
1
とR
2
の炭素数は足して4以上である。)
【0008】
<8>さらにスピラントール、ポリゴジアール、メントール、メンチルラクテートからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を添加することを特徴とする、<7>に記載の炭酸刺激飲食品の製造方法。
<9>次の一般式(1)で表わされるエステルから選択される1種または2種以上を、炭酸飲料に0.0005ppt~50ppm添加することを特徴とする、炭酸刺激飲食品の炭酸感増強方法。
TIFF
2024092139000005.tif
42
86
(式中、R
1
は炭素数1~4の分岐もしくは直鎖状のアルキレン基、R
2
は炭素数1~5の分岐もしくは直鎖状のアルキル基を示し、R
1
とR
2
の炭素数は足して4以上である。)
<10>さらにスピラントール、ポリゴジアール、メントール、メンチルラクテートからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を添加することを特徴とする、<9>に記載の炭酸刺激飲食品の炭酸感増強方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明の炭酸感増強剤を炭酸飲料などの炭酸刺激飲食品に使用することにより、斯かる炭酸刺激飲食品を摂取した際の炭酸感が向上する。
本発明の炭酸感増強剤は辛味等の刺激の強い香味を飲食品に付与するおそれがないので、炭酸刺激飲食品の香味に過度な影響を与えることなく炭酸感を増強することができる。
本願明細書において、「炭酸感」あるいは「炭酸刺激」とは、炭酸ガスの気泡が口腔内や喉(中咽頭部)で発生・成長する時やはじける時に感じられる刺激を意味する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明を詳細に記載する。
本発明の炭酸感増強剤は、次の一般式(1)で表わされるエステルから選択される1種または2種以上を有効成分とするものである。
TIFF
2024092139000006.tif
40
75
(式中、R
1
は炭素数1~4の分岐もしくは直鎖状のアルキレン基、R
2
は炭素数1~5の分岐もしくは直鎖状のアルキル基を示し、R
1
とR
2
の炭素数は足して4以上である。)
上記の一般式(1)で表される脂肪族酸と芳香族アルコールのエステルは、フルーティー、フローラルな穏やかな香調を有し、香料素材として使用される化合物である。しかしながら、斯かる化合物が炭酸飲料等の炭酸刺激飲食品における炭酸感を増強する効果を有することは知られていなかった。
斯かる一般式で記載される化合物としては、スチラリルイソブチレート、スチラリルブチレート、スチラリルプロピオネート、フェニルエチルイソバレレート、フェニルエチルヘキサノエート、ベンジルブチレート、ベンジルイソバレレート、3-フェニルプロピルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルブチレートを例示することができるが、これらに限定されるものではない。
スチラリルイソブチレート(CAS:7775-39-5)は、ジャスミン様のフローラルな香りがあることが知られている(Fenaroli's Handbook of flavor ingredients fifth edition, 2005, CRC Press)。
スチラリルブチレート(CAS:3460-44-4)は、フローラルフルーティーな香りがあることが知られている(Fenaroli's Handbook of flavor ingredients fifth edition, 2005, CRC Press)。
スチラリルプロピオネート(CAS:120-45-6)は、フローラルグリーンな香りがあることが知られている(Fenaroli's Handbook of flavor ingredients fifth edition, 2005, CRC Press)。
フェニルエチルイソバレレート(CAS:140-26-1)は、フルーティーなバラの香りがあることが知られている(https://www.chemicalbook.com/ChemicalProductProperty_JP_CB7664746.htm)。
フェニルエチルヘキサノエート(CAS:6290-37-5)は、フルーティーグリーンな香りがあることが知られている(Fenaroli's Handbook of flavor ingredients fifth edition, 2005, CRC Press)。
ベンジルブチレート(CAS:103-37-7)は、プラム様のフルーティーフローラルな香りがあることが知られている(Fenaroli's Handbook of flavor ingredients fifth edition, 2005, CRC Press)。
ベンジルイソバレレート(CAS:103-38-8)は、重厚な花の香りを持つ香料化合物であって、オリエンタルな香りや重厚な花の香りを有する香水に使用することが知られている(https://m.chemicalbook.com/ProductChemicalPropertiesCB7365094_JP.htm)。
(【0011】以降は省略されています)

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